緊迫するウクライナ情勢

ユーシェンコ・ウクライナ大統領→

ウクライナの政治情勢が緊迫してきた。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/6525143.stm
http://www.ft.com/cms/s/7b1abc78-e248-11db-af9e-000b5df10621.html
http://www.iht.com/articles/ap/2007/04/04/europe/EU-POL-Ukraine-Politics.php

（以下BBC記事抄訳）
　数千人のヤヌコビッチ（ウクライナ首相）支持者たちは、親欧米のユーシェンコ （大統領）による議会解散に抗議して国会周辺を囲んでいる。首相は大統領による解散の効力について憲法裁判所の判断を待つとしている。抗議行動は首都キエフのほか、ヤヌコビッチの地元ドネツクでも起こっている。

　議会ではヤヌコビッチが、過半数の勢力を保っていることからユーシェンコの議会解散令を無視している。ユーシェンコはこれを多数を恃んだ非憲法的な権力の簒奪と批判している。両者は会談したもののヤヌコビッチは大統領令への服従を拒否、大統領が解散令を撤回しないなら、こっちは大統領選を挙行すると息巻いている。仮にヤヌコビッチが４５０議席のうち3分の2にあたる300議席を得れば、大統領の拒否権をも否定し、新憲法の策定すら可能になる。

　（以上BBC記事抄訳）

　昨年3月の議会選で過半数を握れなかったユーシェンコは最大のライバルを首相に据えざるをえなかったがついに年貢の納め時がきたのか。キエフから目が離せなくなってきた。