http://www.ft.com/cms/s/de9563e4-ebb6-11db-b290-000b5df10621.html
サルコジは37%の支持を得、決戦投票に残ることは確実だが、相手候補が誰かは不明だ。
「パリジャン」誌ではロワイヤル支持は2ポイント下がってとサルコジの差は縮まっているというが、逆に「ディマンシェ」誌によればその差は拡大しているという。
社会党幹部は気をもんでおり、オランド党首(ロワイヤルの夫でもある)は決選投票に残れる保証はないと警告した。むろんこれは棄権防止のための戦略かもしれないがロワイヤルは反サルコジ網をバイルと構築する圧力に直面しており、すでにロカール前首相が先週、バイル陣営に共同戦線構築を呼びかけたという。
ロワイヤルは断固としてこのような動きを拒否、さらには「党は何もしてくれない」としてこうした動きも「克服すべき課題であり、ただ自分を反発させるだけだ」と語った。
ロワイヤルの選挙スタイルは数千回もの有権者との直接対話をウェブサイト上にフィードバックさせていくものだ。これによって新たに獲得した党員は数千人に及ぶ。女性に対してはフランスの男性優位のエリート社会を変えることを訴えている。
彼女の戦略はある程度の効果を持っている。ロワイヤルは伝統的には中道右派を支持している中間管理職層には圧倒的な人気を持つ。社会党はこの新たな支持基盤に居心地が悪い。しかし左派の中でも彼女の支持は確実とはいいがたいのだ。
社会党に親近感を持つ有権者の55%しかロワイヤル「大統領」を望んではいない。女性は有権者の53%を占めるがロワイヤルのフェミニストの掛け声を無視しているようだ。
(以上FT記事=15日電子版)
支持が伸び悩むロワイヤル。女性にそっぽを向かれるロワイヤルに原因があるのか、はたまた女性を引き付けるサルコジに魅力があるのか。いずれにしても一筋縄ではいかない女性の女性観、意外に日本と近いものがあるかもしれない。