立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

銀塩カメラによる土星

2009年02月13日 15時01分56秒 | 天文
2000年10月9日撮影

沖縄に住んでいた頃撮影した土星の写真です。かなりの良像です。土星の輪(リング)は、よくよく観察すると構造が見えてきます。バームクーヘンのような年輪状の構造をしていることがわかります。小型の望遠鏡で観察可能なのは、そのうちの2つのリングです。これら2つのリングは内側と外側に分かれており、その境目には微小な隙間があります。この隙間の事を「カッシーニの空隙(間隙)」と呼んでいます。カッシーニの空隙を観察するためには気流条件の良い空の下で上質な光学系を備えた望遠鏡を使用する必要があります。さらにはそのカッシーニの空隙を撮影しようとすると相当の機材と熟達が必要になります。
私の撮った写真では、空隙こそは見えないものの、土星のリングが2重構造をしていることがわかるかと思います。そして、土星本体にもうっすらと模様があり、太陽の光を受けて、輪と本体が複雑に陰影を形成していることもみてとれます。

──撮影データ
C8望遠鏡+Or9mmによる拡大撮影
合成f27319mm・合成F134
露出4秒(筒先開閉露出)
銀塩フィルムカメラ・CanonAE1P使用
フィルム感度100
GP赤道儀によるノータッチ追尾
2000年10月9日午前5時ごろ
撮影地・沖縄県大宜味村
現像・プリント後、スキャニング。
スキャンした画像をPhotoShopおよびGIMPで処理

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