北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

『封じられた寺 聖徳太子の善光寺』矢島忠亨著

2018年11月08日 | ▲善光寺平の歴史

知人の矢島忠亨(ただゆき)氏が、謎の多い善光寺の創建について調査し、大胆な仮説を立てて著述し、2018年10月に自費出版で発刊されました。

 

私と矢島氏ですが、私の寺社彫刻の調査の延長で善光寺を調べていた縁で、交誼を結んできました。

善光寺大本願の初代上人が、聖徳太子の妻の刀自古郎女(とじこのいらつめ)であり(大本願HP「現お上人様の紹介」の頁 参照)、善光寺の創建、本尊の絶対秘仏化は皇極天皇の勅命によります。

善光寺縁起は、「地獄に落ちた皇極天皇が、善光の子 善佐によって救われる」という過激な内容となっております。この縁起の発行者、時期は不明とされています。

無宗派で庶民の寺とされ、現在でも多くの方が参拝される善光寺の創建がなぜ皇極天皇なのか、善光寺縁起の発行者は誰なのか。

また、善光寺および周辺の町での度重なる火災がおきた意味は。等々・・・

 

本書では、聖徳太子の一族と善光寺は親密な関係があったとしております。読んだ方は違う善光寺の印象を持たれるかもしれません。

聖徳太子の頃の歴史は謎が多いですが、善光寺を掘り下げていくと奈良時代の中央の状況もわかるかもしれません。

 

全235頁。平安堂長野店(ながの東急百貨店 別館シェルシェ2階、026-224-4545)のみで扱っております。自費出版で初版は100冊となっており、ご希望の方は、平安堂にお問い合わせを。

 


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