検査基準をあまくするという手法を使って、めでたく打ち上がったものの、素人がTV画面を見ていても、耐熱パネルが剥がれ飛び去っていく様が、見まごうことなくディジタルHV画面に鮮明に映し出された。 やっぱり、無理をしなければならない焦りがそのような結果をもたらしたものと思う。
野口さんは耐熱パネルの貼り付け作業の訓練をしたのだから、宇宙空間でも失職する事はない。 勿論、それだけがミッション中の仕事ではないが。
次の課題は、本当に2枚だけの剥がれだったのか、そして帰還時、大気圏突入の際に生ずる空気との摩擦熱に絶えうるかということだ。
耐熱パネルの接着剤はこのために特別に研究開発したのかなと勝手に想像していたが、それがそうではないようだ。 市販品の中から、いろいろ試験をして決めたようだ。 一大プロジェクトにしてはテキトーな感じがしないでもない。