1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 親は「子供を育てている」と思っているが、実際は「立派な親になる様に「子供から育ててもらっている」立場かな。

2024-09-16 04:16:01 | 法話

【昨日(9月15日)投稿した法話の付け加え】赤子の誕生と同時に、親もまた、誕生。


自分の事は棚に上げて「子供は親を選べない、と言いますが、親も子供を選ぶ事は出来ません」と、子供さんの悪口を散々言ってくる親御さんが、結構におられます。その親御さん達に拙僧「いやいや、その言い分には、少し無理がありますよ。子供は親が育てただけしか、育っておりませんばい。親が作った家庭環境の中で、その親が育てる。親に似た人間が出来あがる確率が高いは、当然の事でしょ。無色透明で出てきた子供に、色を着けていったは親ですばい。『鳶(トンビ)が鷹を産む』という言葉がありますが、鳶(トンビ)は鷹は産まない。子供が自らの努力で、鷹の様な鳶(トンビ)に成長した例は、結構見てきましたが。子供がこの世に出て、世の中の不条理、理不尽(嘘、二枚舌、誤魔化し、自分勝手など)を最初に目にする場所は、わが家庭の中、親の言動からですばい」と。


親子関連の話をしますと、いつも、芥川龍之介さんの『河童』が思い出されます。この小説の中では、河童の世界では、出生してくる選択権は、河童の赤子側にあるとの事。母親のお腹にいる赤子に父親が「お前さんは、生まれてきたいか」と聞くそうな。対し、赤子が「お父さん、あなたの生き様(人生)を見ていると、私もその様になるのかと思うと、生まれてきたくない」と拒否られたそうな。この言葉は、親としたら、ごっつうきついですな。龍之介さんといえば『蜘蛛の糸』も有名ですよね。「自分1人(カンダタ)だけ助かればそれでいい」という浅ましい心から、救いを求めて1本の蜘蛛の糸に縋り付いてくる、大勢の人を蹴散らした途端に糸が切れて、地獄へ真っ逆さまに堕ちていくと話ですが、この2冊は子育て前に読んでおいてもいいかな、と思います。詳しい小説内容はその時に。


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次回の投稿法話は、9月20日になります。