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主夫の徒然なるままに

毎日の夕食作りに奮闘する主夫の独り言

言語の習得(5) 幼児の英語教育について

2021年05月23日 | 言語の習得(幼児~小学生低学年)
   幼児の英語教育が盛んです。将来、英語のできる大人になってほしいと願うお母さんやお父さんは多いと思います。英語ができれば給料が高い、昇進が早い、あるいは、自分は英語が苦手で話せないから、英語のできる人を見るとかっこいいと感じるなど、理由は様々でしょう。実際、入試にも英語が必ずあり、学生を評価する重要な物差しのひとつになっています。また、今では、小学校でも英語授業が始まり、中学入試でも英語を取り入れるところが増えているのだから、親として、幼児に英語を学ばせ頭のいい子に育ってほしいと焦りにも見た情熱を見せるのも当然です。

 まずは、私の経験から。
 その1。中学生から英語を習い始めたころ、つまり、小学校の英語授業がなかったころの話しですが、中学生になって英語を勉強し始めると皆、多大の関心をもって楽しく勉強し始めます。「英語大好き」の時期です。でも、その時期は、1~2カ月しかもちません。単語を覚えたり、アクセントや子音など読み方が独特であったり、さらに文法の細かな決まりが出てくると楽しさが消えてしまいます。特に、文法用語なしに英語に慣れることを主眼に楽しく進められていく間は、英語は簡単だと思って安心していると突然、細かな文法問題がテストに出てきて思うように点数が取れなくなってきます。一生懸命勉強して、中1英語で80点ぐらい取れていると本人も満足、親もまあまあと思ってしまいますが、これはかなりのまずい状況で、簡単な英語なので本来95点以上は取れないと英語を理解し勉強しているとは言えないのです。ある日、英語がわからなくなり、だんだんとやる気が消え、英語嫌いが増えていきます。中1の2学期になると英語嫌いが半数を超えます。そして、中2になると英語がわからないという声が爆発します。では、どうすれば英語嫌いにならなくて済むのかと言えば、単純です。英語の勉強も、楽しく簡単に学べる方法はない。つまり、毎日、暗記して練習して苦労しながら成長するしか道はないということ。そのことをきちんと理解することが大切であり、読み書きそろばんの習得と同じく努力が必要ということをわきまえることです。その向こうにしか、楽しさはありません。
 
 その2。小学校の英語が始まりました。小学生に英語のことを聞くと、みな、英語が楽しい、英語の授業が待ち遠しい、などと言いますが、これは、英語好きの生徒に聞いているだけで、小学校の多くの子供たちは、英語の授業もあまり好きではありません。なぜなら、授業であり、勉強なのだから、勉強は大切で必要と分かっていても勉強大好きと皆が答えるわけではないのは、当然です。勉強の能力が高い子やおしゃべり大好きな活発な子は英語授業が好きになるでしょう。また、幼児や小学校低学年から英語を習っていた子も、英会話中心の授業は楽しくて、優越感にひたることができるでしょう。だが、だんだんと追い越されていくと悲惨なことがはじまります。例えば、小2くらいから週一回くらいのペースで英会話教室に通わせた子が中3になって定期考査で60点くらいしか取れなくなってくる子がいました。お母さんも熱心すぎるくらい熱心に英語にお金を使っていましたが、発音だけは、上手だけれども英語も勉強も嫌いな子に育ってしまいました。同じようなパターンに私立中学に通いながらいくら勉強しても順位が上がらず、自己否定に落ち込んで勉強しなくなった生徒もいました。塾を転々とさせられていました。

 しかし、幼児や小学校低学年で英語を初め、英語に自信をつけ、ほかの勉強もよくできる子もたくさんいます。これは、小さい時からピアノを習って音大に進学する子と同じで、驚くほど妖怪や恐竜に詳しい子とも同じです。言語の習得にむいている子がいるのも確かです。特に英語の得意な大人から英語を習うとみな英語は簡単ですよ、毎日聞いていれば自然と話せるようになりますよ。と、どこかの宣伝文句のように笑顔で答えてくれます。そして、その先生から教えてもらったり、その指導者の参考書を買ったり、DVDを買ったりして、英語が得意になる少数の人がいます。が、お金と時間を無駄にしてしまう多くの人、英語教育のカモと言える人が非常に多くいます。

