「自閉っ子」こんな風に生きてます

元気溌剌!「自閉症おねえさん」の生活記録

鬼の霍乱?①

2010-02-27 08:00:30 | 日記

 5時ごろ帰ってくると、「美佳が作業所で吐いて・・・」と母がアタフタ。危ないので指導員さんが車で送ってくれたという。部屋へ行ってみると、美佳は布団で寝ていた。額に触ってみたが、熱はない。
 訊いてみると、朝から気分が悪く下痢も伴っているらしい。風邪をひいてお腹にきたのでは・・・?というのが母の見立て。表情も険しくないので、ひと眠りさせて様子を見ることにした。

 7時半過ぎ、起きてきた美佳は食べる準備を始めたが、すぐにいなくなった。「何しているんだろう?」と思っていると、しばらくして戻ってきて、美佳「また吐いちゃった」という。
そのままソファーで、しばしグッタリ。やがて吐き気がおさまったようだが、お粥を3~4口、イチゴを3粒ほど食べて食事は終了。額にしわを寄せて、いかにも気分が悪そうな美佳。
 薬を飲ませ、父「風邪でお腹にきたんだよね」と慰めると、美佳「太り過ぎたから?」と”食べ過ぎ->下痢”を心配している様子。思いがけぬ反応に、父「もう少し食べる量を減らさなきゃね」とフォローしたが、もっと大袈裟に減量を強調した方がよかったか?


食欲旺盛

2010-02-25 17:17:51 | 日記

 休日の朝早く、美佳「頭が痛いの・・・」とブツブツ言いながら二階から降りてきた。「一体何があったの?」と眠い目を擦りながら行ってみると、美佳は居間でウロウロ。父「どうしたの?」->美佳「頭が痛いの。喉が痛いの」と、眉間にしわを寄せて不機嫌そうな顔。
 耳を調べてみたが異常なし。熱もないし、訊いてみるとエアコンの使い過ぎで喉を痛めたらしい?嗽だけでは納得しないので、薬箱のシロップをしゃぶらせて応急措置は完了。

 しかし、そんな子供だましで症状が改善する筈もなく、予定していた水泳教室はキャンセル。気分が悪いし食欲もないというので、母がお粥をこしらえた。
 ところが、9時ごろ起きてきた美佳は食卓を見て不満だったらしい。冷蔵庫からジャンボソーセージを2本取り出して焼き、得意の玉子焼きも追加して食卓は一変。
 「何が”食欲がない”だ」と呆れ果てる父を尻目に完食した美佳だが、機嫌の悪さは変わらず。体調不良と食欲は関係ない?これじゃ体重が減らないもの無理はない。


何に使いますか?

2010-02-23 09:12:59 | 日記

 使い残しのむね肉を冷凍庫に放り込んだままの母。早速、美佳のチェックが入った。美佳「このお肉何に使いますか?->母「まだ考えていないの」。
 そんな問答が数日続いたある日、母「何にしたらいいと思う?」->美佳「カレーライス」。その翌日、要望どおりカレーを作ったが、母はうっかり鶏肉を追加するのを忘れてしまった。
 
その夜冷蔵庫をチェックした美佳、今度は「賞味期限は明日です」と駄目出し。結局、むね肉は翌日の夕食のサラダとなって一件落着。

 自閉症児には、”満たされない何かがあると、それが満たされるまで執着する性癖”があることは広く知られている。美佳の場合もその傾向はあるが、このように連日同じことを指摘し続けることは今までなかった。その余りのしつこさに母は辟易。
 とうとう、母「美佳だって(当面不要なものを)大量に買ったりするのに、どうして他人のことはこんなに気になるのかしら?」とブツブツ。まあ、他人の粗はよく見えるし・・ネ。それに、今回は好物のむね肉だっただけに、気になって仕方なかった?


