jamzIpのsatoカケラ

jamzipsatoが綴る日々のカケラ

幸せってなんだろう。長い秋の夜。

2011年10月11日 | Weblog


長野に1年半ぶりに上陸した。
息子を連れて行ったのは初めてのことだ。
太陽の力がすごい。
じりじりして、肌が痛む。

こういう田舎の風景を見ると、
震災を受けて故郷で住めなくなった人のことを思ってしまう。
その場所も、この上なく美しかったんだろう。
胸が痛む。

私も阪神大震災の被災者で、運が悪ければ死んでいた。
一瞬で家を失ったものとしてわかることがある。
16年経った今も、神戸に住み、愛し、離れられない。
遠い場所に行けばいくほど、家が恋しくなる。
津波や地震で家に帰ることが出来ない人も、
放射能の問題でいつまで避難していいか分からない人も、
それはそれは苦しいことだろう。


綺麗なものを見たとき、
家族で過ごしているとき、
歌をかいているとき、
花の匂いをかいだとき、
思いを馳せている自分がいる。

価値観が新しく変わろうとしている。
今までもそうだったのかも知れないが、
今までは気づいていなかったというか、
見ようとしていなかっただけかもしれないけど。

幸せってなんだろう。
お金だろうか。
物だろうか。

いや、もちろんそれもある。
でも、物質だけでは人は幸せになれないのだと、
16年前の震災で、仕事も家もなくした時そう感じたのだ。

今まで大事にしていたものって、
なくなるものばかりだったなぁと。


いろいろ考えたが、
2人ともが同じjamzIpで音楽をしている私たちにとって、
支援とは、今は現地に行くことではないと思っている。
東北は1歳の息子を連れていけるような場所ではなくなってしまったからだ。
誰がなんと言おうと、子供には危険すぎる。
まして、自分で判断できない子供をみち連れにはできない。
それはただの自己満足だ。
それこそ、何かしてると誰かに認めてもらいたい自己顕示欲だ。

つながった縁を大切に、物質的にできる支援をすること。
自分達の言葉で音楽を奏でること。
未来を担う子供を、育てること。
いまは、それが最大の自分達のやる仕事だと思っている。


話はがらりと変わって、長野は産直市場で(どこでもなのかは不明)蜂の巣が売られている。
これは、大スズメバチの巣と仲間達。

おおっ!ラップ一枚で蓋をされて、ふつーに売られている。
ちなみにこの箱で16000円也。
幼虫は炒めたりして食べるらしいが、大人は焼酎につけたりするんだそうで・・・

どうやって、ラップをあけてこのげんきそうな蜂を捕獲するのか。
考えただけでも、気絶だ。

野菜は、関西では考えられないくらい安い。
味も濃い。箱いっぱい買いこんでも2000円くらいだ。
夜は、牛しゃぶをご馳走になる。


口の中で油が溶け、肉がはらはらとほどける。
うまい!!!
おもわず飲んだワインで、頭痛。
ほとんど飲まない生活になってから、めっきり弱くなっている。



両親が営むカフェの前に広がるガーデンで、コーヒー。
もう、どうしたらいいかわからない時間の進み具合。


息子は、ハンドルを切って、満足げだ。


前回も載せたけど、夕焼けのあとの空。


幸せってなんだろう。
考えても、そのときそのとき違うみたいで、なかなか答えにならない。
今書きかけの歌を、アルバムに入れることにした。
今の気持ちを歌に込めよう。

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