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セルフビルド de 自宅建築日記 @秩父 -自分の家は自分で建てる!!-

人力社のカメラマン阪口です。ただいま埼玉の秩父地方で家をセルフビルドで建ててます。www.jinriki.net

初ユンボ!!排水管工事 その5

2013年02月15日 | セルフビルド 設備
それでは配管スタートです。

VU管は、専用の接着剤を塗って継ぎ手に差し込み、30秒程度押さえ込むのが基本です。
しかし、径100のVU管をきっちり奥まで差し込んで固定しているのは、一人ではとても大変でした。
継ぎ手の穴は奥に行くほど狭まっているようで、通常の状態では半分も差し込めません。
接着剤が潤滑剤の役目も果たすようですが、それでも抵抗が凄く、誰かもう一人いた方がよかったです。

手順としては、まず長さの切断。普通ののこぎりでも切れますが、専用のものもホームセンターで売ってます。
切り取り線は、紙を巻いて描くと正確に描けます。同じ方法で、差し込み深さのラインも描いておくと、
ちゃんと差し込めているか判って、安心です。

切り取ったら、ヤスリで削って差し込みやすくしておきます。

あとは、接着剤を塗り、満身の力で差し込んで30秒数えましょう。

水準器で勾配を見ながら、ドンドン作業は進みます(後の苦労も知らないで・・・)


基礎から出てくる支流の出口にも差し込みます。

途中の合流はこんな感じ。


そしてコーナーを曲がって、やってきました一番奥の風呂です。

写真で解りますでしょうか?一番手前の横方向、短い管が汚水升に対して逆勾配なのが!!

この管です。本管の先端につけた90度カーブの汚水升の高さと、基礎にあいた穴の高さでは、やや汚水升の方が高いのです。
これではこの1m弱の部分で水が流れません。

なぜか?

簡単です。ココまでの配管の勾配がきつかったのです。
前回も書きましたが、1/100勾配を維持するのは、とても難しく面倒な作業でした。
そこで、ややきつめの勾配(水準器の目盛り一個で1/100勾配。わたしは一個目と二個目の間、約1/70-80勾配くらい)で
施工してきました。

1メートルで1センチのところを、1メートルで1.5センチくらいにした訳です。
1メートルにつき5ミリきついだけですよ。えっそんなの誤差にもならないくらいじゃん!!って程度です。
でもこれを20メートル続けますと、約10センチメートルの違いとなってでてきます。

場所によっては1/100でやっていたところもありますが、最終的に4~5センチ高くなってしまいました。

ココで基礎工事と浄化槽工事を、プロに依頼した事が仇となってしまいます。
浄化槽の入口と、全ての建物からの出口は、きっちり1/100勾配を保つ事で、
ちゃんと配管できるよう計算され、本当に正確に作られていたのでした。
これをわたしが施工していたなら、測量ミスの心配をまぎらわすためや 将来の配管工事を考えて、
基礎からの出口は地面すれすれに高くあけ、浄化槽はより深く埋めていた事でしょう。
しかし、プロはそんな無駄な余裕などを作ったりはしないのでした。
今まで、あんなに頼もしく、ありがたかった正確な基礎ですが、今回はその正確さに泣かされました。

ココまで約20メートルあまり、配管は全て接着済みです。
ココから水準器と園芸用スコップを手に、地獄の掘り下げ作業がスタートしました。
あんなに暑かった夏も終わり、秋も深まる季節の事でした・・・

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初ユンボ!!排水管工事 その4

2013年02月11日 | セルフビルド 設備
部材が届きましたので、配管を始めたいと思います。

まずは3年前に埋設してもらった浄化槽の入口を探します。
この辺だろうというあたりを掘っていますと出てきました。

ココへ向かって、排水管を配管していく訳です。
ちょっと離れてみると、こんな感じ。

上の写真で、左へ分岐している溝が、建物側の排水管出口です。
基礎コンクリートに穴があいていました。

我が家の屋内排水管は大きくわけて4経路あり、出口も四つあります。
一番奥の風呂の出口から浄化槽までL字型にのびる排水管を本管として、そこに途中でドンドン合流していく形になる予定。
さぁ、がんばりましょう!!


遅ればせながら、水糸も張ってみました。一応水平が出ております。
で、この糸から溝の底までの長さを、ポイントポイントで測ると、溝の勾配もわかるのですが、
なんかちょっとヤバい感じ??? でも、何とかなるだろうと見切り発車してしまいました。反省しております・・・

さて、水勾配です。水圧がかかっている上水道と違い、下水は重力によって下流へ流れる仕組みになってる訳です。
そこで、この水勾配が、排水管工事の最大のキーポイントとなります。
「上流が高く、下流が低い」 これが出来てないと、途中でウ○コが詰まったりする悲劇が起こります。

