北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

スーパーにて

2004-11-30 | Weblog
 マンションのスーパーには平均して5~6人くらい店員さんがいるのだが、行くと大抵誰かに声を掛けられる。前にも書いたとおり私の名前は中国語で「めっちゃきれい!」という意味。なので、遠くから呼びかけられるとすごく恥ずかしいのだが、店員さん達はおもしろい名前だからわざと呼んでくるようだ。しかも最近その内の1人は私の名前を省略して「美(めい)!」と呼ぶ。省略しすぎや!
 さて、昨日スーパーへ行ったら店員の一人に「”白色情人節”はある?」と聞かれた。もしかしてそれはホワイトデーのこと??私が「3/14のイベントのこと??」と聞くとそうだという。何でいきなりその質問なんや?? 日本にはあるよと答えたら満足そうに去っていった。わけわからん!!

「お宝鑑定団」もどき

2004-11-26 | Weblog
 何気なくテレビを見ていたら、何となく見たことのある進行の番組が...。テレビ東京系列でやっていた「お宝鑑定団」のパクリ番組を見つけてしまった。
 画像がかなり悪いけど、それがコレ。何人か並んでいるのが鑑定士。正面には「専門家の鑑定団」と書いてあり、番組進行はほぼ一緒。少し違うのは、客席が4チームに分かれていて、自分達もお宝の推定金額を書き、その当りハズレを競っている点だけ。
 これ以外にも日本の番組をパクッているのはよく見る。先日は「動物奇想天外」だった。もともとこれの番組が日本のものだと知らずに楽しんでいる人も多いんやろうなあ。

氷点下!

2004-11-25 | Weblog
 昨日の夜は北京より少し北部で雪が降ったようだ。北京もぐっと冷え込んだ。今日の最低気温はマイナス6度とか。寒いを通り越して痛い感じ。スカートで外出はかなり厳しく、今日はニットの帽子もかぶって出かけた。
 ただ、気温が低くなった分空気が澄んでいるようだ。昨日の夜中窓の外を見て、あまりに空気が澄んでいてその美しさに驚いた。街中の明かりもピカピカしていて、北京空港の方向には二機の飛行機の灯りも見える。空には満月に近い月が煌々と輝いている。去年は霧がかった日が多いという印象だったが、まるでイルミネーションのように綺麗な街に見えた。あの埃っぽい北京とは思えない真夜中の光景をいつまでも見ていたい気分だった。(実際は眠さに負けてすぐに寝たけど)

このみかんは何?

2004-11-23 | 北京生活編 食べ物
私が北京に来る3ヶ月前に夫は既に中国に留学していたのだが、そのとき送られてきたメールに
「大きいミカンを食べました。1個で晩御飯になるくらい大きいものです。」と書かれていて、一体どんなミカンなんやろ??と
不思議に思ったものだ それが、このミカン。秋口頃から店頭に並びだした。(大きさがわかるように隣に100円ライターを置いてみた)味はミカンとグレープフルーツを足して2で割った感じ。中の形はミカンと同じで、そのまま房が大きくなった感じ。確かにこれ1個でお腹がいっぱいになりそう。

ディンタイフォンへ行く!

2004-11-19 | 北京生活編 食べ物
 「ディンタイフォン」というお店をご存知だろうか?? 台湾に本店がある点心レストランである。中でも小籠包の美味しさは特に有名で、米紙ニューヨーク・タイムズに「世界10大レストラン」の1つとして掲載されたこともある。その
ディンタイフォンが遂に北京にオープンした。オープンして今日で1週間目。早く食べてみたい!と思っていたが、今日ようやく行く機会ができた。
 店内はお客さんで一杯。偶然並ばなくて良かっただけましかも。早速例の小籠包を注文する。せいろに10個入って出てきたのは、本当に一口サイズの小さいもの。皮が破れないようにそーっと持ち上げて、レンゲの上に乗せて食べてみた。中には熱々のスープ、そして豚肉・海老の餡。うーん。おいしい。
 確かにおいしい。が、前評判が高すぎたのか、期待しすぎたのか、「めちゃめちゃ美味しい!!!」という感動はなかった。北京には小汚いが安くておいしい小籠包やさんがある。そこで初めて食べた時の方が感動は大きかったような気が...。
 お店のメニューは日本人客を見越してか、日本語メニューまである。お店を出る時名刺をもらったが、そこに記載されている世界各国の店舗のうち、日本が一番多かった。大都市の高島屋には大体入っているのではないか?? それくらい日本人受けする味なのかもしれない。

