『地粉の店 やどり木』の店主のつれづれ日記 ~心をこめて毎日を送る人たちへ~

岩手県奥州市水沢大鐘町1-3-2
Open 曜日によって変わる
定休日 木 (火・水)

3・11

2014-03-11 22:40:17 | 日記
まずは最初に明日のお知らせです。
明日はやどり木はお休みです。そして各産直もお休みとなります。
木曜日までお待ちくださいね。(^_-) (←そんなに待っている人はいないか・・・(^^ゞ
ちなみに午前中はお店にいる予定ですので
どうしてもお土産に持っていきたいの!というような方はどうぞ。
パンはありませんがラスク各種とひとくちスコーンは少しあります♪


さて、今日は3・11―
やっぱりしんみりしてしまいます。

あの日、私は九州にいました。
夕方ラジオから聞こえてきた津波注意報
「ん!?」何かの間違いかと思いました。
「三陸沖で起きた地震により津波注意報が出ています」と。
ここは九州だよ。1500㎞以上も離れた三陸の地震の影響ってどういうこと!?

そしてその晩、すべてが濁流に流される様子やコンビナートの大火災の映像を
繰り返し見ることになるのでした。

実家に電話をしてもつながらない、携帯電話もつながらない。
ようやく(仕事で県外にいたらしい)弟につながりみんな無事らしいと
ひと安心・・・
する間もなく義妹の実家(宮古市田老)が気にかかる。
夜になって義妹から「お母さんとおばあちゃんが行方不明」とメールが届いた。

寝た気がしない夜でした。

翌朝、無事が確認できほっとしたものの
それから1ヶ月以上も泣いて暮らす日々でした。

偶然にも4月半ばに岩手に帰る予定をしていた私。
そう、この奥州市での被害が広がったといわれている4月の余震の直後です。

空港に降り立つと他県からの医療系災害派遣従事の方々が続々と。
市内に入るとあちこちの壁や道路がボロボロ・・・。

生まれ育った岩手がこんなに傷を負っているのを見ていることが
とても辛くてとにかく何かしたいと
九州を引き払い岩手に帰ることを決めたのでした。

帰ってきてから約1年半、毎週のように沿岸に通いました。
ガレキの撤去や側溝の泥上げ、とにかく体を動かしていたら
自分もこの(被災した)土地も癒されるような気がして
狂ったように通っていました。
見たくないものももちろん見ました。
でも、少しずつ少ーしずつ空気が澄んでいくように
ガレキがなくなっていくことが私を元気にしてくれました。

そしてごく一部の方ではありますが被災された方に直接お会いできて
お話をうかがえたことも貴重な体験だったと思います。

九州を引き払う時、最後に屋久島へ旅行しました。
そこで出会った(スピリチュアルなことを学んでいる)方が
おっしゃっていました。
その方の先生方いわく、
「この震災で犠牲になった方の魂はそのために生まれてきた魂で
望んで天へ帰っていったのだ」そうです。

残された私たちがしなければならないこと
各々が考えて行動に移さなければいけないと強く思うのです。

荒れ狂う自然は人間に何を警告しているのか
ひとりひとりが自分のこととして
向き合っていかなければ天災は続いていくような気がします。


亡くなられた方のご冥福をお祈りしています。


お店のことではありませんが、忘れないために
ここに記します。

世界が平和でありますように。

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