給料日。浮かない顔で帰ってきた美佳が、食卓に座り込んで思案中。別途支給の交通費受領書にサイン・捺印した後も、伝票を手に黙りこくったままウンでもスンでもない。で、父「今月はどうだったの?」と訊くと、黙って給料支給明細を差し出した。
見ると元気がないのも道理、支給額は目標を1割以上下回っている。理由は簡単。暑さと風邪で体調を崩し、休みと遅刻・早退合わせて9日となれば当然の結果と言うべきか。
美佳「休みと遅刻が多かったから?」->「これだけ多かったら仕方ないよね」と突き放した父だったが、美佳が余りにしょんぼりしているので、つい仏心。部屋に戻ってメールを読んでいると、美佳が階段を上ってきたので、「ちょっとお出で」と呼ぶとすぐにやって来た。
で、「これ、プレゼント」と2千円を渡すと美佳の顔色がパッと変わって「ありがとうございます」。父「無駄遣いするんじゃないよ」と追い打ちをかけたが、美佳「わかりまチュた」と赤ちゃん言葉で上機嫌。
もう少し反省させる時間を長くした方がよかったかも?