北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

■01 北斎臨書初編 ―宮彫師 山崎儀作(山嵜儀作)が用いた図譜

2017年07月30日 | 01 山崎儀作

寺社彫刻を見てきますと、幕末~明治が最も華やかで彫物に使われる題材も多岐にわたりました。

2次元(浮世絵、画譜)と3次元(宮彫工、石工など)は密接に関係していたと思います。

 北信地方で活躍した宮彫師、山嵜儀作が用いた和本(図譜)も沢山残っています。以前、このブログで紹介した諸職画鑑(北尾政美著)を紹介しましたが、今回は葛飾北斎の「北斎臨書初編」を紹介します。実際に儀作のものです。
 

 

高砂の爺・婆です。松、鶴、亀も描かれています。寺社彫刻で多用されます。

獅子舞、凧揚げ。

 

このページはフルで載せました。左ページの羽子板の羽根が枠外にあります(ゴミではありません)

石工。

桜、桃・・・

太田道灌の山吹伝説。宮彫でも使われます。

 

 

 

富士詣

 

カツオ、田植え

端午、祇園会

 

 

茶摘み、椿

たんぽぽ

 

 

 

 

 

川骨。 キノコ狩り

草市? 夏菊。菖蒲。

夕顔。沢瀉。林檎。梨。 薊(あざみ)

藤。

 

 

福寿草。

裏表紙には 南長野本郷(現在の長野市南長野) 山崎儀作主。とあり儀作の持ち物であったことがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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