アマチュア無線を長く続けるために『目標を持とう』と、よく耳にする。だが、漠然と『目標を持とう』と言われても・・・という声も、よく耳にする。さて、どうすればいいのだろうか。
【写真:3/23に28MHz・FT8で交信したキルギスタンの局のQSLカード】
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◆まぁ、自分なりの遊び方を持つのが大事なんですが・・・。
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さて『自分なりの遊び方』、これも漠然としている。
まず、申請するかどうかは別にして、
私は『アワード認定』に到達するような運用を心掛けている。
QSLカードの目的なんて『アワード認定くらいしか使い道がない』。
そこで、提案したいのは『自身の標準的な設備での到達範囲の把握』だ。
・半径10,000kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?
・半径1,000kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?
・半径100kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?
・半径10kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?
・半径1kmをカバーするには何メガヘルツで何ワット必要?
こういうシュミレーションの提示を専門誌もやっていない。
私の場合、21MHz帯・50Wもあれば、
半径10,000kmはカバーしているし、
夜間の7MHz帯でも、偏りがあるものの北米・西海岸方面はカバーしている。
大事なのは、そのサービスエリア内に『何があるか』の把握だ。
半径10,000kmの範囲には『180エンティティ』もある。
地道に運用をしていけば、DXCCも夢物語ではなくなる。
私の自宅は住宅密集地の狭小住宅なので、
近隣の目線もあるので、大きいアンテナは建てにくい。
仕方がなく、中古のファイバーポールに1/4波長の電線を這わせて、
即席バーチカルアンテナを庭先に立てて運用せざるを得ない。
半径1,000kmならば、どうだろうか。
40CL(第一電波工業製)というモービルホイップを使って、
7MHz帯にも出るが、パスが開いていると、
北米西海岸、南米も何とかコンタクトが取れる。
とはいえ『常時』とはいかないのがモービルホイップの宿命か・・・?。
ところが、7MHz帯・50Wもあれば『日本国内』は『十分』。
・AJD(国内全エリア)
・WAJA(国内全都道府県)
・JCC-500(国内の500都市)
・JCG-100(国内の100郡)
この程度のアワード認定は十分に狙える。
また、半径100kmならばV・UHF帯でも十分に射程範囲に入る。
半径100km圏内に、いくつくらいの都市や郡があるだろうか。
ときどき、異常伝搬で、びっくりするくらい遠くと交信できることもある。
さらに、半径10km程度なら・・・。
ほとんど『お馴染みさん』との交信が多くなるが、
ここは、V・UHF帯の『得意』とするところだ。
ハンディ機でも十分の交信が楽しめる。
さらに、付属アンテナ以外の八木アンテナに交換してみると、
飛躍的に交信範囲が広がる。
要は『自分なりに楽しめる「研究課題」を課すこと』ではないだろうか。
・FT8:人間の耳には聞こえない弱い信号でも解析できる(パスが長く開く)
・CW:Phoneでは難しいが、かつてはDXやるには必須だった
・Phone:一番、パワーが必要だが、情報量が一番多く送れる
交信記録(ログ)を電子化したり、
交信確認の事務作業をラクにするとか、
Phoneだけではなく、FT8やCWにもチャレンジして『切れるパイ』を増やす。
ごちゃごちゃ書いたが『夏休みの自由研究』みたいなもの、だ。
50Wならラクに交信できるところを、
500mWまで減力してみるのも、交信ができたときの喜びはひとしお。
かといって、QRPを押し付ける気もないし、
そもそも『みんな異なる価値観のすり合わせは、趣味においては不要』だ。
興味がなければ『やらないだけの話し』である。
でも、ね。
せっかく、苦労して取得した免許の必要な趣味でしょう。
だったら、まずは『いろんなこと』をやってみて、
そこから『消去法』で、何を捨てて、
何を残すかを考えればいかがだろうか。
オーバーパワー局の批判もよく聞くが。
私は『オーバーパワー局にはオーバーパワー局の価値観がある』と思う。
確かに、違法行為ではあるが『そこを批判しても無意味』だし、
違法行為を見たからアワードなんて興味がなくなったというのも、
何か理由としては『ちょっと違うのじゃないか』と感じる。
おしなべて、長くアマチュア無線を続けている局はアワードをやっている。
オーバーパワー局の批判をしているヒマがあるのなら、
そんな局は、ほっといて『自分なりの運用』を楽しめばいい。
また、ビギナーを卒業するには多くの交信を聴き、多く交信を重ねること。
まずは『自分の標準的な設備で半径何kmをサービスエリアにするか』。
ここから始めてみてはいかがでしょうか。
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