「自閉っ子」こんな風に生きてます

元気溌剌!「自閉症おねえさん」の生活記録

夏祭り

2009-08-30 11:26:03 | 日記

 今日は旅行と並ぶ夏のビッグイベント、夏祭り。朝6時ころ、寒天ゼリーを作りながら、「これはヤマちゃんが作ったの?これは○○さん?ハイ、私です」などと機嫌よく独り言を言う美佳の声で目が覚めた。熱帯夜で眠れなかった父は「何でこんなに早くから・・・」とブツブツ。
 30分ほどで終って引上げ、再び下りてきたのは10時前。お目当てのxx踊りは夜で、集合時間は17時30分。体力温存ということなのか、食後は部屋でのんびり寛ぐ。

 そして、15時30分過ぎには早くもピラフを自分で調理して、軽い夕食の準備。半被etcは主催者側が用意してくれるので持って行くものは殆どないが、折角なのでお化粧くらいはキチンとしてあげたい、と母。
 だが、美佳は頑として自分でやるという。眼の周りにシャドーまで入れてxx踊りの顔が完成。「ちょっと、ドギツイんじゃないの?」と思ったが、大勢で踊る集団の中ではこれくらいしないと目立たないか?と苦笑いしながら見送る。
 18時から2時間みっちり踊って、汗びっしょりで帰宅した。この暑いのに、よくやるよ!


だるい

2009-08-28 10:36:35 | 日記
 一週間ほど前から、美佳が「身体が苦しい」と訴えるようになった。朝食は普通に摂るのだが、出かける間際になって「苦しい」という。「(太っているので)心臓に負担がかかってるのかしら?」と母は心配していたが、皆目見当がつかなかった。
 ところが、前日の熱帯夜から一転して涼しい朝を迎えた朝食の席で、美佳「クーラーを入れすぎました。鼻(水)がでました」と父に訴える。急いで美佳の部屋へ行ってみると、上掛けはタオルケット一枚で部屋の中はひんやり。これじゃ身体が冷えてしまうのも無理はない。
 その内に、歯を磨き終わった美佳がきて「身体が苦しい」という。父「どうしたの?」->美佳「痛いの」->父「どこが痛いの?」->美佳「身体の中」。WHY??食欲は衰えていないし、夕方作業所から帰る頃には元気になっている。
 で、父の結論は「身体が冷えてダルいのではないか」ということ。父「それって身体がダルいんだよね。寝るときはお休みタイマーにしておかないと身体が冷えちゃうんだヨ」と教える。「キツイ」という言い方もあるし、「苦しい」と表現できたことは進歩だが、こういう感覚を表す言葉をどう教えるかは難しい。

環境対話法④

2009-08-26 11:18:11 | 自閉障害のかたち

 子どもの不安を除去するために、「5つのスキル」が必要だという。

見つめる 不安度が高ければ短く!
微笑む  笑ってはいけない。馬鹿にされたと思われる。
優しく話しかける 
     
受容的で共感的に 「そうだね、わかるよ。どうする?」
    
 見通しが持てるように 「大丈夫だよ」
              「あと3回できたらバッチリだよ」
     
状況に意味づけするように 「それでいいんだよ」「そうそう」
身体に触る 頭をなでる、肩を軽くたたく、握手する、我家ではハイタッチ
褒める
  元気よく短いフレーズで 「いいじゃない」「すごい」 
     名前を入れて  「xxさん、よくできました」
     成長を実感させるように 「できるようになってきたね」
     期待して  「ここまでやってくれたら。先生嬉しいな」
     さりげなく 「走るの、速いネ」
            
書いているetc事実を話題にするだけでもいい。

 本当にそうなんだよな!とは思えども、親が絶対に感情的にならないって難しいんですよネ。


環境対話法③

2009-08-24 14:00:36 | 自閉障害のかたち

 言葉の裏の意味・比喩がわからない場合は、SSTで学習するのが効果的。è美佳の場合は、実体験しか場がないので難しい。言葉を言葉で理解するには相当なポテンシャルが必要だと思う。

