北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

目の前で逮捕の瞬間

2005-02-28 | Weblog
 タクシーに乗り家の近くまできた時、運転手が急に「あれ何や??」と叫んだ。前方を見ると、路上にタクシーが止まりその中から女性が引っ張り出されている所だった。暴力でも振るわれてるんやろか?と緊張してみていたら、その女性は後ろ手に手錠をはめられ、男性二人に引きずるように連れられていった。

 男性二人は歩道側に止めてあった車(警察の車ではなく普通の4WD車)に逮捕した女性を連れて行き、後部座席ではなくその後ろの荷物置きのようなところに押し込まれた。私が乗っているタクシーが動き出したのでそれ以上のことは分からなかったが、目の前で人が逮捕されていったのは初めてだったのでものすごく緊張した。

川もすっかり凍っています

2005-02-27 | 北京生活編 中国ならでは
 ここ2~3日は最高気温が氷点下、なんていうことはなく、またものすごい快晴なので、外を歩いていても心地よい。最高気温が1~2度で「春が来たなあ」と思うのも変だが、やっぱりそういう感じ。

 
 さて、この写真は家の近くの川である。先日散歩中に撮ったものだが、冬の間ずーっとこんな感じである。1年前の冬には何故かここに電信柱が放りこまれてあったらしい。(友人が写真に撮ったので確かな証拠あり。) 一体誰がどうやってあんな重いものを放り込んだのかは謎だが、ここ北京では何が起きても不思議ではなくなった。何がおきても笑い飛ばしてしまう強さがついてしまったようだ。

先日のドラマ話、続き...

2005-02-26 | 北京生活編 中国ならでは
 先日の日記で「恐ろしく下手な歌を歌う主役の俳優」について書いた。あれがきっかけでその連続ドラマを見るようになったのだが、今日が最終回。(中国のドラマは毎日2時間放送される。26話あっても2週間で終わってしまう。3ヶ月もかけて10話程度を放送する日本のドラマとはかなり違う。)

 さて、数話見たお陰で人物関係もわかり、例の歌の下手な俳優が誰かわかった。
 それがこの人。



 ...石坂浩二??

中国の通信販売!

2005-02-25 | 北京生活編 中国ならでは
 前々から中国のテレビで流れる通信販売には興味を持っていたが、今日見たものもかなり面白かった。



 何故かバスケットボール選手がアピールしているこの商品。実は「イビキ防止」の器具なのだ。...にしても、「健康de人生」って...。中国人向けなのに何故かやたらと出てくる欧米人。


 彼なんかこの商品に大満足なご様子。「イビキがなくなったお陰で離婚の危機を免れたよ!」...イビキ程度で離婚の危機になるのなら、いっそ別れた方がよいのでは? 「使ってよかった!」をアピールする人はまだまだ続く。老若男女問わず次々と出てきてはアピール。その全てが欧米人。果ては...。


 こんな人まで。米軍でも大活躍のようだ。終始緊張気味な彼だが、この器具に救われたらしい。
 同じような内容が約15分繰り返され、何となくこの箱に入った3つの器具を使えば、「簡単に」「痛みもなく」「一生涯」イビキから解放されるらしい。さてお値段は。...あれ?最後まで値段が出てこない。どうも申し込み専用電話に電話をして初めてわかるようだ。

 ちなみにこの商品の次に出てきたのは、「毎日横になるだけで背が伸びるベッド」。怪しい!!

雪の中でお買い物

2005-02-23 | Weblog
 友人がもうすぐ帰国してしまうのでプレゼントを買いに行く。家から歩いていけるお店なのだが、一歩外に出てひるんでしまった。ゆ、雪が降ってる~!! しかも夕方。さっむ~。外を歩くから...と部屋で着ていたセーターの上に更にごっついセーターを着込んだお陰で何とか大丈夫だったが。

 さて、プレゼントも決まりお店の人に「包んでくださいな」と頼んだ所、「ごめ~ん。包装紙売り切れた。」 なにぃ~!!そんなにプレゼント用のお客さんが多かったんかい!どうしようかと困っていたらもう1人の店員が「この並びの別の店で包んでもらったらいいよ。5元くらいで」と教えてくれた。が、いきなり行って自分の店のものでもない商品を包装してくれるのだろうか?...不安だ。 で、「ほな一緒に着いてきて!」とその店員さんに頼んだところあっさりOK。

 店員さんに連れて行かれたのは同じ並びのお花屋さん。(が、その近くにはものすごく広い花問屋があるのに、こんな小さなところで売れるのだろうか??) そこで「これを包装して」というと、「15元」というではないか。一緒に来てくれた店員さんをつついて、「この人が5元って言うから来てん。5元にまけて!」とお願いする。店員さんからも更にお願いしてもらって、めでたく5元で綺麗に包装してもらった。

 

