作業所も仕事納めの日。美佳は珍しく早く帰ってきたが不機嫌そのもの。外出から帰った父に、「頭が痛いの」と訴える。父「いつから痛くなったの?」->美佳「朝から」。だが、そんな筈はない。今朝はあんなに機嫌が良かったじゃない。
で、「もしかしたら、原因は別のトラブルか?」と疑った父が、「何か嫌なことがあったの?」と訊くと、美佳「財布を忘れました」。「どこに忘れたの」->美佳「(自分の)部屋に忘れた」->父「部屋にあったの?」->美佳「ありました」。「財布が見つかったのなら、それでいいじゃない」と思うが、美佳の機嫌は直らず「急いでいたから?」etcグチが続く。
しばらくして買い物から帰った美佳は上機嫌だったから、訴えの原因が忘れ物だったことは間違いない。確かにこのところ風邪気味だったから、「頭が痛い」もあったかも知れないが、何故「財布を忘れた」と訴えなかったのか?
気分がむしゃくしゃした場合、「頭が痛い」と訴えれば親が必ず心配して耳を傾けくれる。その成功体験が、何かあるとすぐに「頭が痛い」と訴える今の遠因かも‥。
今年も随分「頭が痛い」に振り回された。「それでは意思が通じない」ことをどう教えるか?「本当にパニクって大声を出すよりいいけど」と母は言うが・・。