
朝6時に女房のアラームで起こされてそれからブログ書いて女房を
今日もコンビニまで送っていってやるかと思っていたらすっかり寝
てしまったようだ。
で、起きたらこの時間、女房なんかもうとっくにフル回転で働いて
いる時間だ。
まあ、今日は今のところ雨降ってないから大丈夫か、風が強いけれ
どな。
何も起こせばいいのになあ、車でちょこっと行くだけの事どうでも
ないのに。
変なところで気を使う人だからいかん、つかえるものは使わないと。
しかしよく寝たなぁ。
いやまだ眠いんだがな、ちっとも保健所へ行けないから行こうと思
ったら案の定土日休みだ、昨日行くべきだったな、ヘルプマーク貰
いにだが。
さてこうなるともうする事がないというか、まず何もしたくないん
だからいいんだけれど、どうしようか。
やっぱ寝るかな、風邪はまだ何だか残ってる感じだしえらいだるい
し眠たいし。
腹が減ったが食うと叱られるので食えないからなあ、まあ我慢して
音楽でも聴きながら寝るとするか、起きてても何もないし。
そうだそうしよう、寝てしまえ、と言うことでまた寝ます。
本日の種:フジフイルムXF1

ニコンのカメラとレンズにはわたしは絶対的信頼をおいている。
わたしが初めて買ったカメラはまだカメラに物品税が掛かっていた
ころ、静岡の三島のヤオハン百貨店で50mmf2付きの(昔は普
通にカメラを買うと標準レンズが付いてきた)リコーXR1000
Sと言う追針式目盛り表示のオートも使えるプラスチック外装の一
眼レフだった。
追針式と言うのは露出の勉強をするのにはもってこいで、こうすれ
ばどうなる、ああすればどうなると言うカメラの基本動作を学ぶに
はとても分かりやすく、これで露出とシャッターの事を勉強した。
ちなみにこのカメラまだ健在で防湿庫の中に眠っているが電池を入
れればあの頃に戻る事ができる。
で、ある時福井の敦賀の駅前のカメラ屋に籠に入って金属製のカメ
ラが一個千円で売られていて、ミノルタSRT101とかペンタッ
クスSPなんかが転がっていたのだが、千円なら買ってやると親父
が言うのでわたしは程度の良い標準レンズ付きのペンタックスSP
を手に入れた。
このカメラはリコーよりももっと古いので平均測光でゆーらゆーら
揺れる針をゲージの真ん中に持ってくると適正露出という簡単な仕
組みだ。
ただ測光がCDSなので反応は遅く平均測光は慣れが必要で夜はほ
とんど使えない(わけではない)のだが、このそれ以外何もない金
属のカタマリのようなカメラに魅せられてそればかり使うようにな
った。
ある時いつも行くカメラ屋の親父が「電池なんか要らない、抜け」
と言う。(ペンタックスSPは機械式カメラなので電池がなくても
動く)
今まで露出の事は勉強してきたんだし、フィルムの箱の裏に露出の
目安なんて書いてあるのだから露出計無しで撮る練習をしろという。
その代わり暗室は自由に使って宜しい、と言う条件だった。
わたしはもうその頃モノクロ写真の楽しさにハマっていたし、現像
も自分でするほどだったのでやってやろうじゃないかということに
なって練習を始めた。
でもってやってみると何のことはない、最初に使うフィルムの感度
を覚えておけば同じ事なのだ。
ASA400でカンカン照りなら1/500のf16、曇りや日陰
ならf4にするか1/60か1/30くらいにするかだ。
ごくごく簡単に撮るなら晴れなら感度分の十六、と覚えればよい。
ASA(今はISO)100ならそれに近いシャッタースピード、
普通なら1/125だがそこにあわせて絞りがf16、あとは明る
さ暗さにあわせてシャッタースピードなり絞りなりを変えていけば
良い。
こうやって「人為的失敗」を繰り返す事約一年も経つころにはリバ
ーサルフィルムでも露出計なんか要らなくなっていた。
人為的失敗、と言うのは自分が失敗する事で、カメラはわたしが
「やれ」と言ったことを忠実に守ってそうしただけだから指令した
わたしの失敗、と言うことである。
そんなこんなでペンタックスSPを2台ほど潰している頃は周りは
皆(大人たちは)ニコンF3をこぞって使っていた。
最初にそのニコンF3を触らせてもらった時には「丈夫そうだな」
と思ったくらいだったがそれから暫らくしてそこのカメラ屋の常連
さんがコンタックス(ヤシカ時代のコンタックス)に鞍替えすると
言うのでF3のボディを安く譲ってくれると言うことになった。
写真を始めたころから「ニコンはすごい」と言う概念があったから
お小遣いのローンをしてそのF3を譲り受けたのだ。
「ニコンが手に入る」と言うよりもペンタックスの壊れる事の多さ
に少々嫌気がさして来ていたからだ。
レンズは持ってないというと、今で言う「オールドニッコール」の
ニッコールH28mmf3.5と言うのがあるから上げるというの
でありがたく頂戴した。
もうその頃50mmに飽きてペンタックスのスーパータクマー28
mmf3.5と言うレンズを付けっ放しにしていたからニッコール
の28mmならなんでもいいやと貰ったのが今思えばいけなかった。