 読み書き:読み聞かせ->交互に読む->正確読み->高速読みetc。但し、意味が分かっていることが重要。教材にはイメージを形成しやすい内容を選ぶ要あり。
 子どもが書いた作文や先生が書いた見本を、メリハリをつけて読み聞かせる->それを聞いて、間違い探しをさせる->見つけたら、その部分を書かせる。抽象的な言葉は、具体例で示したり言い換えたりして、抽象->具体的な言葉にフィードバックしてやること。
èこれは何回かトライしたが長続きせず。何よりも美佳が興味を持つ教材探しが難しい。また、30分以上一緒にいると美佳が疲れてしまう。これが今の課題。

 体験は具体的であり、言葉は抽象的である。体験(具体的なイメージ)に適切な言葉を付与することで体験が言語化される。この言語を普遍化し言語で考える力を育てることが次のステップ。è美佳には、更に数多くの体験を積み重ねる中から、次のステップへのきっかけを掴んで欲しい


環境対話法②

2009-08-22 21:39:26 | 自閉障害のかたち

 好き-嫌いを過度に決めすぎる場合、負けたくない(人を支配したい)という対人不安の防衛反応に対しては、「xxしていい?」と聞くのが効果的とのこと。プライドをたてることで、不安のバリアーが軽減するという。èこの方法は我家でも効果大だった
 走っている時も、「走っているヨ。いいのかな?」と相手のプライドを立てる話し方がいいと言う。または、「そうか、走りたいんだ」と気持を認めた上で、微笑んで「走っていいのかな?いけないよネ」と続けるのもいいという。
 
賞賛、激励、受容を大切にするのは療育のイロハ。分かっちゃいるけど・・・という気持をグッと抑える心の余裕が親にも必要か。

 質問に戸惑っている場合、選択肢を与える。答が返ってきたら、「それはどうして?」と理由を訊く。èこれも有効だった。但し、理由を訊くところまで気が廻らなかった
 質問癖も拒否しない。「質問の仕方が上手です。あと2つ聞いていいヨ」etc相手の話しかけを認めたうえで、新たな会話へ誘導する。
 予定を変更する場合、予告して諒解をとる、論理的に話をするetc。
èこれらは一般の社会でも必要なことだと思う


環境対話法①

2009-08-20 10:11:49 | 自閉障害のかたち

平山 諭さんの「発達障害児の授業スキル」を読んだ。今更こんな本を読んでも・・・と思ったが、美佳との接し方で参考になることが多かった。

 前頭葉の機能はブレーキ:*自分の感情や動きをコントロールする。*注意力(特定の情報を見つけるために、他の情報を見ることを我慢する)であり、
 
扁桃体の機能はアクセル:*好き-嫌いを決め、自分の都合のいいように生きようとするわがまま脳 だという。

 その上で、効果的な教え方とは「恋をしているような」ドキドキ興奮させる環境だという。そして、脳が楽しく興奮すればドーパミンが増え、身体や集中力をコントロールできるようになると説く。
 
”快”を作り出すには、指示は短く的確に、リズムとテンポ(メリハリをつける)、表情は豊かに、好奇心を引き出す教材etcが必要になる。

 面白いと思ったのは、ゲームの勝ち負けに拘る場合、「何時も勝つ人はいないし、負ける人もいない」etc哲学的に語るのが効果的との指摘。è美佳に対し母はいつもこの言葉を使っていた。負けてもそれほど興奮しなくなったのは、そのお陰?


夏休み

2009-08-18 10:23:29 | 日記

 お盆の前後は作業所もお休み。祖母の見舞いは予定が合わず断念。
 1日目は、入念に部屋を掃除したあと、午後になって公民館の屋外プールへ出かけた。夏の間は”暇があればプール”というのが美佳のパターン。
 2日目は、遠くの施設に入っているお友達が久し振りに帰ってきたので、余暇活動の仲間と一緒に昼食会。終ってから、今年初めに亡くなった祥子ちゃんのお参りに行く。4時過ぎに帰ってきて、母に「お線香をもって行きました」と報告。近くのスーパーで買ったという。「へ~え、ヘンなところに気がつくねえ」と父も感心。

 3日目と4日目はOY回の旅行で奥日光へ。帰宅後の会話。父「何歌ったの?」->美佳「サライと黒い落ち葉」->父「黒い花びらじゃないの?」->美佳「水原弘の黒い落ち葉」とキッパリ。ちゃんとカラオケにもその曲が入っていたという。音痴の父は「ふぅ~ん」というしかない。
 父「お風呂はどうだった?」->美佳「露天風呂」。風呂好きの美佳は、朝風呂まで楽しんだというからシッカリしている。
 お土産は、父の実家と作業所と自宅向け。父「そんなに買わなくても」と言ったら、美佳「お母さんも、俳句と・・・」と弁明。そんなところで張り合わなくても、と父は嘆息!


