とある納骨があった日。
いつもながら、お客さんを待ちながら墓地内を散策していました。
ふと、ある墓誌に目がとまりました。
それはとある夫婦がそれぞれに刻んだ詩があったのです。
昭和61年、59歳で亡くなられた妻の詩です。
「読む吾子と もの書く夫とひとつ灯に つくろいの針を運ぶ 秋の夜」
平成26年、96歳で亡くなられた夫の詩です。
「次の世も ひたすらに汝をさがしあて 終生をまた 共にすごさむ」
どう思うかは人それぞれだと思いますが、
ちょっとした日常風景ですが、その何気ない日常が幸せなんだと。
妻が亡くなって29年経ちますが、いつまでも妻を愛していたのだと。
そして次の世も、また一緒になりたいと思う。
ちょっと気持ちが温かくなりました。