 では、幼児から英語を習うべきか。考えてみたいと思います。以前に紹介した「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」の本を書いた脳科学者の意見を見てみたいです。彼は、英語に相当苦労し、その原因を「脳」を起点に考えてみたわけです。かなり、英語が苦手だった彼が、かなり辛らつに言うには、「英語の上達はあきらめよう」「努力はむくわれない」と結論付けています。英語学習なんかに努力をつぎ込むなと言っているようです。が、彼の息子に幼児英語教育をさせるかと聞かれたら、しっかりとさせる?させてしまうかもしれないと言っています。実際はどうか知りませんが、彼の正直なところなのでしょうか。(続く)


<主夫の作る夕食>
業務スーパーのカレーとラムーの手羽元で格安カレーを作ってみました。
2歳半の幼児もおいしく食べました。



<思い出の一枚>
インド:写真をつるために面白い場所に案内して頼むとタクシーの運転手の家に連れて行ってもらった。




<表題の写真>
 インド舞踏の素晴らしい動画をユーチューブで見た。

 https://www.youtube.com/watch?v=JWhA3ldZcyY

 インドから中国、東南アジアの踊りにはどこか同じものを感じます。



言語の習得(4)大人の問いの理解

2021年05月20日 | 言語の習得(幼児~小学生低学年)
 2歳半の幼児が保育園で英語の歌ABCDを習ったようで、褒めてあげると何度も歌うようになった。それならと図書館でABCの絵本を借りて文字を見せてみた。数字やひらがなは、アプリで経験済みだが、ひらがなは難しいらしく、先に進めない。ABCも難しいかなと思いきやいくつかの文字が判るようになってきた。

 英語と日本語の差として、まず、文字数がある。英語は、アルファベット26文字(X2)だが、日本語は、ひらがなにカタカナ、プラス漢字、少なくとも1500文字くらいは日常生活で必要だ。英語は、幼児を含めて、初心者には、やはり学びやすい言語なのだろう。表音文字(読む通りの文字)なので、単語もそれなりに読みやすい。日本語で言えば、例えば、ひらがなばかりの文章と同じで、読むのは簡単だ。同じように朝鮮のハングル文字も表音文字なのである程度は簡単に読み書きできるようになる。しかし、その単語が何を意味しているのか難しい。初めてソウルやプサンに行った時、お店がすべてハングルなので何屋さんかもまったくわからず苦労した経験がある。台湾は、もちろん漢字、表意文字、つまり、文字が意味を持っているので、読み方がわからなくてもある程度、どんなお店なのかわかる。醫院や學校など難しい漢字がつかわれても予想がつく。ただし、表意文字なので読むのは大変そうだ。日本語でも「肺血栓症」「白砂青松」などどう読むか難しいが、意味は想像できる。肺の中で血が詰まる病気?(=エコノミークラス症候群)。白い砂と青い松のきれいな海岸?「肺血栓症」英語では、Pulmonary embolism などと言われても想像さえもできない。

 幼稚園や幼児教育に英語、英会話と取り入れるところが多くなった。現実に英語ができるかできないかで生涯賃金が1億円違うとまで言われてくれば、早い段階で英語ができるようになればと考える親たちが多くなるのは当然かもしれない。しかし、初心者には易しい英語も、幼児をみているとその発音は難しそうだ。だからと言って1歳から始めるれば英語の発音が上達すると信じていいのだろうか。ハングルも子音が多い言葉なので、韓国人ガイドの話す韓国語を、その通りに繰り返してみて、その意味を聞いても、まったく別の発音だったことが何度もある。逆の言い方をすると日本語は、発音がとても簡単な言語なので外国人には、話しやすい言語なのだろうと想像する。だが、その発音しやすい日本語でも、幼児たちは「おいちい」「ともらち(友達)」など苦労しながら成長していく。


