英語と書評 de 海馬之玄関

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TOEIC攻略Tipsのようなもの<リーディング編>

2009年12月13日 07時22分15秒 | TOEIC/TOEFLの話題


TOEIC攻略のTipsのようなものの最終回。今回はTOEIC対策Tipsの定番中の定番、[Read→Scan→Check]をご紹介します。このTipsは、あらゆる試験に共通する「問題へのアプローチ」の方法。つまり、国内大学や大学院の受験にも応用できるはずです。

このコーナーで何度も紹介しているように、TOEICの長文読解問題も「課題文(長文)+設問文+選択肢」の3個のパーツで構成されていますよね。そして、これは大学入試の英語長文問題でも現代国語、あるいは、世界史や日本史の多くの問題でも同じです。

そこで、[Read→Scan→Check]のアプローチ。

つまり、(1)設問文を読む(Read)→(2)(設問で聞かれていることに)答えるのに必要な情報だけを課題文の中から見つける(Scan)→(3)自分が考えた「解答」が選択肢にあるかどうかを選択肢でチェックする(Check)


[Read→Scan→Check]のアプローチの実践!



これは単純ですが強力なTipsです。

ただ、正直に言えば、このアプローチ方法は、それなりの英語力がなければが十分に使えないことも事実。ですから、英語力が乏しい段階では、剣道や野球やゴルフの「素振り」のような感覚で、このアプローチ方法を励行してみて、このアプローチ方法では思うように解答できない自分の弱点の自覚と矯正に役立てることで満足するべき、鴨。と、過大な期待に対して予防線を張っておいて[Read→Scan→Check]説明を続けます(笑)。





これはTOEICの長文読解(パート7)だけのTipsではないので、日本語の問題を使って理解を深めましょう。課題文は、実は、次の英文の和訳です。

About 30,000 people from around the world ran through the Shinjuku, Ginzaand Asakusa districts Sunday in Tokyo Marathon 2007, with rain pouring downand spectators along the course cheering them on.

At 9:05 a.m., with a signal gun fired by Tokyo Gov. Shintaro Ishihara, 31 people in wheelchairs set out on a 10-km race or a full 42.195-km marathon from the Tokyo Metropolitan Government buildings in Shinjuku Ward, followed by the remaining amateur athletes and world-class competitive runners. After passing Yasukuni Shrine and the Imperial Palace, masses of amateur runners got to Hibiya Park in Chiyoda Ward. Cheers from hundreds of people along Hibiya Boulevard grew noticeably louder.(出典:Japan Times, Feb. 19, 2007)


===================

[課題文]
世界各国から2007年の東京マラソンに参加した約 30,000人が、この日曜日、新宿・銀座・浅草の地域を駆け抜けた。激しく降る雨の中、コース沿道につめかけた観衆から盛大な声援を受け中でのできごと。

午前9時5分。石原慎太郎東京都知事の手になる号砲を合図に、車椅子の31選手が新宿区にある東京都の庁舎群から、あるいは10キロまたは42.195キロのフルマラソンに向かって走り始めた。そして、車椅子の選手を後、アマチュアの選手と世界クラスのランナーがスタートしていく。靖国神社と皇居を過ぎると、アマチュア選手の塊は千代田区の日比谷公園に出る。そうなると、日比谷通り沿いの数百人の観衆から寄せられる声援はいやがうえにも大きくなる。

[設問文]車椅子の選手達の後にスタートしたのは誰か?

[選択肢]
(A)東京都知事
(B)海外から参加した約 30,000人の人々
(C)新宿区にある東京都庁に勤務する人々
(D)アマチュアの選手と世界クラスのランナー



正解は(D)。設問文「車椅子の選手達の後にスタートしたのは誰か?」から、「車椅子の選手」に注目して課題文を読めば、第4文(「石原慎太郎東京都知事の手になる号砲・・」)に始めて「車椅子の選手」が出てくるから、このセンテンス以降に着目する。すると、第5文に「車椅子の選手を後、アマチュアの選手と世界クラスのランナーがスタートしていく」がある。後は、「アマチュアの選手と世界クラスのランナー」が選択肢にあるかどうかをチェックするだけ。


[Read→Scan→Check]の感覚がなんとなくつかめましたか。
最初は「素振り」でいいのです。
そして、訓練鍛錬あるのみ、です。

Practice makes perfect!

そして、もし、これを読んでいただいているあなたが英語や現代国語の長文が苦手なら、一度、朝日新聞の社説のような文芸評論的や文学的解釈ではなく、とことん理詰めで英文や国語の文章にアプローチしてみてください。そんな理詰めのゲーム感覚的アプローチが「長文問題の苦手意識」を克服する鍵になる可能性大です。而して、何が何でもこの英文の意味を読み取るという気合と、「押しても駄目なら引いてみな」の心の余裕のブレンドが肝要です。頑張りましょう。






【珈琲タイム:アルファベットの26文字の使用頻度】
突然ですがクイズです。

アルファベットで一番使用頻度の高い文字は何でしょうか?

正解はE です。

アルファベットは26字ありますが、その全てが同じ頻度で使われている訳ではありません。パソコンのキーボード(タイプライターのキーボード)がアルファベット順に並んでいないのは、使用頻度の高い「文字」が機械の中心近くに配置されているからなのですよ。

英語のアルファベットの使用頻度の古典的分析はサミュエル・モールス( Samuel Morse:1791-1872)によって行われました。彼は印刷業者の組んだ活字に現れる各文字の数を単純にカウントして、以下の相対的な数を出したそうです。

E 12,000
T 9,000
A/I/N/O/S 8,000
H 6,400
R 6,200
D 4,400
L 4,000
U 3,400
C/M 3,000
F 2,500
G/P 1,700
B 1,600
V 1,200
K 800
Q 500
J/X 400
Z 200


E の使用頻度の多さが目立ちますね。そういえば、Z を使う単語って、Zoo(動物園)とかzeal(熱意)くらいであまり見かけない、鴨。

ついでですが、英語「alphabet」はギリシャ文字の初めの二文字である、「α(アルファ)」と「β(ベータ)」に由来します。日本語の五十音を「イロハ」で表すのとこれは同じですよね。

アルファベットの起源は、北西セム語族の言語を記したフェニキア文字が有力と考えられています。そして、フェニキア文字はエジプト象形文字に由来すると言われていますが、フェニキア文字以前の歴史について確実なことは解かっていないそうです。

アルファベットの一文字一文字に歴史とロマンが込められている。


英語は奥が深い。
英語の学習は楽しい、ですよね。

ヽ(^o^)丿






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