ニコンF3はとても扱いやすく巻き上げレバーは引っかかることな
くフィルムの最後まで軽く巻き上がるしオートも使えるが左上に小
さくシャッター速度が出るだけなのでマニュアルの方が使いやすく
そしてそのニッコールの古い28mmについて調べるともうその頃
から伝説の名玉なんて言われていて、暗いしヘリコイドがやたら角
度大きくクルクル回るのにやたらよく写ると思っていたらそれがそ
のレンズと知って妙に納得したものである。
カラーじゃあまり面白くはないけれどモノクロでは繊細さと言うよ
りはコントラストで解像度を出していると言う感じでフィルムをコ
ダックのトライーXパンを詰めてニコンのイエローのフィルター
(普通のイエロー、Y2より半分ぐらいの薄いイエローだった)を
着けて撮って、D76標準現像で2号の紙に焼くとそれは良い感じ
になるので暫らくそればかり使っていた。
ペンタックスはK2と言うKマウントの最初のカメラで20年位瀬
戸の町を撮り歩いていたけれどやはり2回位壊れて今手元にちゃん
と動くのが2台と部品取りが1台ある。
「ガッチャン!」と言う鳩が逃げるような大きな音のするカメラだ
けれど瀬戸の町はほぼそれと28mmで撮っていた。
あとはS3を改造に出したものとかコレクションのMXなんかがあ
るけれどもう今はほとんど出番はない、けれど好きではある。
で、話はニコンに戻ってそれからと言うと中古レンズを買いあさり
ボディもいつしか大人になって新品のF3TとかFからF5を除く
F6まで使ったりしたしFM系やなんかも好きで良く使った。
今ニコンのフィルム一眼レフでよく使うのはFとF3である。
Fには件のオートニッコール28mm、F3は3台持っているけれ
どいつも使うその昔譲り受けたもうボロボロのにAi-Sの28m
mf2.8を着けている。
時代は変わってデジタルになり最初に買ったのはD300で、いい
カメラだったけれどAPS-Cなので焦点距離がX1.5になって
しまうので使いづらいなと思っていたところへD700が登場、即
D300を売り払って使っていたがやはり何か物足りずD3がモデ
ルチェンジしてD3Sになったのをきっかけに購入、これらのカメ
ラは未だに手元にある。
で、去年、さすがにその二世代くらい前のデジタルではと思いD7
00の後釜を悩んだ挙句D810がもうじき850が出ると言うの
で値落ちしてきたところで購入、D5はさすがにいいと思うけれど
お値段も良すぎるのでD4センサーのDfを購入、Dfのカタチに
関してはわたしは否定的で、普通のニコンの形をしていればD70
0組がこぞって買い換えたであろうにDfはD610と置き換えて
普通のカタチで作ってくれたらよかったのにといつも思う。
で、大雑把に言えば今に至るわけだが、そもそも「ニコンは良い」
と言うのは分かっていたが元をただせば「ニコンのレンズ」に先に
ノックアウトされた訳で、フィルムの頃なんかボディなんかなんで
も良かったのである。
しかし使ううちにニコンのカメラと言うのは実に質実剛健に出来て
いて特にデジタルの時代になってからも決して撮影者を裏切る事が
ない、と言うかわたしは裏切られたことはない。
件のF3だって、キャラバンに乗っていたときに貰い事故で時速6
0キロほどで大型のパッカー車に激突した時リヤシートから飛んで
きて私の耳元をかすめて飛んでいってフロントガラスを突き破った
が、ニコンに行ったついでに見てもらったら「何の異常もありませ
んよ」と言われてアゴが地面につくぐらい驚愕したのだ。
今のマグネシウムのカタマリのデジタル一眼で人殴ったら死んでし
まうのではないかというくらい頑丈なのだ。
そして決して「機械的ミス」をしない、と言うかされた事がない。
「人為的ミス」と同じでやってはいけない事さえしなければ忠実に
動き続けるのだ。
失敗するのは「人為的ミス」要するに自分がヘタこいた時で、ため
しにプログラムオートで撮ってみればわかると思うが「確実」なの
だ。
今でもニコンのどこが好きかと言われれば迷わず「レンズ」と答え
るがボディの方だってしゃれっ気はないが(カメラにしゃれっ気が
必要なのはコンデジだけである)質実剛健扱い易く壊れると言うこ
とを知らない。
勿論経年劣化や消耗などで調子が狂う事はあるがそれが他社に比べ
て圧倒的に少ないのである。
そしてだれに聞いても「ダメだ」とは言わせないだろうレンズ群。
わたしがニコンに絶対的な信頼を寄せるのには使い続けての裏づけ
があるからなのである。
自分の勘とそれに忠実に働くカメラ、それがニコンのカメラなので
ある。
ただなあ、デジタルのモノクロって粒状感がなくつるっとしていて
なんだか気持ち悪いんだよな。
まあそんな時にはフィルムに戻ればいいだけのことで、それほど問
題にしてはいないのである。
カラーの色のよさだけならフジフイルムのカメラが素晴らしいし、
いろいろあるので使い分ける(デジタルは)のだけれど基本軸はニ
コンなのであります。
本日の種:フジフイルムXF1