高橋巌著『千年紀末の神秘学』より
オカルト結社のオカルトとは基本的に何なのか
と言うと、ある人物がこの世で巨大な権力と財力を
身につけたときに、自分が手塩にかけて育てた人材と
財産を死後になっても管理するためのシステムなのです。
自分が死んだ後でも、自分の権力を失うことなく、死者
として、いかにこの世に遺した人々に影響を与えうるか、
いわゆる魔術というのは、基本的ににはそのことを
めざすのです。権力者が儀式魔術に関心を持つのは、
そういうところからきています。
結社のトップは、魔術的な儀式の中で、霊媒を通じて
語る死者の言葉にしたがって、態度を決定します。
結社とは自分が死んだら、霊媒をとおしてこの世を
支配できると思えるようなシステムなので、金持ちになり
権力を身につければつけるほど、結社の意味が重要に
なって来るのです。
黙示録11章16節~18節
「今おられ、かつておられた方、
全能である神、主よ、感謝いたします。
大いなる力を振るって統治されたからです。
異邦人たちは怒り狂い、
あなたも怒りを現された。
死者の裁かれる時が来ました。
あなたの僕(しもべ)、預言者、聖なる者、
御名を畏れる者には、
小さな者にも大きな者にも
報いをお与えになり、
地を滅ぼす者どもを
滅ぼされる時が来ました。」