傍若無人のタクシードライバー

2004-11-18 | 北京生活編 中国の人々
 タクシーの運転は相変わらず荒い。この前乗ったタクシーの運転手はまさに「傍若無人」という言葉がぴったり。片道一車線の道なのに、平気で前の車を追い抜いていく。しかも朝の渋滞時に運転しながら虎視眈々と追い抜く機会を狙っているのだ。少しでも対向車が途切れたら、それっとばかりに追い抜いていく。
 渋滞が結構ひどくなってきて前の車を追い越せるような状態でなくなったのだが、その前の車と言うのが、私から見てもイライラする運転であった。ふらふらするわ、急にスピードを落とすわ、何か探しながら運転している感じ。もちろんタクシーの運転手のイライラはつのるばかり。舌打ちしたり、イライラ任せに走る車の窓から唾を吐いたり...。唾を吐く音を聞いて何となく気分が悪くなったので窓を開けようとしたら、なんど窓を開けるハンドル(北京のタクシーの窓の開閉はもちろん手動!!)の取っ手がない!! この車の助手席では永遠に窓を開けられないようだ。
 さて、イライラがピークに達した運転手。遂に暴挙に出た。対向車線を暴走し始めたのだ。信号が変わるともちろん対向車がやって来る。しかし私の乗っているタクシーがあるため進むことができない。対向車からどんなに罵声を浴びようが、クラクションを鳴らされようが、運転手は平気。でも私は身の縮む思いであった。
 そんなこんなでようやく目的地にたどり着いたが、その直前ある女性とタイミングが悪くぶつかってしまった。その女性の動きも中途半端だったのだが、日本の常識で考えれば当然車が止まるべき。なのに車はそのまま進んでいったため、女の人に軽く当たってしまったのだ。「女の人丈夫やったん??」と心配した次の瞬間! その彼女は怒りにまかせて思いっきりタクシーを蹴飛ばしたのだ! 轢かれかけたにも関わらずこの態度。北京ではたくましくないと生きていけません...。

朝日!!

2004-11-17 | Weblog
 ここ最近北京は毎日良く晴れている。NHKBSで毎朝世界の天気を見るのだが、いつも「北京は気持ちの良い晴れです」とコメントされる。晴れになると朝日も素晴らしい。最近7時前に起きているのだがちょうど日の出の時刻のようで、
起きた直後は暗いのに徐々に明るくなっていく様子は本当に美しい。
 あまりにきれいだったので、部屋から撮った写真である。私の部屋は真東に向いていて、これはベランダ越しに撮ったもの。このあと夕焼けみたいに赤くなってから空全体が明るくなっていった。最近はほぼ毎日こういう景色が見られる。
 完全に冬になったら霧だらけの朝が続くだろうし、今のうちしかこんなきれいな朝日は見られないのかも...。

友達がテレビに!

2004-11-16 | 北京生活編 大学生活
 中国では外国人がゲスト出演するテレビ番組が結構多い。その中の1つに、3人の外国人が出演し、色々なクイズに挑戦したり、歌を歌ったり、自分の国の芸(?)を披露したりして、点数を競うという番組がある。何とその番組に同じクラスの男性が出演したのだ。
 番組はもちろん全て中国語。クイズの番組も、中国の文化から歴史などなど幅広く、中国語が堪能なだけでは答えられないものが多い。さらに観客に対するアピールもうまくないと点数を稼げないので、なかなか高度な番組だと思う。以前収録が終わった日に「○○日に放送されるから見てね。」と言われたにも関わらず、うっかり見逃してしまった。が、クラスの1人がそれを録画していたので、今日みんなで授業中に見ることができた。
 出演していたのは彼を含め西洋人が二人、アフリカ人が1人。番組に出るくらいだから当然かもしれないが、みんなめちゃめちゃ中国語が流暢である。しかも「なんでそんな質問に答えられるの??」と、1年半やそこら住んだだけでは身につかない知識も豊富である。ちなみに彼によると、かなり詳しい台本が用意されていて、いつ何をするかも結構細かく決められていたとか。(つまり自分がどう答えるかも決められているわけ) 用意周到な番組なんやなあ。自然にあそこまで盛り上がっていたわけではないのか。
 さて、もう1人同じクラスの男の子が先日その番組に参加し収録を終えてきたらしい。放送は来年一月。次回もまたみんなで見ることになりそうだ。 

交通ルールを守れ!

