北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

感覚が違うのかな?

2005-11-06 | 北京生活編 中国の人々
 今通っている中国語学校の先生は結構若そうで感覚も、「今の若い中国人ってこうなんやなあ」という感じの人である。それが良いとか悪いとかではなく、大学では一切習うことがなかった「最近流行っている言葉」とか「若い人の間で携帯によく送られてくる言葉」などを教えてくれるので私としてはなかなか楽しい授業だと思っている。

 ところがこの間、「縁」というテーマで皆が意見しあったのだが、その時に「なんか違う...」と思うことがあった。

 中国の人は「縁」をとても重んじる。結婚相手などはもちろんのこと、周りからの信頼が厚い人に対しても「縁のある人」という表現をする。ある日授業で先生が「私はお金に縁がないけど、おばあちゃんはとっても縁があるの」と話し出した。

 そのおばあちゃんは、道端でよくお財布が落ちているのを見かけるらしい。が、もしも日本なら、そして仮にも先生なら、「落ちているお財布を見たら警察に届けましょうね。」と嘘でも言うだろう。が、中国の先生は「私のおばあちゃんって本当にお金に縁があるの。この間もお財布が落ちてて1000元以上(13500円程度)入ってたの。私は道端でお財布をたま~に見つけても、全て盗まれて中身をとられた後のすっからかんのお財布ばかり。ほんと、お金に縁がないわ~」だと。

 のうのうとそんな話を語って聞かせる先生の方がびっくりである。中国では「お金を拾ったら警察へ」という常識はないのだろうか?「お財布を落とした奴が馬鹿をみる」という常識がまかり通っているのだろうか?とにかく「自分の財布は自分で守る!」が中国では原則である。