『地粉の店 やどり木』の店主のつれづれ日記 ~心をこめて毎日を送る人たちへ~

岩手県奥州市水沢大鐘町1-3-2
Open 曜日によって変わる
定休日 木 (火・水)

メイプルシロップができるまで

2014-03-19 21:10:58 | 日記
宮城県のとある山間のまち。

メイプルシロップが作られるということで体験ツアー(?)に行ってきました。

以前より噂に聞いていた「国産メイプルシロップ」

メイプルシロップといえばカナダですよね。

でも、国内でもメイプルシロップの原料となる木があり
その木から採れた樹液でメイプルシロップができるという!

ということで「まだ雪があるし川を渡ったりするから山に登る格好で来てねー」の
言葉に「雪山&残雪登山(初級編)」な装いで出発。


出迎えてくれたのは、前日からストーブの前で火守りをするおじいちゃん。
  
採取した樹液を煮詰めています。

別の場所では炭で煮詰め中。
  
(おじさんの動きが早くてぶれる・・・)
これはご飯を炊く釜を利用しているとのこと。(奥の青色の釜)


さて、いよいよ現場へ向かいます。

急な斜面を下り


途中でヤマドリの羽を見つけ

  

川を渡り
(本当はもっと深くて流れの早いところもありましたが
そんなところで写真を撮る余裕はありませんでした・・・
まだまだ修行が足りませんね(^^ゞ)


そこにいらっしゃったのは


イタヤカエデという木です。

    
滴っていますよ!

  

そして命の水(樹液)をいただく。
 
1週間前に仕掛けたポリタンクを回収します。

残雪の中、背中のザックに入れ込んだ樹液入りのポリ容器を
運びます。

(これは設置する時の様子。回収作業の時は私も10L容器を持っていましたので
こちらも写真なしです・・・)


戻って
樽に移し替えます。

ここから少しずつ継ぎ足し煮詰めていきます。

煮詰めること丸1日。

こんなふうになります。

そして煮詰まる前の贅沢―

メイプルドリンク

風邪の時に飲んだら元気になりそうなドリンクです。
ここにインスタントのコーヒーをほんの少し入れてみたら
これもス○バのキャラメルマキアートみたい♪



1年のうち1ヶ月ぐらいしか採取できないこの樹液。
ある時期を境にぱたっと出なくなるそうです。
春に向けてぐんぐん地中の水分を吸い上げ
枝の先まで栄養を行き渡らせる過程での産物なのかもしれません。

「消費」ではなく、この時期の栄養源として「摂取」したいものです。


去年の穴は塞がっています。


自然と共に生きる。
その土地にあるもので生きる。
季節を確かめながら生きる。
足る分だけ採って次の季節に残す。

当たり前のことがとても大事だと気付かされたツアーでした。
自給自足を疑似体験した気分です。


  
今朝の贅沢朝食。






最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (すー☆)
2014-03-20 23:13:27
来年はメイプルになるまで煮込みも一緒にしましょうね(^-^)vストーブで焼くジャガバターもなかなかよ!
またお待ちしてまーす!

Unknown (やどり木)
2014-03-21 04:29:26
そうですね!
今度は(メイプル体験)合宿で行けたらいいなと思います。(^-^)

コメントを投稿