老人の戯言

当年85歳になります。戦前戦後の経験語り部も居なくなります。貴重な経験を構成に残して今後の日本の発展を期待したい。

電力小売の自由化

2016-03-04 15:56:42 | 日記
日本でも電力の小売り自由化が4月から始まり、通信、ガス、石油業界などが色めきだって参入を目論んでいる。
 日本の電力需要はGNPの伸びを下回って久しい。つまり産業構造が変わっって、電力多消費の産業は電力コストの安い国にうってしまっているのである。現在電力の塊と言われたアルミ産業は皆無であるし、高炉をを持つ鉄鋼産業も高炉の火を消している。
 日本のような長い島国では電力事業には不適なのである。昭和27年に30万v、昭和57人に50万ボルト送電が出来、100万ボルト送電の試験はしたが、その後実現していない。
日本は台風,地震、雪国など自然環境が送電にふさわしくないのは、台風時の塩害の為、絶縁距離を倍にして、50万ボルトでは他国の倍の8mにしている。
それを支える鉄塔はその重たい碍子い加えて、同時に地震の発生、台風の強風に耐え、しかも電線に雪が凍り付いているときにも耐えねばならない。
そういう悪条件下で電力単価は世界一高くても日本中どこにでも供給責任を持ち、均一価格で供給するのみでなく、質の上でも瞬時停電はもとより、安定周波数と電圧変動で日本の高度産業を支えてきたのである。
 今回の自由化は電力の卸売りから小売りまで手掛けて来たのに、小売り部分を自由化するようなもで、トータル原価の10%でのものを自由化するのが多い。電力が伸びない時に自由化しても利幅は極めて少ない。
 然も100万KWの発電機を作った会社もあるそうであるが、年に一度は1カ㈪定期点検を決められてをり、この間電力会社からの供給を受けねばならない。
 東京都は30%まで太陽発電を増やすと発表したが、事業推進のためにkwあたり40円から固定価格でスタートし、全需要者が差損を負担するので、30%も電力代は世界中で高騰しているのである。然もまだ期待にそう蓄電池も開発されていない。s-ラー発電は一部の投機家の美味しいネタに過ぎない。
ドイツ、米国などでは早くも倒産を始めている。
 風力発電も格好の雷に落雷地点となり、羽根が破壊されたり、台風で倒れたり、どれ一つ再生エネルギはまだ商品価値がないのである。
自熱発電の地震とうにより出力が大幅に変動して、寿命も不確かである。
 結局は投機家の餌食か、ガソリンスタンドのポイントカードみたいにりっとるあたり1円やすくするとか景品の息を出ない。
電電公社の自由化した時と環境は全然違うのに、政治家は柳の下の2匹の泥鰌を狙っているようなものだ。
 あと50年は原子力発電をベースに高速増殖炉をものにして、被災国の技術の優秀性をしめすべきである。
 特に恐れるのは首都圏直下型地震などの時の復旧手順などによっては大混乱をまねくこと必定である。月に500円前後の節約とリスクの大きさは比較にならない。JUNTARO