詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

雨の木の影

2008-06-29 14:24:45 | Weblog
そして雨に濡れた
木は影さす

雨の木の影は遠景の都市を覆い尽くし
雫の滴りが大地に潤いを与えていた

雨雲の空
そそり立つ木々には滋潤
幹には伝う雨

影が色濃く大地に降りる
滲む街のイルミネーションの影

私に影のように寄り添う
雨の木の影が確信を与えてくれるから

木々は寄り添ってくれて
影が抱いてくれるから

静かに雨の日の街路樹の道を歩く
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読書の姿勢

2008-06-28 16:34:07 | Weblog
伏臥の悦楽がやってきて

無音の法悦に浸りながら

大気の肌に触れたなら


読みかけの「ジャンクリストフ」

どんな偉大さでも、偉大なものはすべてりっぱである。
苦悩もその頂点に達すると、解放に到達したようなものである。

芸術家の苦悩も、諸君にとっては一つの見せ者である。

一つの曲が聞こえてきた。彼は静かな気持ちで作曲していた。
ああ!美しい音楽だ!


横になったまま
コーヒーとタバコをテーブルに投げ置き
ひと肌の大気しっとりと湿った感覚を味わって
寝息のように静かに呼吸をして
このずっしりと重たい全集物を制覇しようとして
ゴロンとした ライオンの昼寝のような態勢で
足先を尻尾のように無意識に動かしながら

大気の鳥たちのさえずりを耳にして

活字を追っている

獲物を待つ
彼らのように
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返信様への御礼!

2008-06-27 12:27:18 | Weblog
返信様、いつもいつも創価学会、創価学会、
詩人の血 詩人の血 連呼いただき感謝しております^^。
あらためて「悪評も評判のうち」という古来のことわざを
実感しております。貴方様が詩人の血と書きたてていただきますと。
私のブログの閲覧者が倍増いたします・・・感謝しております。

それほど創価学会が気になるのでしたら、われらが「座談会」に参加して
学会の真実を見ていただきたく、一筆申し上げました。
                   
                            
                         詩人の血 草々
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試みられた生

2008-06-27 09:40:12 | Weblog
ニュースも見ない
気晴らしのバラエティーなどもってのほか
パソのスイッチは錆ついて

空を ほらこのとおり見上げて
小鳥の声が存在感を増し
たまの音楽はクラッシック
ベトーベンにフォーレに・・・

読まれるべき書物は
ロマンロラン「ジャン クリストフ」

一週間で読了をもくろみ
一週間を沈黙に支配させて

心の奥底
活火山の火口へと
灼熱のマグマ溜まりへと

探査ソナーを降ろす

言葉の生成物を待って
一日は過ぎる
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歌う革命!「権力コロコロ どんぐりコ」

2008-06-26 17:47:14 | Weblog
権力ゴロゴロ どんぶりこ

油田にはまってさあ大変

やっぱり利権が恋しいと

泣いては民衆こまらせた・・・!
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暴動だ!暴動だ!暴動だ!

2008-06-26 15:37:23 | Weblog
昨今の石油高・・・

ここで一気にコスト高を物価に転嫁したら?

なあ権力者・・・

さすれば今でも大変なのに
大衆は餓死するか・・・・??・・・??・

暴動だ!暴動だ!暴動だ!

そこで吾輩の持論である
「自衛隊の初めての実戦は治安出動であるのである」!

オイ!軍隊 おまえらの業を知れ!!?????・ ・!・
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私は確かに この地を歩み・・・

2008-06-25 15:46:16 | Weblog
午前中 やるべき事を済ませたなら・・・
軽い昼食と読み止しの本が本棚から取り出され・・・

午後は街に出る

見慣れた商店街
人通りが心もち多いのか
気候が良い分 空気と肌の触れ合いを楽しめる

そんな昼過ぎの歩道に
私は足をつけて この地を散歩する

人々のざわめきと
整然とした二足歩行

歩みの触覚 視覚と聴覚
穏やかな感覚に満たされている

さぁ 夕食の買い物を済ませたなら
いつもの喫煙喫茶
ショルダーバックから

バラモン教典「ウパニシャド」
「かなたの世界は、まことにカウタマよ、祭火である。
その薪は太陽にほかならない。光線が煙。昼が炎。
月がおき火。星辰が火花である。この祭火の中心に
神々はソーマ王を供物として注ぎ込む。」


日々
私は確かに この地を歩くのだが
日常はいたって単調に灰のように過ぎて
鈍い色の日 日に一点の花を咲かす行為
良書の読書
そのフィードバックとしての詩作

この情報社会で
「言論」は現実的な行為(カルマ)=意識による「夢見」

思いは手を持ち奴らの頬を確実に打つから
言葉は翼をもち瞬時に貴方に届くから

言論行為は夢見のカルマ
パソコンのインターフェイスを見つめ キーボードを打ちながら 
夢見てる

私は確かにこの地を歩むのだが・・・
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空気を吸う

2008-06-25 11:08:09 | Weblog
湿り気を帯びた
黒潮からの風が流れくる
幾分か柔らかさを含んで

太平洋の西のはずれ 日本列島 梅雨

空気が清々しい 今年
寒暖の激しさは何処へ

二酸化炭素の濃度が増えて
肺が大きくなる
森林浴が効果をあげている
おいしい空気を食う
霞 食う仙人

山々は遠く 霞み
街々は ひっそりと眠り

ふとベランダで深呼吸したくて
実家の海辺で海風を胸いっぱい

土地 土地の地の気息
川が流れ 松林がある 幹線道路は遠い

地と大気のブレンドされた
その土地ならではの空気を吸う
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太陽光