では、どのくらいの勾配なのか?
ズバリ、一般家庭用の排水管工事、屋外の径100mm管で1/100勾配が基本となります。
1/100勾配とは、100cm先で1cm下がる勾配となります。ビックリするぐらい少ないです。
正直、パッと見では勾配が付いているのかどうか、わからないくらいです。
「ホントにこれで、ウ○コが流れるのかいな?もっと急な方が良いんじゃないの?」って言いますのが素人の率直な感想なのですが、
ネットや本で色々調べますと、そこは素人の浅はかさ、ちゃーんとした理由があるのでした。
つまり、あまり急な勾配にしすぎますと、液体だけが先に流れてしまい、固形物は取り残されるとの事なのです。なるほどねー。

しかし言うのは簡単、実際に1/100の勾配を20メートルくらい維持し続けるといいますのは、大変難しい事でした。

水準器で泡が線一個分、横にずれるだけが1/100です。
VU管は4メートルが一本です。つまり、端と端で4cmの高低差となります。4メートルで4センチ・・・難しいですよー!
一方の底にホントに小さな石つぶが一つあるだけ、あるいはもう一方をほんの少し押さえてしまい下の土が凹んだだけ、
それだけで、あっという間に勾配が無くなったり、つきすぎたりしてしまいます。
ここは勾配がついてないよりは良いだろうと、ちょっとキツメに勾配をつけ配管しようとするのが、人間の情ってものでしょう。
ハイ、ここが失敗の始まりでした。
さて、どうりますか???(って予想通りですが・・・)配管風景も含めて、次回お楽しみに!!

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初ユンボ!!排水管工事 その3

2013年02月08日 | セルフビルド 設備
ひとまず溝が掘れましたので、排水管の部材を調達しようと思います。

最近はホームセンターやネット通販で、ほぼ全ての材料を揃えることができます。
しかしトータルで見ますと、大手で安く買うのが良いとは言えません。
なぜなら、水道引き込みや、排水の最後の部分は、法律で認可された会社でないと施工することがでないからです。
また水廻りは、今後のメンテナンスも色々とあります。
こういった分野は、地元の懇意な業者さんにお願いできますと、その後も大変ありがたいものです。

しかも我家では、ホントの最初の最初に地元の水道工事屋さんに、水道引き込みと立水栓の工事を施工してもらいました。
さらに無料で、工事現場用の簡易トイレを貸してもらってます。(もう3年になります・・・ホンキでありがたいです)
ここは、迷う理由もありません。
自分で可能な限り施工したい旨を、正直に話した上で、地元の業者さんにお願いすることにしました。

ざっとしたプランと寸法を連絡しましたら、
ざっと選んで持って来てくれました。
使った分だけ後で請求する形でです!(計画ミスや施工の失敗が多いセフルビルドでは、とても助かります!!)

我が家の排水管基本プランですが、使用する管はVU管と呼ばれる一番ベーシックなものです。
これの、屋外に埋設する部分が直径100mmのもの。また、屋内部分は直径75mmを中心に、使用する場所に応じて40、50、65、70mmを使い分けます。
VU管は4mのものをたくさん持って来てもらいました。

また、屋内で排水路をいくつかのグループにまとめ、グループごとに屋外へ出すようにします。
そのグループごとの排水管がメインの排水管へ合流する部分に、大きな合流升を置きます。

これは、T字の升。そのまんまな形ですが、方向が決まってます。これは右から左へ流れる用です。

こっちはL字升。

台所系の排水管にはゴミがまぎれる可能性があるので、トラップ付きT字升を使います。

さらに、屋内での方向転換や、排水管の単純な継ぎ足しをするための、シンプルな継ぎ手もたくさん用意してもらいました。

段ボール箱にドサッ。(しかもこれ、一度現場を見ただけの社長さんの選択は、ほぼ過不足が無かったです!さすがプロ)
右に写っているのは、VU管を接着するための専用接着材です。

さぁ準備は万端、配管工事の始まり始まり!!!(って言いますか、悪夢の始まりでもありましたとさ・・・)


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初ユンボ!!排水管工事 その2

2013年02月06日 | セルフビルド 設備
ユンボの操作にも慣れてきたところで、本番に入ろうと思います。

三年前、建築中の我が家の北西に、浄化槽を埋設してもらってます。
(あの頃は、ショベルカーが使えるようになるとは思わなかった・・・今なら自分で埋めたろうな)
そこから、家の北側を通って東へ、排水管と水道管を埋める予定です。
まずは、浄化槽脇から掘り始めることにしました。

家は敷地の北側ギリギリに建ってますので、お隣さんとの間の細い場所での作業で、大変緊張します。
おまけに、まだまだヘタクソで、深く掘る事が出来ません。

あと難しかったのは、掘った土を置いておく作業ですね。狭いので、下手に積むとドンドン崩れてきます。

ジワジワと後退しながらの穴掘り。途中3回、家をアームでどついてしまいました。

家の端まで約14メートルきますと、南へ九十度、曲がります。
そして一番奥の風呂まで辿り着きました。

ここまで来る間に技術もあがり、きれいに深く掘れるようになってました。
しかし下流から作業を始めてますので、上流の方が深く掘れているのは大変まずいです(笑)

