2022年7月14日追記:本日、首都圏色の製品化発表が出ました。
率直に申し上げると、前面の通風口を直してくれるなら喜んで予約しますが、そうでなければ二の足を踏みますね。(追記終了)
こんばんは
毎度おなじみのKボーイです
今日はNゲージの入線記事です
国鉄の3ドア・ロングシートのディーゼルカーで、現在もキハ30形1両が水島臨海鉄道で現役なのは、ご承知の事かと思います。
NゲージではKATO製品が主流でしたが、TOMIXからハイグレード仕様が去年発売されました。
数多くの国鉄気動車を製品化しているTOMIXだからこそ、製品化発表時は期待した方も多いと思います。
出来た現物は…そりゃ、まあ…。
手に取って頂ければわかるかと…。
発売から半年経ったので、
そこまで突っ込んだ話はいたしません
今回購入したのは
キハ30形の動力車と、
キハ35形のトレーラー車の各1両です。
それぞれ、
- 品番9456「国鉄ディーゼルカー キハ30形(M)」
- 品番9458「国鉄ディーセルカ― キハ35形(T)」
になります。
◎模型の主な仕様
- クリームと朱色の国鉄一般型気動車標準色仕様
- ヘッドライトは白熱灯1灯タイプ
- 前面補強板パーツ付属
- 運転台側は新型の密自連形TNカプラー〈JC6382〉を装備
- キハ35形連結面側のTNカプラーは従来品の〈JC6354〉
- 前面表示は白無地で交換パーツ付属
- 転写シートには車番(バラ数字有)のほか所属標記を収録
- キハ30形の転写シートの車番は、1・4・12・13・16・20・24・36・38・43
- キハ35形は転写シートの車番は、38・41・56・62・88・96・98・105・106・119・122・150
「TOMIX 45周年記念」と銘打った製品で、インサートにもその記念ロゴが印刷されています。
- 前面表示(「快速奈良-天王寺」「京都」「和歌山」「日進」「勝浦」「普通(白地)」)
- 前面補強板
- ジャンパホース
- カプラーチェーン
- 幌枠
になります。
キハ35形の転写シートはコチラです。
収録されている車番は先に書いた通りです。
所属標記は判読し辛いのですが、
●高タカ一:高崎第一機関区
●東オオ:大宮機関区
●千チハ:千葉気動車区
●南チサ:茅ヶ崎機関区
●天カメ:亀山機関区
●天ナラ:奈良運転所
●四トク:徳島気動車区
●門カタ:直方気動車区
が収録されているようです。
※記事の終わりに収録車番の1968年および1978年時点での配置区をメモしました。
- 前面表示(「大宮」「川越」「千葉」「大原-上総中野」「亀山」「普通(白地)」)
- 前面補強板×2
- ジャンパホース×2
- カプラーチェーン×2
- 幌枠×2
になります。
キハ30形の転写シートはコチラです。
車番は先に書いた通りで、所属標記は
●高タカ一:高崎第一機関区
●東オオ:大宮機関区
●千カウ:勝浦機関区
●千チハ:千葉気動車区
●南チサ:茅ヶ崎機関区
●天カメ:亀山機関区
●門カタ:直方気動車区
が収録されています。
また銘板標記「日本国有鉄道」「日本車輛」が収録されています。
◎模型の細かい所
さっそく模型を見ていきます。
まずはお顔からです。
キハ35形にはカプラーチェーンを、
キハ30形にはチェーンに加えて、幌枠とジャンパホースを取り付けています。
顔のバランスは非常に良く、
太くなりがちな前面のHゴムも細いです。
ヘッドライトも白熱灯らしい、
ぼんやりとした雰囲気で点灯します。
しかし、顔のバランスが良いだけに、
運転席側の前面窓横にあるはずの
通風口の省略が惜しまれます。
(実車キハ30形:前面窓横の蓋みたいのが通風口です)
なお、テールライトは非常に暗いです。
店頭での動作チェックの際は不点灯かと思いました。
あと注目すべきは、
新型の密自連形のTNカプラーです。
見た目では胴受が非常に小さくなりました。
キハ10形と比較すると、ご覧の通りです。
もちろん相互に連結が可能です
この新型TNカプラーは、
非常に実感的ではありますが、
ちょっと繊細過ぎる気配があります。
1度バラバラにしてしまうと、
変な癖がついてしまうようです
車内の遮光ケースはこんな感じです。
運転台はマスコンとブレーキ弁も再現。
ヘッドライト部は別パーツで、
シールドビーム化も容易ですかね?
