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岸田首相、新興国支援を拡充…「自由で開かれたインド太平洋」新計画を表明へ

2023-03-15 11:56:00 | ニュース


「グローバル・サウス」と言われても明確な定義すら無いようです。
岸田首相もこう言う抽象的な言葉を使いたがるのです。
東京都知事のカタカナ語と揶揄される言葉がお好きで使用される度に検索してみないとコンセンサスがどうなっているのかわかりません。
対中国へのインド太平洋構想があるのですから、それの対象国は絞られる話です。
なのにグローバル・サウスと言われるとかなり広がってしまいます。
事の発端が中国の一帯一路であり、その当初はシルクロードや海上での主要な拠点のような図でした。



ところが、中国の実際はアフリカ諸国や太平洋の島嶼国での活動も盛んです。
それは投資と引き換えに権限を握ろうとする野心からかと思われます。

岸田首相が思い描く対象はなんなのか明確にして貰わないといつもの倍増感覚だとお怖い話です。
何故なら、中国の失敗外交などの問題国へと支援する話になってしまい兼ねません。
中国ですら、投資して必ずしもその代償が得られている訳でなく、困っている国へこんな事を言ったらそれこそただの善い人でしかありませんから。
その割にスリランカからの難民問題とかも抱えている訳です。

リアリティが希薄な上に目的が明確でない話をするようなので良いのでしょうか?
基本的には明確な目的を絞る事が肝心です。
例えば、石油、天然ガス航路の確保が重要課題です。
こんな事を言ってはお叱りを受けるのでしょうけど、あまりに綺麗事でばら撒き外交をしても既に寝返るとは思えません。

基本的な問題点は外務省が何か構想出来るだけの能力・感覚が欠如しています。
この前のG20で外相が行かなかったのもそうですが、立場から言えば出て行かないといけない会議を軽視しています。
それに誤解を招くような支援を発表していますよね。
それで一番問題なのは「法の支配に基づく国際秩序の強化」と言うのですが、多くの国はそれぞれの事情で地政学的な問題を抱えています。
それなのにこれを言うのは具体的な諸問題を頭に入れていないのでしょう。
ミャンマーの軍事政権に対して何も言えない日本が具体的に法の支配に基づくとはどんな状況を想定しているのかです。

岸田首相が次々と出してくる話は必ずと言って何処かに接触するような点まで考えていないのです。
倍増の話だと多くは根拠よりもイメージでした。
増税にしてもそうでしたが、御本人の実感がないのでしょう。
異次元の少子化対策も聞いた人の印象と首相の考えていたレベルは段違いでした。

この話についても同様にばら撒きをして効果が見えて来ないか、またはリップサービスで終わるような形で終わるのでしょう。

何故、こんなにも日本の外交が下手になったのかと悩むと、やはり出世する人は大国で活躍してしまうのでしょう。
そうなると残る人材から諸外国の大使館へと行った人達が頑張っても新興国はまだ良いとして、グローバルサウスだとかなり難しいのでしょうね。

情報収集だって大変なのに完璧な支援で日本に有効な効果を齎せるのか難易度が高いのでしょう。
結局、ばら撒きしているだけの話になってしまいそうです。




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