娘は手伝ってくれてるらしいですが、全く役には立っておりません(笑)

穴の深さは約50cmの予定。当然のように、ところにより深かったり浅かったりしてますので、後で人力で調整し直しました。

しかしこれでも、全て人力でやる事を思えば、ぜーんぜんラクチンでした!!
って言いますか、今までの穴掘り経験から言いますと、こんな長い溝を人力で掘るなんてわたしには無理ですね。
建設機械のパワーは本当にすごかったです。

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初ユンボ!!排水管工事 その1

2013年02月04日 | セルフビルド 設備
なぜ、ここで「排水管」なのか?
疑問に思われた方も多いと思われます。
当然、次は「壁板を張る」であったはずです。私も、そう思っておりました。
しかし、ここで「排水管」の設置工事をしなければならなくなってしまいました。
壁はなかなか、出来ません(笑)

で、なぜ排水管の工事をこの時期にする事になったかですが、たいした理由ではありません。
実は、向かいの畑のお兄ちゃんが、ユンボを貸してくれたからなんです。
道を挟んだ向かいの畑には、少し遠くに住んでいる兄ちゃんが、週末だけ家族を連れて農作業に来てます。
兼業農家の畑と家庭菜園の間くらいでしょうか?
気の良いお兄ちゃんで、立ち話をしたり、農具や工具の貸し借りをしたり、
たまに野菜をもらったりといった仲でしたが、よく考えたら、名前も住所も知らない仲でもあります。

そんなお兄ちゃんが、ある日「うちのユンボ、こんど貸したげるよ」と言ってくれました。
近い将来、上下水道工事に溝を掘りたかったので、「ぜひ!!」って答えてましたが、まさかこんなに直近の話だったとは!!
次の月曜に現場に行ったら、ユンボが置いてありました(笑)

生まれてこのかた、ユンボなんて乗った事もありません。
事前講習も無く、いきなり本番となってしまいました。

ちなみに、住宅敷地への排水管埋設工事を業者さんに頼みますと、1メートル1万円からが相場だそうです。
我が家は奥行きがあります。
浄化槽は建築前に、業者さんに埋設してもらいました。その浄化槽まで、一番奥の風呂から20メートル以上あります。
また、浄化槽から市道脇の側溝まで5メートル以上。トータルで30メートル以上になります。ってことは30万円以上!!
こりゃ大変です。初めてなんて言ってる場合ではありません。
いつまで貸してもらえるか聞いていませんし、(電話も知りません!!)
「とにかく、工事を始めねば!!」ってことで、人生初の、ユンボで穴掘り開始です。

その前に、法律関係も一応チェックしました。
今回お借りしたユンボ(ユンボは本当は商品名でフランスの会社だそうです。ジープとかと同じですね)は
小型車両系建設機械といわれるもので工事現場で使用するばあい技術講習をうけておかなければいけないようです。
また、公道に出て走る場合は、大型特殊の運転免許も必要になります。
前者が「作業、業務」のための資格、後者が「走行」のための資格という事になるようです。

しかし、我が家の場合は、「私有地」内で、部外者の入らない土地なので公道走行用の運転免許は必要ありません。
また、「仕事」で「作業」をするわけでなく、あくまで「趣味、私用」なので技術講習もいらないかな・・・?
この辺、関わる法律が労働安全衛生法な訳でして、「働く人」の安全のための資格です。
ようするに法律では、趣味で建設機械に乗るという事を、想定していないようです。当たり前か・・・
色々調べたのですが、意見も色々あるようで、明確な答えが見つかりません。
ま、全て自己責任という事で、乗ってしまいました。

まずは、家の脇の畑で試運転。顔が緊張してますね。

小型のユンボで、日立製。しかし、パワーは相当なものです。
そういえば昔々、カメラマンアシスタントとして働いていた会社では、日立建機さんのパンフの撮影してたなー・・・
まさかあの時は、自分の土地に、自分でユンボを使って穴を掘るとは思わなかった(笑)

さて動かし方は、ネットの情報と操作レバー下にあるイラストを見ながら憶えました。

ちなみに、内側の二本のレバーが前後進レバーです。それぞれ左右のキャタピラを動かします。片方だけ動かす、あるいは左右逆に動かす事で回転できます。
外側の大きなレバー二本で、アームを操作します。
右レバーの前後で肩(根元)部分の上下、右レバーの左右で手首部分の上下。
左レバーは、左右で肘部分の上下、左レバー上下でキャタピラよりも上の乗っている所が回転します。
左レバーを使っての回転が「上下」というところがややこしくて、ちょくちょく間違えて建物にぶつけてしまいました・・・
しかし使っているうちに、レバーの操作もなじんできます。そうすると、なぜこの配置になっているのかが、良く分かりました。

そんなこんなで、二日間ほど関係ない所で練習して、なんとか使えそうかな、ってところまでこれました。
さて、どうなりますか???

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