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1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 どんな情報も全てを鵜呑みにして追い込んでいく決めつけ刑事(デカ)に、なっちゃいけないよね。

2025-03-18 15:51:44 | 法話

【3月20日投稿分】そろそろ終わりにしませんか。自分の見解だけが正しいと主張する、正義感の暴走、という風潮。


読者男性が「数日前、住職がSNSの法話の中で読者が『番組、水曜日のダウンタウンで、松ちゃんの録画の小出しに対し、出演の足固めか、やり口が姑息やな、と文句が出ている』とか。また『まあ、文句を言ってるは、アンチ松ちゃんが、大半だとは思いますが』とか。それに対し『松ちゃんのテレビ出演(再起)を住職はどう思われますか』とその読者から。その問いに対し住職が『松ちゃんが出演の番組を、見たい人は見ればいいし、見たくない人は見なきゃいいだけでしょ。拙僧は見ると思うよ。松ちゃんの出演している番組にチャンネルを合わせるも、チャンネルを合わせないも、視聴者側にその選択権があるんでしょ。見たくないと言ってるのに、チャンネルを合わせて、文句を言ってくるというは、何ともおかしな話ですよね』との回答を、法話の中で言われておりましたよね」と。


続けて、この読者男性が「私も住職の松ちゃん法話に、御意、です。『どんな情報も全てを鵜呑みにして追い込んでいく、決めつけ刑事(デカ)』なる面白いCMがあってますが、これは、正義感を暴走させる人達が昨今、数多に湧いて出てきたからでしょ。ほんと、住職の言う通り、松ちゃんをテレビで見たくないなら、見なきゃいいだけ、ただそれだけの事、なんですけどね。断っておきますが、私は、松ちゃんの件だけを取り上げて言ってる訳ではないですよ。住職の松ちゃん法話の投稿も、そうなんでしょ。昨今のこの国に流れる風潮(正義感の暴走)に対し、いささか、嫌気が差しているだけなんです」と。


更に、この読者男性が「住職の投稿法話においても、そうですもんね。住職がわざわざ法話の前置きで『法話が長いと思われる人は、どうぞ、無視して下さいね。長い法話の方がわかりやすくて有難いです、と言われる読者さんも、少なからずおられますので』と注意書きしてあるにも関わらず『話を短くしないと、誰も読まんぞ。話が長過ぎる』と文句を言ってくる人がいるみたいですが、長いと思うなら、読まなきゃいいだけなのに。わざわざメールでそんな事を言ってくる必要がありますか。『俺の意見は、世の中の意見だ』とでも言いたいのかな。SNSや様々な媒体で、著名人が叩かれているを見る度に『こんな風潮、もう大概に、やめにしない』と思っているは、私だけでしょうかね、住職さん」と。


対し、拙僧「23年前に他界した父(先代、行年73歳)が、偶に拙僧に『世相(流行、風潮)の流れを止めるは、非常に難しい。人が飽きてくれるか、人が忘れてくれるか、人の目線、心を惹きつける、別の何かが起こるか、時期を待つしかない。但し、手をこまねいて時期を待つ、はいかん』と。そんな事を言ってたな」と。対し、この読者男性が「住職の父上の言葉ですが、もう少しわかりやすく」と。「例えば、川の流れですが、それを止める事は出来ないでしょ。だけど、ダムを造って、川の流れを調整する事は出来ますわな。コロナなどの感染病で例えると、台風や大雨の時の川の濁流、激流は、パンデミック状態という事かな。そうではない穏やかなせせらぎの時にも、川は止まる事なく流れ続けているでしょ」「そうか、感染病が消滅する事はない、つまり、手立てを講ずるしかない、という事ですよね」「御意」と。「と、なると、ダムを造るを手伝う人、つまり、問題意識を持ってる人が、多ければ多いほど、その効力は増していくという事ですよね。と、いう事は、今、この国は、ダム(手立て)を造ろうとする人が、少ないという事か」と。


