「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

寝台特急「北斗星」上野行きに乗車してみて考えたこと―寝台車両保有会社設立の提案(私案)

2015-03-03 00:55:11 | 日記
皆様、こんにちは。

2015年3月1日(日)17時05分頃、定刻より約2分遅れでJR函館本線札幌駅4番線に寝台特急「北斗星」上野行き(列車番号:2)が入線しました。



今回は、8号車A寝台ツインデラックス8号室を利用しました。残念ながら、コンセントはありませんでした。



2012年11月7日に、寝台特急「トワイライトエクスプレス」のB寝台ツインルームを大阪から札幌まで利用しましたが、コンセントが完備され、部屋も広々としていました。「トワイライトエクスプレス」の方が設備のグレードが高いことがあきらかです。次の2枚の写真は、「トワイライトエクスプレス」のB寝台ツインルームです。



「北斗星」の行程は、以下の通りです。

札幌<JR北海道函館本線>白石<JR北海道千歳線>沼ノ端<JR北海道室蘭本線>長万部<JR北海道函館本線>函館<JR北海道函館本線>五稜郭<JR北海道江差線>木古内<JR北海道海峡線>中小国<JR東日本津軽線>青森<青い森鉄道線>目時<IGRいわて銀河鉄道線>盛岡<JR東日本東北本線>上野

また、「北斗星」の車掌の担当は、以下の通りです。

札幌→函館:JR北海道鉄道事業本部札幌車掌所
函館→青森:JR北海道函館支社函館運輸所
青森→上野:JR東日本盛岡支社青森運輸区

19時40分、7号車食堂車「グランシャリオ」で「懐石御膳コース」(6,000円)のディナーをとりました。



途中貨物列車と鹿の衝突事故の影響で、約20分強遅れの22時00分頃に函館に到着し、機関車の付け替えが行われました。



その後、五稜郭まで戻って江差線へと入り、しばらくすると青函トンネルへと入ります。

00時過ぎ頃に青森駅に運転停車し、機関車の付け替えと、JR北海道からJR東日本への運転士・車掌の交代が行われました。

その後眠りに落ち、気付くと仙台駅に到着しているところでした。強風の影響で1時間20分遅れでの到着でした。

06時30分より食堂車「グランシャリオ」で朝食営業が始まりました。私たちの受付番号は24番で、ずっと7号車ロビーにて順番待ちしていました。



08時30分のラストオーダーまでに間に合いませんでしたが、食堂車スタッフの特別判断で順番待ちの全員が食堂車での朝食が許され、無事朝食をとることができました。



列車は、宇都宮と大宮に約1時間30分遅れで停車し、上野には定刻の10時05分着よりも約1時間30分遅れの11時35分頃に到着しました。



折り返し、尾久車両センターへと推進運転で回送されていきました。

「北斗星」は事実上唯一の定期「ブルートレイン」ですが、コンセントがない点、またシャワーが希望者全員の利用ができない点で、時代遅れの設備とサービスとなってしまっています。

一方、JR四国は寝台列車を大切に育てたいと考えています。2014年12月12日にJR四国の泉雅文社長と面談した際、泉社長はJR四国として寝台特急「サンライズエクスプレス」を香川観光の看板にしたいとおっしゃっていたことが印象的でした。

JR四国の思いとは対照的に、JR他社は寝台列車には総じて冷淡であることが残念です。

私としては、新型寝台車両を製造して、週3日は「北斗星」、週4日は「あけぼの」に使用するようにすれば、車両の有効活用と、寝台列車の需要創発につながると思っています。

また、山形新幹線や秋田新幹線の車両保有会社が設立されたように、寝台列車についても、政府や地方自治体が車両保有会社を設立し、寝台車両の保有とJRへの貸し付けを行うようにすることをご検討いただければと願っているところです。

寝台列車は大切な交通手段であり、地域振興にとっても欠かせない存在です。

是非とも、存続の方向で議論を進めたいものです。

最新の画像もっと見る