JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

Vリーグ女子3決 見どころ 岡山

2013-04-12 13:18:29 | 用語解説
岡山はセミファイナル全敗、さらにNECには惜しい負け方をしているので、3決には目の色を変えて臨むでしょう。

・ここに来て大活躍の山口舞選手
ロンドンでは見掛け倒しだった山口舞選手。その見掛け倒しが成功したので良かったですが、もし失敗していたら無駄な一枠だったでしょう。その後怪我で離脱し、復帰後も数字が今一つだった山口舞選手ですが、セミファイナルでは本来のセンターエースとしての働きが出来ています。クイック、ブロード、一人時間差の全てにおいて、安定して得点を重ねています。NEC、東レ戦では強打中心、久光戦では軟打中心でした。3決ではどういった戦い方をしてくるでしょうか?

・福田舞選手のポジション
福田舞選手は、レフトエースとして起用されてレフトから強打を打つことも出来ますし、ライトに入ってCワイドやLも打てます。セミファイナルでも、セットによってレフトもライトもこなしました。チームで一番パワフルな選手が右にいるか左にいるかに注目したいです。

・NECの選手交代に対応できる?
NECには、イエリズ選手という絶対的なエースがいながら、的確な選手交代で、やや力の劣る選手も実力以上のパフォーマンスが出来ています。それにハマってしまったのが、岡山のセミファイナルでの敗因の一つです。岡山はブロックが高いわけでも洗練されているわけでもありませんから、NECの選手交代に合わせて前後の連携を変化させ、拾って繋ぐ本来のバレーが出来れば勝ち目があります。

・サプライズオーダー?
岡山が最近披露したサプライズオーダーで、センターセッターというものがあります。これは、セッター宮下遥選手の対角にセンター山口舞選手を入れ、残りの4枠にレフト対角とライト対角を入れる形です。これは、「Bパス以下になってどうせセンターが使えないし、バックアタックも無いから、サイドの枚数を増やしておこう」という考え方でしょう。本来、センターをライト起用したりするトリプルセンター的な考え方の岡山ですから、シングルセンターは本当に意外です。その効果の程が確かめられると良いですね。

・宮下遥選手のトス回し
宮下遥選手は、これまでずっと我慢して使われているだけあり、かなりの成長を見せています。セミファイナルで岡山に流れが来ている時間帯は、宮下遥選手が攻めのトスを上げられていた時間帯に重なります。全日本入り確実の宮下遥選手のトス回しに注目しましょう。

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