へったくそな歌を歌っていたのは

2005-02-22 | 北京生活編 中国ならでは
 何気なくテレビのチャンネルを回していたら中国の連続ドラマがやっていた。全26回中の19回目(長っ!)。登場人物もやたら多く人間関係がさっぱりわからん。名前と顔も一致しないので、ぼーっと見ているだけとなってしまった。そうこうしている内にドラマが終わり、エンディングの曲が流れ出した。...が。

 へ、下手すぎる!何と言うか、素人さんが何の前触れもなくいきなり舞台に上がらされて、音符の通りに歌いました、という感じ。

 中国に来てから音楽番組もよく見るし、CDも聞く機会が多い。しかしこれまで歌の下手な歌手を見た(聞いた)ことがなかった。日本では時々へったくそな歌手が声を張り上げているが、そういうのが全くない。容姿はともかくとして、歌だけならハズレはないなあ...なんて思っていた。なのに!

 一体なんちゅー名前の奴が歌ってるんや?? もしやプロデューサーの息子なんていうベタなコネでは...とエンディングテロップを見ていると、「王××」という歌手だと判明。またメジャーな名前やなあ。王さんなんて日本で言えば佐藤さんとか田中さんとかのレベルやで。
 で、ドラマが終わってからどうしても気になったのでインターネットで調べてみた所、意外な事実が判明。

 主役の俳優が歌ってました...。

 が、思い返してみても誰が主役かわからない。何人も出てきた中で一体誰がメインやったん??

サル年中に駆け込み結婚!

2005-02-21 | 北京生活編 中国の人々
 この話は結構知れ渡っていることだが、今日偶然中国人の友人と話していて話題になった。

 友人「年末頃にバタバタと結婚する人が増えてんけど、何でかわかる??」
 私 「さぁ~??」
 友人「サル年中に結婚したいねん。」
 私 「なんや、それ?」
 友人「今年は立春(2/4)が春節(2/9)よりも前にあったやろ。だから今年には”春”がないねん。ちょっと縁起が悪いし、今年結婚をしたくなくてサル年中に慌ててする人が増えてんて。」
 私 「...。」

 ほんまかいな? お年寄りだけでなく中国の若い人もこういう縁起をかつぐのか...。日本人が「大安」「仏滅」を気にするようなもん?

カップを買いました

2005-02-20 | Weblog
 今日は近所の大きな市場に行き写真のカップを買いました。これより小さいサイズもあってすごく可愛かったのだけど、使い勝手がいいのはこっちかなあと30分以上悩んだ結果、この2つを選択。他にも様々な絵柄があってとても可愛い。時間のある時にちょこちょこ覗いては、気に入った柄を追加していこう。

 これまで何となく「まだ中国にいるんやしいつでも買えるわ。」と、気に入ったものがあってもすぐに買わなかった。が、中国では今日あったものが明日もある可能性は極めて低い。そしてまた入荷するかどうかもめちゃめちゃ怪しい。ということで、欲しいものは即ゲット!を今年は実行しようと思う。

一列に並んで食べる人々

2005-02-18 | 北京生活編 中国の人々
 中国の人はよくしゃべる、というのが私の個人的な感想。普段もよく(しかも大声で)しゃべっているが、特に顕著なのは食事中だと思う。友達同士、同僚同士、べっらべらしゃべりながら食事をしている。これが食事を楽しむスタイルなんやろうとは思うけど、最初の頃は何処へ行ってもガヤガヤワイワイで、「もうちょっと静かに食べようなー!!」と思ったものだ。

 ところで、SARSが流行した頃、この食事習慣がちょっとした問題になった。ぺちゃくちゃしゃべって食べていたら、唾液や何やらがあちこちに飛び散って感染の恐れがあるという話が出たのだ。日系会社の食堂で、SARS感染予防の為に採られた方法とは...。

 一列に同じ方向を見て食べる!!

 向かい合って食べないことで、飛沫感染を防ごうという目的だったのだが...。やらないよりマシかもしれないが、とても効果があるとは思えない方法ではないか? スーツを着た人々が真面目に一列に並び、同じ方向を見て食事をする様を想像したら、かなりおかしいわ。

それ、なんぼ?

2005-02-17 | 北京生活編 中国の人々
 中国の人は結構平気で着ているものの値段を聞いてくる。一昨日スーパーに行ったとき韓国で買った服を着ていったのだが、それが店員にえらく好評だった。「ええなあ、その服。」と褒めてくれた後、即、「で、なんぼ?」
 幾らやったかな...と思い出していたら、すかさず「元に換算してや!」と注文が入った。

 さて、今日は別の服を着ていったら同じ店員が他の店員に「この前可愛い服着ててんで。」と話しかけた。するとその話を聞いた店員が一言。「へえ、高いん?」 ...まず値段ありきなんやなあ。 それとも、韓国や日本で買ったものは高いだろうという前提での質問なのだろうか?? いやいや、以前見ず知らずの人からいきなり路上で「その服いいねえ。なんぼしたん?」と聞かれてびびったこともあるし、やっぱり値段を聞くのは普通のことなんやろう。

 買い物を済ませて帰ろうとする私に店員が一言。「明日その服着てきてや~。」着るものまで指定かい!

