次世代総合研究所・政治経済局

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安倍内閣は地雷原を踏んだか 

2007年04月26日 00時55分55秒 | Weblog
政府が公務員の人材バンク設立を検討しているまさにその矢先、東証(東京証券取引所)が10月に設立する新法人(売買の監視や上場審査を行う)の初代理事長に財務省事務次官の天下りが決定した。

http://www.nhk.or.jp/news/2007/04/24/k20070424000192.html

 起用されるのは林正和氏。この起用にはなんと政府内部(政府高官)から異論が出ているとNHKが異例の報道をしている。「政府高官」といえば以前は事実上内閣官房副長官のことだったが、現在ではポストも増え内閣府副大臣か内閣総理大臣補佐官の可能性も否定できない。

 人材バンクは一部報道によれば9割近くが反対と世論の支持を得てない上、国家公務員Ⅰ種への志願者数は過去最低だ。

 この人事は間違いなく国会で問題になるし、放置すれば参院選の焦点にもなるので撤回せざるをえないだろう。安倍内閣の舵取りへの不安要素がまた増すことになることは必至の情勢だ。
http://www.asahi.com/politics/update/0424/TKY200704240008.html
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070424i113.htm

 ひょっとするとこれは前回日興コーディアルの上場廃止を政府筋から覆されたことへの意趣返し、嫌がらせだろうか。