2004-11-15 | 北京生活編 中国の人々
 今朝も大学へ行くのにタクシーに乗ったのだが、途中まで来てすごい渋滞にはまってしまった。車が多いとか、事故が起きたとか、そういう理由ならまだ理解できる。しかし、北京では度々ルールを守らなかったり身勝手な行動をする人によってものすごい渋滞になることがある。今日もそうだった。
 目の前に信号が見えているのに全く動かない。何回も信号が変わっているのに全くである。片道6車線の大きな十字路は、バスやら車やらが四方からめちゃめちゃに突っ込んでいる状態で、どうにもならない。信号をきちんと守っていればこういうことにはならないのに、全く無視したり、車と車の間をすり抜けて無理に対向車線を走ったりと傍若無人なドライバーのせいで(しかも大半がそういうドライバー)、もう永遠に動かないのではないかと言う感じである。お互いが譲り合っていけば徐々に動くこともできるのだが、ここでは逆に少しでもスペースが出来れば自分の車が割り込んでやるという感じ。車から降りて怒鳴りだす人(怒鳴っても何にも解決しーひんっちゅーねん)、ひたすらクラクションを鳴らし続ける人、そしてそのめちゃめちゃの車の間をぞろぞろとすり抜ける自転車や通行人...。このままでは完全に遅刻するので、運転手には申し訳ないと思ったが車を降りた。
 十字路を抜けたら渋滞は全くなし。ところが今度は空車のタクシーが見つからない。結局2キロほど歩いてようやく車をつかまえて、30分遅刻で大学にたどり着いた。
 中国の先行きが不安になるのはこういうときである。中国人の中にもこのようなマナーの欠如を心配する人は勿論いる。マナーを教えるテレビ番組もあるくらいだ。しかし、いかんせんこの人口。みんながマナーを身につけるのはいつになるのだろう??

中華を習う

2004-11-12 | 北京生活編 食べ物
 月に1回のお料理教室。今日のメニューは中華料理。海鮮やきそばにレンコンハンバーグ、そしてデザート。大学終わってすぐに先生のお家にかけつけ、1時間半ほどかけてお料理を習う。と言っても大半は先生がするのを見てメモを取る
だけなのだが...。出来上がっていく様子を目の前にして空腹はピークへ...。2時頃になってようやくみんなで試食タイム!!
 試食と言ってもちゃんとしたテーブルセッティングがしてあって、お家にお招きを受けた感じである。先生が買い揃えたお皿は全て美しく揃っていて、本当にうらやましい...。(海外で購入したのを抱きかかえて持ち帰ってきたとか。)
 だいたい少しずつお料理が残るので、それらをみんなでタッパにいれて持ち帰る。というわけで、今日の家の晩御飯は中華に決定。持ち帰り分プラス焼きそばの具を変えて作り(すぐに海鮮が手に入らないのが北京のつらいところ...)夜も美味しくいただいた。

韓国の整形事情

2004-11-11 | Weblog
 韓国の学生と整形手術について話していて、あまりの感覚の違いに驚いてしまった。友達は整形をしていないが、彼女の友達はもうすでに何人も整形済みらしい。手術後1週間は「あ、手術したな」とわかるらしいが、1ヶ月経てばもう自然だとか。
 「整形したってわかったら恥ずかしくないの??」と聞いたら、「それは昔のこと」とあっさり。また「日本では失敗例もあって裁判沙汰にもなってるよ」と言うと、「あんな簡単な手術なのに失敗することが考えられない。」とのことだった。
 さすが整形大国。今でもどんどん手術技術が上がっているとのことで、今や整形医師は高所得者の1人だとか...。

今度は靴やさん!