春節は過ぎましたが...

2005-02-16 | 北京生活編 中国ならでは
 この写真は春節の時に撮ったもの。マンションのロビーに飾ってあったミカンの木である。(これ以外に赤いお年玉袋を一杯ぶら下げた木も飾ってあった。)春節にはミカンの木が飾られたり、ミカンを贈られたりしたが、何でミカンなんかな?

 ちなみに隣のマンションにはミカンの木の前にでーんと翼を広げた鶏が...。茶色い毛がかなりリアルだったのでもしや剥製か?? 酉年にちなんでということだろうが、入るなりそれはちょっと怖いわ。

雪景色、きれいなのは今だけ

2005-02-15 | Weblog
朝起きたら一面雪景色。雨のような微妙な雪が一日中降り続いていた。こうやって窓からみるには良いのだが、雪が溶ける頃に街へは出たくない。こんなに白くてきれいな雪が、ドロドロのきっちゃない塊に変わってしまう。北京の空気(及び街)って汚いねんなあと嫌でも再確認してしまうのだ。

 さて今日は久しぶりにマンション内のスーパーへ行った。行くなり店員に「ハオメーイ(私の名前)、新年最初に会ったら”過年好(明けましておめでとうの意味)”って言わなあかんねんで~」とからまれる。やっぱり新年やから挨拶も丁寧にしなあかんな~と、きちんとお辞儀をして”過年好”と言ったところ、すかさず店員が一言。「そんな丁寧に挨拶してもお年玉あげへんで~」  ...いらんって。

韓国でもおかしな日本語

2005-02-14 | 旅行
 韓国で驚いたのは、想像以上に日本語が通じることだった。日本人がよく行くところ、ホテルやデパートは言うまでもなく、例えばガイドブックに載っているお店や観光地の人々はかなり日本語が使える。(逆に、それ以外の人々には韓国語しか通じないのでかなり不便なのだが...。)

 これだけ日本語が通じるのだから妙な日本語表示を見ることもないと思っていた。(ちなみに中国で時々見かける日本語表示は大半が間違っている。ひらがな、カタカナをうまく表示できないようで、解読不明の文章になっていることも多々ある。) そんなおかしな日本語を韓国でも結構見かけたのは意外だった。

 笑ったのは表示がおかしいのではなく、文章が微妙に変な時。例えばこの看板。これは道端の占い師が書いたもの。看板の右上をよーく見ると...。

 「日本語ができます。あなたの運命を鑑定しなさい。」

 なんで命令形やねん!? 
 

韓国へ行ってきました

2005-02-13 | Weblog
 今中国は春節の連休真っ最中。このお休みを利用して5日間韓国旅行へ行ってきた。この旅行にはちょっとした目的があったのだが、それはまた今度。

 さて、北京で寒さには慣れているはずなのだが、ソウルの寒さはまた別物! 北京にいる時には思ったことがないのに、今回は「これ以上外を歩きたくない!...というか、歩けへん!!」というくらいの寒さ。なのに、道行く人々は信じられないほど薄着である。

 今回は中心地、明洞にしか滞在しなかったのだが、ここは若い人が集まる街のようで、夜にもなると細い道が若い人でごった返す。今ソウルではプリーツスカートが流行っているのか、極寒にも負けず女の子はスカートでガンガン歩く。また、ニットコートのようなものも流行っているのか、それを羽織っただけの人もよく見かけた。(しかもウールではなく、綿ニット!!)

 何が彼女達をそこまで薄着で平気にさせているのか。ダウンコートに包まれながらも震えながら歩いていた私にとって、ものすごく興味深いことである。

新しい年の始まりだ!

2005-02-09 | Weblog
 昨晩は10時頃から花火・爆竹の音が激しくなり、早く寝ようかなあと11時にベッドに入ったものの、寝れたもんじゃない! 仕方なく起き上がって窓の外を見ると...。

 近くで遠くでバンバン花火が上がっている! 東にはほとんど建物が建っていないので、まーっすぐ郊外が見えるのだが、地平線(?)に一列に並ぶように花火がポンポン上がっている。こんな光景、まず見ることないやろなあ...。かなり遠い所なので、小さな丸にしか見えないが、それでも立派な花火なのだ。

 一方北側を見ると、かなり大きな花火が上がっている。稲妻が光ったように、空一面が一瞬一瞬明るくなるくらいだ。花火、爆竹の乱れ打ちは12時にピークを迎え、めでたく今年も新年を迎えることが出来た。(ところで、日本の花火に比べて赤色の花火が多かったのは、やっぱり中国だからかな?)

 さて朝。目を覚ますとまだ花火の音が...。昨日の音が耳に残ってるんやろか?と思ったがそうではない。朝っぱらから花火を上げて新年を祝う人もいる、ということだ。