さて、この記事で、どうして私がこれまでブラジル男子の選手を世界標準の名選手に挙げなかったかが明らかになります。それは、世界標準バレーだと思われているブラジル男子が、実は世界標準バレーをしていないからなのです!
まず、レフト平行については、世界標準バレーと変わりません。しかし、それ以外の攻撃は、全く異なります。
・遅いCクイックと速いバックセンターでダブルクイック
まず、ブラジル男子ではCクイックが非常に目立ちます。そして、Cに限らず、クイックは速くありません。ややネットから離したゆとりのあるトスを、きちんと打ち分けます。逆に、バックセンターはAクイックやBクイックの後衛版のような速さになっています。そのため、前衛の遅いCクイックと速いバックセンターが、ダブルクイックのような形になっているのです。本来、世界標準バレーのパイプ攻撃とは、前衛のクイックを囮にして、そのブロックの落ち際にワンテンポ遅れたバックアタックを打ち込むというもの。それを同時のダブルクイックにしたのが、ブラジル男子です。クイック囮のパイプという時間差攻撃では、まず試合序盤にクイックから使いますが、これは相手がバンチリードの場合は大きな矛盾ですよね。ダブルクイック化すると、どちらを先に使っても良くなりますから、一発目からの被ブロックという最悪の事態は避けられます。さらに、返球がネットに近ければCクイックに上げやすく、ネットから遠ければバックセンターからのクイックに上げやすくなります。Bパスという概念がなくなりました。
・両足ジャンプのCワイドもどき
センターが前衛レフトに入るローテでは、上述のCクイックに入るには、かなりの距離を移動します。女子のブロードとは違って両足ジャンプですが、特にシド選手は、Cワイドのような形の移動攻撃をします。
・超高速のライト攻撃を、Cクイック囮のパイプとして代用
ブラジル男子のスーパーエースが左利きのアンドレ選手から右利きのビソット選手やウォレス選手に替わってから、ライト攻撃が大幅に高速化されました。以前の世界標準バレーにおけるパイプ攻撃と同等の速さです。そのライト攻撃の手前には、Cクイックが跳んでいます。そう、Cクイック囮でライトからパイプが打たれるわけです。
・何がブラジル男子のオリジナルを可能にしたか?
各選手の個人技はもちろんですが、やはりそれを戦術として組み合わせた監督の存在が大きいと思います。
まず、レフト平行については、世界標準バレーと変わりません。しかし、それ以外の攻撃は、全く異なります。
・遅いCクイックと速いバックセンターでダブルクイック
まず、ブラジル男子ではCクイックが非常に目立ちます。そして、Cに限らず、クイックは速くありません。ややネットから離したゆとりのあるトスを、きちんと打ち分けます。逆に、バックセンターはAクイックやBクイックの後衛版のような速さになっています。そのため、前衛の遅いCクイックと速いバックセンターが、ダブルクイックのような形になっているのです。本来、世界標準バレーのパイプ攻撃とは、前衛のクイックを囮にして、そのブロックの落ち際にワンテンポ遅れたバックアタックを打ち込むというもの。それを同時のダブルクイックにしたのが、ブラジル男子です。クイック囮のパイプという時間差攻撃では、まず試合序盤にクイックから使いますが、これは相手がバンチリードの場合は大きな矛盾ですよね。ダブルクイック化すると、どちらを先に使っても良くなりますから、一発目からの被ブロックという最悪の事態は避けられます。さらに、返球がネットに近ければCクイックに上げやすく、ネットから遠ければバックセンターからのクイックに上げやすくなります。Bパスという概念がなくなりました。
・両足ジャンプのCワイドもどき
センターが前衛レフトに入るローテでは、上述のCクイックに入るには、かなりの距離を移動します。女子のブロードとは違って両足ジャンプですが、特にシド選手は、Cワイドのような形の移動攻撃をします。
・超高速のライト攻撃を、Cクイック囮のパイプとして代用
ブラジル男子のスーパーエースが左利きのアンドレ選手から右利きのビソット選手やウォレス選手に替わってから、ライト攻撃が大幅に高速化されました。以前の世界標準バレーにおけるパイプ攻撃と同等の速さです。そのライト攻撃の手前には、Cクイックが跳んでいます。そう、Cクイック囮でライトからパイプが打たれるわけです。
・何がブラジル男子のオリジナルを可能にしたか?
各選手の個人技はもちろんですが、やはりそれを戦術として組み合わせた監督の存在が大きいと思います。
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