2004-11-10 | Weblog
 服屋のお兄さん、ニットやの夫婦、小物作りのお姉さんに続き、今度は何と靴作りのお姉さんが登場した。皮製の靴作りが専門で、服や鞄も簡単なものなら作ってくれるらしい。
 さて、まずは自分の作りたい靴を決めてから、皮選びである。お姉さんは100種類以上の皮のはぎれを持ってきているので、そこから1つ選ぶのも結構大変である。靴によっては、「この靴には柔らかい皮しかだめ」とかあるけど、その辺はお姉さんの意見に従って1種類選んだ。
 次はサイズ。両足の足幅、高さなどなど何箇所かを測ってもらう。それをもとに、まずは2週間後くらいに靴の型が出来上がって来るのだ。それでOKならば、本格的に皮を使用して作るというわけ。合計20日間あれば完成する。
 ちなみにお値段は、ロングブーツで700元(9000円程度)。パンプスならば300~350元(4000円程度)で作れるらしい。出来上がりを履いてみないとわからないが、もし自分の足にぴったり合えばうれしいなあ。

日本語を直す作業

2004-11-09 | 中国語について
 授業が終わって大学を出ようとした時、二人の中国人に呼び止められた。ちょっと手伝って欲しいというので何かと思って見てみたら、日本人向けのチケット販売についての内容であった。彼らは北京市内の主要な10大学共同で飛行機チケット販売の会社を作ったのだが、日本人向けの説明文に自信がないので見てほしいとのことだった。
 見ると結構不自然な日本語訳である。原文はもちろん中国語なのだが、それをそのまま日本語に直したと言う感じ。例えば中国語で予約をするというのは「預定」というが、それをそのまま「予定」と訳してある。「飛行機チケットの予約」が「チケットの予定」というわけ。それ以外にも妙に丁寧すぎる所があったと思えば、いきなり命令文で「電話するな」とか書かれていたり...。
 今までおかしな日本語文章を見てきたが、それに比べたらずっとまともな文章である。でも自然な文章ではない。不自然な日本語を自然な日本語に直すのは結構難しい作業だった。まるっきり変えてしまえば楽だが、原文をできるだけ生かしてとなると、結構難しい。でもなかなか面白い経験だった。

ファッションショーもどき

2004-11-08 | Weblog
 昨日夫と中国のテレビを見ていて大笑いした。とある催しの様子を放送していたのだが、それが実にお粗末なのだ。大きめのホールにはたくさんの観客。正面の舞台上では歌あり踊りありと盛りだくさんである。
 が、まずその舞台が中途半端。学芸会でも行うような舞台設備である。歌も踊りもやっている本人は楽しそうだが、どこか哀愁が漂う。日本で言えば売れない歌手が地方のホールでちょっと歌いましたと言う感じだろうか?
 極めつけはファッションショー(もどき)。何でそんな所でファッションショーが行われるのかわからないが、どう見ても素人としか思えない人々がぎこちなく登場する。しかもテーマが決まっているらしく、「オフィスでの服装」「病院での服装」「工事現場の服装」などなど、何でそんな服を着てポーズをとるのだ?と不思議になってくる。またそのポーズも安っぽい。オフィスバージョンならば片手にパソコンを持って何人かが覗き込む仕草をする。病院バージョンならばカルテを持った先生にパジャマを着た病人が相談する仕草をする。しかも全てがわざとらしい。
 女の人はともかくとして、男性モデル(?)の不細工なこと!! しかも無表情。さらに、こういうことに慣れていないせいか、ふらふらと前後に揺れて落ち着きがない。夫とげらげら笑いながら見ていたが、最後までこの大会の趣旨が分からずじまいであった。

まがいもものお酒

2004-11-05 | 北京生活編 食べ物
 中国人は接待やお祝いの席で白酒を飲む。安い白酒を飲んだことがあるが、アルコールがきついだけで何がおいしいんやろ??と不思議に思った。 その白酒が原因で、日本人が亡くなったらしい。
 北京郊外で仕事関連の飲み会に出席していた日本人3人は、おそらく勧められて断れず白酒を飲んだのだろう。その白酒がまともなら問題はなかった。しかし、中にはメチルアルコールが混じった白酒も多く出回っているのだ。もちろん有毒。結果、1人が亡くなり2人が重症となってしまった。
 日本でも戦時中そのようなことがあったとかなかったとか...。そんなまがい物のお酒のせいで亡くなられたなんて本当に気の毒である。中国は経済発展が著しいと言われているが、それは単に表の部分で、まだまだ改善しなければならないことが多すぎる。