<主夫の作る夕食>
ピーマン・ニンジンとモモ鶏肉のオイスターソース炒め。
揚げ納豆。

 

思い出の一枚
台湾にて





言語の習得(3)2語文から3語文に

2021年05月10日 | 言語の習得(幼児~小学生低学年)
 2歳6カ月を過ぎるころから言葉での会話が活発となってきた。2語文(「パン、食べる」など)の時には、たどたどしさが感じられ、知っている単語を何とか使う感じだったが、ある時を境に、どっと語彙力が増えてきた感じだ。言葉の身体化とも言えるような変化である。言葉がまだ意識化の時、「右にまわるよ」というような初めて出くわす言葉に、小さな声で「ミギニマワルヨ」と繰り返す。「どのズボンはく?」、「ドノズボンハク」と小さな声で確認して、「ピンクの!」と答えたりする。昔、日本語を勉強していたアメリカ人に「大学では何を勉強しましたか?」と聞いたとき、彼女は小さな声でやはり「ダイガクデナニヲベンキョウシマシタカ」と反芻してから、「私は、日本語と日本文化を勉強しました」と答えたことを思い出した。幼児にとっても言語の習得には、やはり、同じような段階を踏んでいくのだと驚きを感じた。言語を意識化する段階を踏み、身体化=つまり、意識することなく言語を操る能力を得ていくのだと思った。
 2語文から3語文に変化していく過程では、「玄関のバックに入った本をもってきて」という文にも正しく反応する。単語しか反応しない時期から、あっという間に言語習得を獲得し、対話を完成する。日本人になっていくのだなぁと感動してしまう。


 さて、最近では、その2歳半児は、アンパンマンの動画などをほとんど見なくなり、youtubeの英語版赤ちゃん番組を見ることが多くなった。言語は、英語であったり、日本語であったりすし、歌も英語の場合もあり、日本語の場合、また、その混合という時もある。「Daddy finger! Daddy finger.  Where are you? Here I am. Here I am. How do you do?」これらのフレーズを覚えて時々歌っているのだが、気になるのは、「where are you? where are you?」の発音が、「うあゆ うあゆ」と日本語英語の発音、日本人の英語発音そのままであることにびっくりした。英語を聞いているが、日本語を話している。当たり前のことに驚くほどのことはないかもしれないが。2歳にして聞く耳と話す口の関係が日本語に限定されていることに日本人の英語発音訓練の困難さを垣間見た気がした。


<主夫の作る夕食>

ニンジンとジャガイモのきんぴらが好評だった。


<思い出の一枚>
上 ネパール

見出しの写真は台湾

言語の習得(2)<間違えて覚える日本語> 

2021年04月13日 | 言語の習得(幼児~小学生低学年)
 2歳児の日本語言語の習得を見ていると、英語学習で苦労している学生や大人たちを同じなのだとつくづく思う。

まずは、反復の時期。大人が、「おいしい?」と聞くと、「おいしい」と答える。「楽しい?」と聞くと「楽しい」と答える。親を含む大人は、これで自分が幼児にしてあげることで肯定的な答えが返ってくることで満足するが、実は、質問に対して反復しているだけという場合が多い。「〇ちゃん、2歳だね?」。と聞くと「2歳」と答える。「〇ちゃん、いま何歳?」と聞くと、「いま何歳」と反復して答える。「いま何歳?」ときかれたら、「2歳」と答えることを教えて「2歳」と答えるようになる。「今、いくつ?」と聞くと「いまいくつ」と答える。「ふたつ」と答えることを教えてちゃんと答えるようになる。「〇ちゃん、お名前は?」、もちろん答えは、「お名前は」なので、ここで「XX〇ちゃんです」と導くとちゃんと答えるようになる。このめんどくささは、英語学習者の初心者導入過程とよく似ている部分でもある。