お中元

2009-08-16 17:44:41 | 日記

 町内会の廃品回収日の前日、雑紙置き場を見た父はギョッ!
 姉の雑誌、父のパンフはいつもの通りだが、美佳の雑誌類が凄い量。「NHKきょうの料理」一年分、分厚い時刻表6冊、「NHKおしゃれ工房」「TVtaro」etc。
 それに加えて大量のお中元パンフレット。三越、高島屋、松屋、伊勢丹、小田急、東急etcのデパートは言うに及ばず、イトーヨーカドー、生協、地元のスーパーまでよく集めたこと。
 我家でのお中元は近くのお店に頼んでいるし、美佳もデパートではデパ地下でパンを買ったり、山本山の海苔を買ったりしているが、お中元にはトンと縁がない。
 デパートのパンフレットは重厚な紙を使っており、とにかく重い。「よくまあ、こんなに重いものを持ち帰るものよ」と呆れるばかり。パンフを持ち帰ることで、満足する何かがあるのだろうか?美佳も持ち帰った後は、ときにパラパラと眺める程度で、全くの資源の無駄遣い。
 デパートのお中元担当さんには誠に申し訳ないが、紙袋を提げて歩くことで多少PRに貢献している、ということでお許しいただくしかない。


コミュニケーション能力

2009-08-14 09:21:46 | 日記

 居間に現れた美佳が、「大原麗子さん、亡くなったの?」と母に問いかけてきた。父は一瞬???母は馴れているので、「NHKのニュースでやってたの?」に、美佳「やってました」で、事情判明。
「ニュースで”大原さんが亡くなった”っていってたよ」と言えばすむ話なのだが。父「なんで大原さんを知ってるの?」->美佳「NHKの大河ドラマ」。大河ドラマファンの美佳としては大ニュース。

 美佳が自分からあまり話さないのは、「この情報を誰かと共有したい」という欲求が弱いのではないか、と以前は考えていた。しかし、それは単なる印象論。その証拠に、”美佳がニュース”と感じたときは自分から話を切り出す。ただ、美佳が興味を持つ範囲・レベルというか、閾値が高いために、自発的な話題提供が限られるだけではないか?
 今の時代、情報は勝手に向こうからやってくるし、本人もそれで何ら不便を感じていないのだろう。世間一般からみるとコミュニケーション能力不足だが、美佳からすると「無意味な日常会話の世界」が異常なのかも。


中耳炎②

2009-08-12 11:43:54 | 日記

 午後3時ごろ出かけようとしたら、美佳の自転車がない。犯人は姉。で、仕方ないので、母の自転車を借りることに。急な予定変更でどうなるかな?と危惧したが、特に問題なし。

 ところが30分後、中学校の先生から電話がかかってきた。美佳がまた学校に現れたという。先生が注意したら、「耳鼻科に行きます」といって帰ったが、念のためにという連絡。母は平身低頭。「あれだけ言い聞かせたのに何でまた・・・」と父もカリカリ。
 「これはきつく問い質さねば・・・」と待ち構えていたが、敵もさるもの。父が夕食を始めたころに帰ってきて、手と顔を洗うと自室に引きこもってしまった。
 次に美佳と顔をあわせたのは9時過ぎ。母から、中学校に行ったことは悪かった、と本人も認めていると聞く。同じことをまた蒸し返しても・・・と考え、それ以上追求しなかったが、厳しく叱っておいた方がよかったのではないか?と後になって後悔する。
 耳鼻科の方は、母がメモを持たせたので中耳炎と副鼻腔炎の治療は問題なく終了。「痛いのはどうなった?」と訊くと、美佳「まだ痛い」とは言うが表情は随分明るくなった。