センセに言わすとこういうのも立派な精神病の症状
の一つなんだってさ。
確かにハタから見たら異常だけれど、本人には理由
がある。
例えばこのトランジスタラジオはちょうどこのとき
廃盤になってしまったのだ。
そしてそれがとても気に入っていたからムキになっ
て日本中探して取り寄せたのはこの五台であるのだ。
これだけあれば死ぬまでこのラジオと付き合ってい
ける。
しかし買い物癖と言うのには別な物もあって、お金
があると何か買わなくては落ち着かないと言うのが
ある。
それこそ精神疾患である。
ものの大小値段の高い安いに限らず何か買わないと
気がすまないのだ。
私は良くなった方で、今ではいろんな所の今まで買
い物したポイントを使って買い物をしている。
これならタダだから良いのだけれど、買い物癖には
違いない。
センセにも「最近はどう？」と聞かれるけれど、ま
あ、前よりは良くなりましたとしか言えない。
かんぜんに「それ」が治ったわけではないのだから。
朝起きる時に、その直前に見ていた夢による。
または身体的に非常に辛い。
前者はたちが悪く酷いと一週間くらい寝込んで
しまう。
後者は治れば平気だ。
今は後者、身体の調子がとても悪いので何もす
る気にならないし動けない。
朝起きられない。
気晴らしにどこかいこうにもそんな気にもなれ
ないし動けない。
どうにもならないこんな状態だけれど実は動け
と言われれば動けるのだ。
ただ動きたくないだけである。
男子にも更年期と言うのがあるそうだがこうい
う状態のことかもしれない。
だから休めるうちに休めるときは休んでしまう
のだ。
もう五年もしたら一週間フルに働かなければな
らないからなかなか休むわけにも行かない。
今はまだ何とか休みが取れる状態なので今のう
ちにしっかり休養する事にしているのだ。
奥方にはそれが分るはずもなく先の心配ばかり
しているが、それはそうだろう。
しかしこちらにもこちらの策があるのだから無
用な心配はしなくてもよいのだと言ってもなか
なか理解してもらえないのが辛いところだ。