【余談】

春の彼岸参りで、大分県中津市へ檀家の仏壇参りに伺った時、その家の玄関に入ると奥の部屋から爺様の「昭和の常識は、令和の人間にとっては非常識かもしれんが、令和の常識も、昭和の人間にとっては、非常識なんだぞ」という声が。機会を伺って「入るよ」と仏間の引き戸を開けると、高校生の孫(男子)ちゃんが口をへの字にして、拙僧に頭を下げ、部屋の外へと。その高校生が後日、電話をしてきて「住職さん、この前、僕の爺ちゃんが言った言葉ですが、聞こえてましたか」と。「ああ、聞いてたよ」「ほんと、そう思った。住職さんがよく言う『世の中に、これ正解、はない』は、その通りだよね」と。


対し拙僧「人というは大なり小なり、自分にとって都合が良いか、悪いかで是非(善悪)の判断をするもの。今現在『これ、正解』と思っている事も、知識、知恵、経験が増していけば、自ずとその正解も変わってくる。10年経てば、人の考え(言動)は変わる。なればこそ、今の感情だけで、人を簡単に批判しちゃいかんのだよね」と。この高校生が「人を批判、と言えば、ここんとこ、ずっと気になっていたんだけど、お笑い芸人さんを含め、著名人さん達のやらかしに対して、世間はとことん追い込んでいる様だけど、これって、いったい、どうしたいの。ご本人さんが、自殺するまで追い込み続けたいの。ほんと、住職が言われた『正義感の暴走』が、あまりにも広がり過ぎてるよね」「そうだね。ところで、過労で休養に入った浜ちゃんのリリーフだけど、1年も1人で頑張らせたんだから、その恩返しの穴埋めは、松ちゃんしかいないでしょ。さあ、針の筵に、いざ、出陣」と。


【田中角栄元総理語録】


田中角栄元総理が「相手が立てなくなるまでやっつければ、敵方の遺恨は去らない。徹底的に論破してしまっては、相手が救われない。土俵際には追い詰めるが、土俵の外に押し出す必要はない」と教訓を後世の人達に。


さて、角栄さんが現在にいたら、今のこの世の中の状況を見て、何と言われるでしょうね。躾(しつけ)は『するもの』ではない。躾(しつけ)は『見せるもの』ですもんね。昨今の大人達はいったい、子供達に何を見せたいのかな。


【付録】

偶に、読者の方から「住職は長い法話が多いですが、字数はどのくらいなんですか」との質問を受ける事が。対し「SNSに投稿初期の2、3年は、ツイッターの140字だけでした。大半の読者は、140字の中に隠れている含み言葉を、しっかり読み取ってくれていました。中には『住職の法話は、140字の俳句ですね』と言ってくれる読者さんも。が、読者さんが増えるに連れ、明後日の方向から的外れの指摘をされる人が徐々に。そこで『わかりやすい法話にしなければ』と変えていったが、現在のこの字数に。法話作成の経緯は、まずメモに書いて、ブログに投稿するんですが、ブログは30000字が限度ですので、5日ごとに投稿しておりますから、4日間で書いてるは、400字詰原稿用紙で70枚前後ですかね。そのブログから、Facebook、Instagram、X  に同じ法話を飛ばしています」と。「10年間も続けてですか。よくそんなにネタがありますね」「拙僧の祖父母、檀家のご老人達の経験、教訓話が8割以上です。聞かしていただいた話をアレンジして書いています。個人情報がダダ漏れしない様に。拙僧個人だけでは、10年間で3000話は無理ですよ。ご老人達の経験話は、後世の人達にとって必ず、宝になりますもんね」と。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。

金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


添付写真は、わが寺の本堂脇にある鬼子母神社(社)の屋根に座る『見猿、言わ猿、聞か猿』です。「見てはならん、見にゃならん。言うてはならん、言わにゃならん。聞いてはならん、聞かにゃならん」の判断は、自分にあり。


次回の投稿法話は、3月25日になります。






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