続いて側面です。
(キハ30形側面)
外吊り扉のゴムの印刷はされておらず、
あっさりとした印象です。
(キハ35形側面)
今回の気動車一般色ですが、
特に朱色が鮮やかですね。
割と私好みの色合いですが、
他の気動車製品と比べると
アンバランスかもしれません。
キハ35形のトイレ側。
車端部には流し管表現があります。
◎整備の話
今回、私のイメージとしては、
1970年代後半の相模線です
調べたところ70年代の相模線気動車は、
八王子機関区(西ハチ)の配置でした。
1969年までは茅ヶ崎に気動車配置があったようですが、その後は国鉄末期まで八王子機関区の配置だったようです
1978年の交友社『国鉄車両配置表』を見た所、八王子機関区のキハ30形は25・26・30・41・42・67・77・97番、
キハ35形は81・97・101・103番がいた模様。
他にキハ10形が13両、キハ16形1両、キハ20形が3両配置
で、番号をどうしようかなと思ったのですが、いろいろと調べた所、キハ30 41とキハ35 81が良さそうでした
理由は単純で、JR化後の相模線電化まで残っていたこと、そしてJR化後も前面補強板がなかったことが、確認できたからです。
シールドビーム化の時期は調べようがないので無視しますが、白熱灯のまま首都圏色になった車もいたので、そのあたりは混沌としています。
番号は決まりましたが、所属標記は仕方がないから南チサで代用します。
その他、各種情報を集めた所、
- ジャンパホースと幌枠は橋本方につく
- キハ30形といった両運転台車は、車両銘板が茅ヶ崎方になるようにする
そうすることで、より「らしく」なるようです。
あとはキハ10の首都圏色が手元にあるので
連結させれば…、
相模線らしい編成になります
国鉄の塗装規定が変わり、一般型気動車の塗装が首都圏色になったのは1978年10月です。
ただし、相模線のキハ10形はそれ以前から試験的に朱色一色に塗られていたのは有名な話です。
◎まとめ
TOMIX 45周年として発売されたキハ35系ですが、良かった点もある一方で、ツメの甘さも目立つ製品でした
値段の高さもあって、正直手を出しにくいですね。
でも、今回は気動車一般色でしたが、いつか首都圏色が出たなら、もう少し追加したいところです。ただ、前面を直してくれることが大前提です。
付録:
キハ30形・35形の収録車番と1968年および1978年時点での配置区
キハ35形の収録車番と1968年と1978年時点での配置区は
●38 千キサ→門ヒカラ
●41 千キサ→高タカ一
●56 天カメ→移動なし
●62 天ナラ→移動なし
●88 天ナラ→移動なし
●96 千チハ→門カタ
●98 千チハ→門カタ
●105 天ナラ→移動なし
●106 天ナラ→移動なし
●119 四トク→天ナラ
●122 四トク→天カメ
●150 天カメ→移動なし
同じくキハ30形の1968年と1978年の配置区は
1 天カメ→天イセ
4 天カメ→天イセ
12 千キサ→移動なし
13 千キサ→移動なし
16 東オオ→高タカ一
20 東オオ→高タカ一
24 門ノウ→門カタ
36 門ノウ→門カタ
38 門ノウ→門カタ
43 天カメ→移動なし
になります
出典:交友社『気動車配置表'68』『国鉄車両配置表'78』
以上です
『首都圏色が製品化されたら…』
それもそうですね(笑)。
単色なので、自分で塗っても良いかもしれませんね