OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●自局の『サービスエリア』の把握を。

2022年03月31日 | アマチュア無線<全般>

アマチュア無線を長く続けるために『目標を持とう』と、よく耳にする。だが、漠然と『目標を持とう』と言われても・・・という声も、よく耳にする。さて、どうすればいいのだろうか。

【写真:3/23に28MHz・FT8で交信したキルギスタンの局のQSLカード】
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◆まぁ、自分なりの遊び方を持つのが大事なんですが・・・。
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さて『自分なりの遊び方』、これも漠然としている。

 

まず、申請するかどうかは別にして、

私は『アワード認定』に到達するような運用を心掛けている。

QSLカードの目的なんて『アワード認定くらいしか使い道がない』。

 

そこで、提案したいのは『自身の標準的な設備での到達範囲の把握』だ。

 

・半径10,000kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?

・半径1,000kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?

・半径100kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?

・半径10kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?

・半径1kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?

 

こういうシュミレーションの提示を専門誌もやっていない。

 

私の場合、21MHz帯・50Wもあれば、

半径10,000kmはカバーしているし、

夜間の7MHz帯でも、偏りがあるものの北米・西海岸方面はカバーしている。

 

大事なのは、そのサービスエリア内に『何があるか』の把握だ。

 

半径10,000kmの範囲には『180エンティティ』もある。

地道に運用をしていけば、DXCCも夢物語ではなくなる。

私の自宅は住宅密集地の狭小住宅なので、

近隣の目線もあるので、大きいアンテナは建てにくい。

仕方がなく、中古のファイバーポールに1/4波長の電線を這わせて、

即席バーチカルアンテナを庭先に立てて運用せざるを得ない。

 

半径1,000kmならば、どうだろうか。

 

40CL(第一電波工業製)というモービルホイップを使って、

7MHz帯にも出るが、パスが開いていると、

北米西海岸、南米も何とかコンタクトが取れる。

とはいえ『常時』とはいかないのがモービルホイップの宿命か・・・?。

 

ところが、7MHz帯・50Wもあれば『日本国内』は『十分』。

 

・AJD(国内全エリア)

・WAJA(国内全都道府県)

・JCC-500(国内の500都市)

・JCG-100(国内の100郡)

 

この程度のアワード認定は十分に狙える。

 

また、半径100kmならばV・UHF帯でも十分に射程範囲に入る。

半径100km圏内に、いくつくらいの都市や郡があるだろうか。

ときどき、異常伝搬で、びっくりするくらい遠くと交信できることもある。

 

さらに、半径10km程度なら・・・。

 

ほとんど『お馴染みさん』との交信が多くなるが、

ここは、V・UHF帯の『得意』とするところだ。

ハンディ機でも十分の交信が楽しめる。

さらに、付属アンテナ以外の八木アンテナに交換してみると、

飛躍的に交信範囲が広がる。

 

要は『自分なりに楽しめる「研究課題」を課すこと』ではないだろうか。

 

・FT8:人間の耳には聞こえない弱い信号でも解析できる(パスが長く開く)

・CW:Phoneでは難しいが、かつてはDXやるには必須だった

・Phone:一番、パワーが必要だが、情報量が一番多く送れる

 

交信記録(ログ)を電子化したり、

交信確認の事務作業をラクにするとか、

Phoneだけではなく、FT8やCWにもチャレンジして『切れるパイ』を増やす。

 

ごちゃごちゃ書いたが『夏休みの自由研究』みたいなもの、だ。

 

50Wならラクに交信できるところを、

500mWまで減力してみるのも、交信ができたときの喜びはひとしお。

かといって、QRPを押し付ける気もないし、

そもそも『みんな異なる価値観のすり合わせは、趣味においては不要』だ。

興味がなければ『やらないだけの話し』である。

 

でも、ね。

 

せっかく、苦労して取得した免許の必要な趣味でしょう。

だったら、まずは『いろんなこと』をやってみて、

そこから『消去法』で、何を捨てて、

何を残すかを考えればいかがだろうか。

 

オーバーパワー局の批判もよく聞くが。

 

私は『オーバーパワー局にはオーバーパワー局の価値観がある』と思う。

確かに、違法行為ではあるが『そこを批判しても無意味』だし、

違法行為を見たからアワードなんて興味がなくなったというのも、

何か理由としては『ちょっと違うのじゃないか』と感じる。

 

おしなべて、長くアマチュア無線を続けている局はアワードをやっている。

 

オーバーパワー局の批判をしているヒマがあるのなら、

そんな局は、ほっといて『自分なりの運用』を楽しめばいい。

また、ビギナーを卒業するには多くの交信を聴き、多く交信を重ねること。

 

まずは『自分の標準的な設備で半径何kmをサービスエリアにするか』。

 

ここから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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