気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

'12. 真鍋監督 4勝5敗で作り上げた『火の鳥』とは・・・

2012年06月25日 | スポーツ

  あれこれいじって試した挙句の果てには・・・

 負ける為に試合をする者などはいない筈ですが、既に五輪出場を決めていた日本のとってはワールド・グランプリ決勝ラウンドよりも、現在の戦力評価を優先していたのではないか・・・と云う結論が隠されていた様です。でなければ9戦目とそれ以前の不可思議な8戦の選手起用法が説明出来なくなるのです。確かに『底上げ』という側面は有ったのでしょうが、それだけでは誰も納得はいかないでしょう。ある程度の構想は有ったものの、世界と戦う為にはかなりの不安が在った様に思われます。その迷いが、誰が見ても不可解としか思えない選手の起用だったのだと思います。ですから8戦して3勝5敗と云う信じられない結果を招いてしまったのでしょう。つまりあれこれ考えて組み上げたローテーションは奇しくも『負のローテーション』という結果を証明した事になったのです。それを証明したのが最後の第9戦、朝鮮戦でした。まあ、何がどう転んでも絶対に負ける事の無い相手ではあったのですが、この試合では先発メンバーを略ベストな選手で固めてきました。当然結果は3-0で日本の快勝でした。

 セッターには③竹下佳江、リベロに⑥佐野優子、以下、⑫木村沙織、⑯迫田さおり⑪荒木絵里香、⑦山口舞、⑤大友愛、に加えワンポイントでしたが⑮狩野舞子と④井上香織という文句無しの布陣でした。この9人はロンドン・メンバー確定と見て間違いないでしょう。残り3人ですが、監督自ら②中道の名を挙げているので《これがどうしても理解出来ないのですが》残りは2人。恐らくは⑬新鍋理沙と⑩岩坂名奈辺りになるのでしょうか、まあ、この辺りは横一線なので誰になろうと大して差はないでしょう。不要な江畑を除いては。

 第9戦の意味

 これはもう本番に向けての、固定メンバーでの精度アップ狙い・最終調整としか言い様がないでしょう。これがベストである証しが試合の中で随所に見られました。先ず、これ迄の8戦では見られなかった、日本の攻撃パターンの神髄であるスピード・シンクロ攻撃。この大会ではこのメンバーが揃う事が殆ど無かったので、イマイチ不完全な面も有りましたが、それでもかなり効果的な結果を出していました。また竹下=大友の速い連携も息が有っていましたし、『美翔女』迫田さおりの絶対的存在感も際立っていました。中道では及びもつかない竹下佳江の安定性は、やはりこのチームの頭脳である事を浮き彫りにしましたし、佐野優子の存在の大きさも必要不可欠である事を実証していました。ただほんの少しの不安要素としてブロック・ポイントが少なかったのが気に掛かりました。しかしそれはコンスタントに出場していなかったという試合勘の問題だと思われますので、これから修正は可能でしょう。ですからこの様に見てくると、あれこれ選手を確かめてみる事に何の意味が有ったのか・・・と思わざるを得なくなってしまいます。今迄通りで良かったという結論に落ち着いてしまうからです。まあ、結果論ですが、不本意な8戦がその事を再確認させてくれたのだと解釈すれば、強ち無駄ではなかったという事になります。 あとは、本戦迄の体調管理と、意思疎通を更に強固なものにしておく事が求められるところでしょう。

 ワールドグランプリの日本にとっての意味は

 日本本来の有り方・戦い方を再確認すると共に、その為に必要な選手は誰なのかを、今一度再認識すべき大会であったという事です。初心・原点に返り、新たな出発点となって欲しいものです。『火の鳥』日本。ロンドンで大きく燃え上がって欲しいです。頑張って下さい。熱く、熱く、燃える様に応援しています。

 

 

 


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