 否定の導入。「おいしい?」と聞いて、おいしくない時の答えは、「おいしい、ない。」とにかく「ない」をつけると否定になる。「たのしい、ない。」「食べる、ない。」 英会話でもなんでもnotをつけて解決しようとすることがおおい。「This? Not good. Not eat. Like not.」「行かない」なども「Not go!」となるが、けっこう通じる英会話だ。しかし、その英語は、2歳レベルということになる。やはり、親などの表現から、しばらくして「おいしない」「おもしろない」などの形容詞の活用を正しく表現するようになるのは驚きでもある。

 日本語らしい表現には、公式がないものが多いが、大人にとってすぐに理解できるものとできないものがある。「赤」「青」「黄色」というので、「みどり」「むらさき」などと言うときは、即座に、その色には「い」はつけないのだよと教えることで即座に理解していくようだ。むずかしかったのは、「お・さかな」「お・まんじゅう」「お・にく」と言うので、幼児から空をゆびさして「お・とり」と言われたときは、何のことなのかしばらく理解できなかった。このような例は、「ご」なども多くありそうで、大人であれば、和語系には「お」、漢語系には「ご」をつけるなどの説明ができそうだ。「お知らせ」「ご連絡」しかし、例外も多いし、大人も間違って「おビール」などと平気で言っているので、使い道を幼児にどうやって教えるのかむずかしい。とにかく「お鳥」とは言わないよと教えるしかない。「とにかく覚えよう!」と言われると英語学習初心者は、学習意欲をなくしていくが、幼児は、お構いなくおしゃべりを続け、正しい日本語を覚えていく。すばらしい。

 英語を上達する方法も同じかもしれない。とにかく、「しゃべり続けていく」こと。


<主夫の作る夕食>
一日目は、コストコのチキン丸焼きとワイン、パン。
二日目は、じゃがいものみりん揚げで。
三日目は、チキンスープとなる。
コストパフォーマンス抜群です!




<思い出の一枚>
美しいトルコの風景







言語の習得1<アンパンマンの秘密> 

2021年01月21日 | 言語の習得(幼児~小学生低学年)
 2歳の幼児が家庭にいると家中にアンパングッズがあふれ返る。なぜ、そんなにアンパンマンが人気なのか、いろいろ考えてみたくなる。わかりやすいい絵であったり、ワンパターンのストーリーであったり。特に丸で構成されるアンパンの顔は、幼児には親近感をもたらすのだろうし、その笑顔はやすらぎと安心感を呼ぶのだろう。


 
 ところで、赤ちゃんが最初に覚える言葉は、「ママ」であったり「マンマ」であったりするが、「おいしい」は「おいちい」と発音する。その理由は、「し」の言葉は、口の形をぐっと横に緊張をもって発音しなくてはならないからだと思われる。そこで、「アンパンマン」だが、1歳のころ「アンパン」とのみ発音して、マンまでは言えない時期が長かったが、この「あんぱん」は、口の形の緊張を伴わずに言える「ママ」と同じ種類の発音である。口を上下に開ければ言える言葉、赤ちゃんには、言いやすい言葉である。営業的にもこの言葉は成功に貢献しているのではないだろうか。


 ところでTやDの発音で、気づいたことがある、年を取った人が「で~」と発音する言葉は、赤ちゃんも「で~」と言う。DVDは、「でーぶいでー」。「て~」も同じで、「ティシュ」ではなく、「テッシュ」となる。口を横に広げる必要があるが、最初はそれをしない。ただし、何も教えていなくても大人の真似をしてだんだんと「ティシュ」になるのが面白い。英語圏での「th」の発音「F」「V」の発音も同じようにいつの間にか習得していくのであろう。「おいちい」もいつのまにか「おいしい」となっていく。幼児の言語習得能力に感心した。それとともに「あんぱんまん」、幼児に売り込むには、最適な言葉なんだと一人感心してる。




<主夫の作る夕食>

はじめてエビフライをフライパンで揚げてみた。
ありあわせの茶わん蒸しと共にけっこう美味しくいただきました。


<思い出の一枚>
  ベトナムのお土産店