2008-06-24 10:19:08 | Weblog
白いシャツの腕をまくりあげ
太陽を肌の上に滑らせる
二の腕の火傷のあとが

額を太陽光にむけて
第三の眼を養う
速読の技術

午前中の爽やかな空気を腹いっぱい溜める

心をまとめると雑念が泡のように
浮かんでは消え 消えては浮かぶ

矢のように磨ぐ
魂の中心あるいはホロスコープ
魂の傾向と対策
運命論を乗り越えろ!
克己の重厚な重みを体現し

鉛の愛で満たされて

鈍く この太陽光に反応し
焔のように揺らめく
反射光


ゆら ゆら ゆら 太陽光

遠いアスファルトの陽炎が

ゆら ゆら ゆら 

揺れている
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日本の雨季

2008-06-22 17:30:10 | Weblog
湿り気のある空気が押しつけて

暗い灰色の空から落ちてくる
細い糸のような雨
歩道にあたり
無残に砕けて

この大地を黒く潤す
雨の残骸が田畑で生きて

静かな雨脚に日本の雨季はしなやかに弧を描いて過ぎて

忘れていたこの生の断片が浮上して
雨垂れの音に思い出は脈絡もなく弾けて
大地に染みて鎮まった

憧れる心の行く先は
遠い青く煙る
あの山々の彼方

見たことのない街を漂泊して
必ず出会う遠景の山々の懐に憩う
「誰かを捜して」

しとやかな雨が降りる  街で・・・

漂泊の魂が部屋で遠くを見つめ
日本の雨季を感じながら

ありありと見知らぬ 街 を歩いている
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あじさい

2008-06-20 10:55:19 | Weblog
大地に白糸のような雨が降りしきり
その花は静かな雨垂れを聞いている

丸くて 弾みそうな華唇の群れ 
たおやかな雫が留まり留まり 大地に帰る

良い羊のむらがりの曲線美
パステルカラーの気変わり

五月雨て さみだれ 清く

あじさいは
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紫陽花

2008-06-19 10:27:01 | Weblog
梅雨の合い間 合い間に
カンと響くような乾いた空気の日に

移り気のように 淡く 
心模様が小さな声を立てている
軟らかな手毬の感触
煌びやかな蝶が羽を休め 行き交い
正しく極楽浄土のおもむき

紫陽花の咲く 
この山道

雨よ 降れ
傘の花が咲くほどに
そんな昼下がりには

水滴は玉の零るる
紫陽花はしっとりと濡れて
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飛行の夢

2008-06-18 10:17:54 | Weblog
青空に白雲の流れ
こうして天空は流動し呼吸をする

空とこの大地が接合する場所
なだらかな斜面に牧草が茂り

遠い過去から 吹き上がる風
そして長い髪が絡み合って
巨大な帆を作り上げ

僕たちの体は宙を昇る

風 荒ぶ天空
太陽の輝きが偉大な空
雲と雲の間をすり抜けて昇る

二人は飛べる

大地 海 都市 山々
夢で見たとおりに鈍く煙っていて
うごめいている 生命
息づかいの波が地球を満たしている

天空の風 上昇の意志 輝く太陽
そして流動する空の分子の一つ 僕ら

飛行の夢を見て あなたと二人

この睡眠のなか
地球と天空を祝福しよう

深い寝息がおぼろに聞こえて
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大きな雲の切れ間から

2008-06-16 17:25:33 | Weblog
この広野の緑
太陽と空

黙ったままでこの手で触れられそうな
あれは黒雲 これは白雲

青空の透明な胸から
まるで物語のように
ナイロン糸で吊るされた 雲の形態

君に確かに語っている
天空の地形図

二人 もの言わず
繊毛の緑の草々の香りを
秘密のように胸にしまっておいたままで

大きな雲の切れ間にじっと耳を傾けて
この 太陽と空と雲らの行方を見とどけよう

輝きの青の白のそして黒
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純粋抒情

2008-06-15 16:12:23 | Weblog
高原を渡り始めた
透明な夏の風が

秘密の小道を過ぎてゆく

爽やかな空気と小川は流れて
僕たちの秘められた池へ続く

清楚な美しさ
清々しい山々

空気に宿された力
水の記憶の彼方に

あなたの瞳に湛えられた
夢見がちの国の片鱗を
追憶の理想を
この高原は見せて

風景は小池に映り込み
夏の風が湖面を揺らす
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