JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

Vリーグ女子ファイナル 見どころ 久光

2013-04-09 18:47:44 | 用語解説
久光は、皇后杯決勝では、長岡望悠選手にかわって入った石田瑞穂選手が大活躍。さてVリーグ決勝ではどんなドラマが待っているでしょうか?

・石田瑞穂選手のポジション
皇后杯決勝ではスーパーエースに入った石田瑞穂選手ですが、先日の岡山戦ではサーブレシーブ付の裏レフトに入っていました。これは、もしかすると、単に岡山はサーブが弱いため、石田瑞穂選手のサーブレシーブ力でも事足りたからかも知れません。しかし、サーブが強い東レ相手でも、石田瑞穂選手のレフト起用はあり得ます。なぜなら、ローテをずらして中道瞳選手とマッチアップさせれば、石田瑞穂選手がストレート側を抜くスパイクで大量得点出来るからです。

・今季急成長の両センターの活躍
久光の両センターは、残念ながらオリンピック出場はなりませんでしたが、今季に急成長しています。岩坂名奈選手は、全体的な動きの向上と、AクイックやBクイックの球威の向上が見られます。ブロードにも挑戦中です。サーブが復活すれば完璧でしょう。平井香菜子選手は、もとから安定している選手ですが、センターが全員苦手としている繋ぎや高いトスにも磨きがかかっています。オリンピックに出られなかった選手ですが、是非注目してみてください。

・座安琴希選手のオーバーでの2段トス
いまや、リベロがオーバーで2段トスを上げるのは、世界の常識となっています。それを実践できるのが、セッター出身の座安琴希選手です。この点においては、遥かに佐野優子選手を上回っていますので、是非注目してみてください。

・古籐千鶴選手のトス回し
久光の唯一の弱点と言えば、古籐千鶴選手のトスがバレバレなことです。レシーブがまだ浮かび上がっている時に、すでに上げる場所が大体読めてしまいます。ただ、左右への高速トスを上げるためにはある程度仕方がないので、逆にアタッカーはバレている前提で、ブロックをどれだけ見られるかが重要になります。

・何らかの新戦術?
東レとは皇后杯決勝でも戦っていますが、それと同じ戦い方だと東レも対策してくるでしょう。久光が勝ちを確実にするためには、何らかの新戦術が必要になるのではないでしょうか。全く読めませんが、期待して観戦しようと思います。

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