八雲抄巻第一　正義部     　連哥 昔は、五十韻百韻とつゞくる事はなし。たゞ上句 にても、下句にても、いひかけつれば、いまながらを付け るなり...

        参議雅經　飛鳥井祖 権中納言忠教卿飛鳥井難波祖曽孫。刑部卿頼輔孫。刑部 卿頼經子。母顕雅女也云云。參議從三位。蹴鞠和哥兩道の 人にて、新古今五...

　 　しやくれん　ほうし　寂蓮法師   　むらさめの   あ　つゆもまだひぬ 　き　　　　　　　　　は 　　の　まきの葉に ...

　　　入道前関白右大臣に侍ける時百首哥に郭公 むかしおもふ草の庵のよるの雨になみだなそへそ山ほとゝぎす めでたし。上句詞めでたし。初句は、世に在し昔をおもふ 也。二三の句...

さよふけてねざめざりせばほとゝぎす人づてにこそきくべかりけれ和漢朗詠集　郭公拾遺集　夏　天暦御時歌合に　　　　　　　　　　　　　　壬生忠見小夜更けて寝覚めざりせばほととぎす人づてに...

第新古今和歌集　巻第五 秋歌下 擣衣のこころを　　　　藤原雅經 　　みよし野の 山の秋風さ 夜 　ふけて 　　ふるさと 　　　　　　寒く 　　ころもうつなり ...

新古今和歌集　巻第十羇旅歌 天王寺に参りけるに難波の浦にとまりてよみ侍りける 　　肥後 さよふけてあしのすゑこすうらかぜに あはれうちそふなみのおとかな 旅哥とてよみ...

222　桜色の衣にも又別かるるに春を残せる宿の藤波　風雅集 さくらいろのころもにもまたわ...