高橋巌著『現代の神秘学』より
井戸の水というのは、いつも一定の水量しかないように
見えながら、どんどんかい出すと、水が減るのではなく、
逆に増えるのだというのは、生活における愛情の比喩に
なっています。ものを誰かに分けてあげるという行為は、
そのことだけを唯物的にとりあげれば、自分からなにかが
減ってゆくことなのですけれども、目に見えないところでは、
その人自身を豊かにしているのです。
井戸の水というのは、いつも一定の水量しかないように
見えながら、どんどんかい出すと、水が減るのではなく、
逆に増えるのだというのは、生活における愛情の比喩に
なっています。ものを誰かに分けてあげるという行為は、
そのことだけを唯物的にとりあげれば、自分からなにかが
減ってゆくことなのですけれども、目に見えないところでは、
その人自身を豊かにしているのです。