12月の美佳

2010-02-21 16:58:23 | 日記

 小遣い帳のメモ欄に書かれた出来ごとを並べてみると、美佳の動態が読み取れて面白い。全て「今日は・・・」で始まる文章なので、「今日は」は省略して記載(原文のまま)。

〔作業所〕
・作業所でしごとと合同レクをやりました。 ・一生けんめい作業所ではたらきました。 ・一生けんめい作業所でしごとをやりました。 ・作業所でしごとをがんばりました。 ・作業所の社会見学に行ってたのしかったです。私の班はA班でした。 ・作業所で反省会をやってきました。

〔余暇活動〕
・一生けんめいSW会でおどりました。 ・xxのつどいでマジックアワーをみました。 ・SD会でクリスマスカードをつくりました。それからそのまえにスポーツをやりました。 ・HD会で忘年会をやりました。 ・SD会のクリスマス会で始まったらクラッカーをならし歌いました。 ・SW会のクリスマス会で体操と健美操をやってからパーティーとプレゼントビンゴをしました。

〔その他〕
・銀座三越でおせいぼをみました。 ・○○公園で紅葉(もみじ)をみました。


ケーキ作り

2010-02-19 10:14:39 | 日記

 珍しく出かける予定のない美佳が、台所でゴソゴソ始めた。手にしていたのは「NHK今日の料理 ケーキ特集」のテキスト。
 母が「安いから・・・」と衝動買いしたチーズが冷蔵庫に沢山残っていた。それを使ってチーズケーキを作るのだという。常備していない生クリームは前日購入済。こういうところは抜け目がない。
 クッキングスケールで材料を計量し、玉子を割って黄身と白身に分け・・・ハンドミキサーで撹拌と、慣れた手つきで手際よく作業を進める。出来上がった生地は型に入れられオーブンレンジへ。

 やがていい匂いがたち込め、膨らんだケーキが窓越しにみえた。しばらくして居間に戻るとケーキ作りで使ったボウルetcを洗って片付けているところ。父「ケーキはできたの?」->美佳「今冷やしているところ」。早速おやつに頂いたが味はまずまず。
 母によれば、小学生の頃からお菓子作りには興味を持っていたという。高校進学のときは、製菓専門学校を受験したが失敗。数年前にはパンを作る作業所への転職を勧めたが、美佳の答はノー!お菓子作りは趣味でいい?


予定変更

2010-02-17 11:37:23 | 日記

 「祖母の見舞いに行かない」と言ったり、「行く」と言ったり、その日の気分でコロコロ変わる美佳だったが、前日の朝食を摂りながら、「今日はプールへ行ってきます」という。「何で急にこんなことを言い出したのだろう?」と訝った父だが、先日見た美佳の部屋のカレンダーを想いだして納得。
 美佳は、母を真似て月間予定をカレンダーに記入している。月初めに更新された予定表では、祖母の見舞いに行く日はプールへ行く予定になっていた。美佳としては、一旦決めたからには何としてもプールに行く予定は曲げられない。それが頭にあって、「行く、行かない」で揺れていたのだろう。

 しかし、祖母の見舞いに行く日は母の都合もあって変えられない。で、「前日に作業所が終った後、プールへ行く」という妥協策で、心の折り合いをつけたということか?
 前日寝る前には、母に起床時間・出発時間を確認し、予定時刻どおりに出かけていった。こういう心の整理をもっと柔軟にできるようになれば、ストレスも減るのだろうけど・・・。


耳鼻科②

2010-02-15 17:49:22 | 日記

 直ぐに電話で予約して車で耳鼻科へ。いつもだと急かされると仏頂面になる美佳だが、なぜか機嫌は悪くない。
 病院では受付表を自分で記入して提出。お医者さんは自閉症児に慣れており、診断も手馴れたもの。父が「耳の中が痛むようだ」と症状の概略を説明。

 で、お医者さんが「耳のどこが痛いの?」と訊くと、美佳「右耳の後ろ」と指差した。「えっ、耳がジンジンするって中の話じゃないの?そんな馬鹿な・・・」と父は反論したが、丁寧な診察を終えた先生の判断は明快。
 「右耳の後ろに疱疹ができているだけ。清潔にすれば化膿しない。化膿したら消毒すればいい。耳の中は鼓膜も含め何も問題ない。お嬢さんが言う方が正しい。症状もチャンと言えてるじゃない」と”親のほうが問題”とでも言いたげな説明に父は憮然。花粉症・副鼻腔炎についても調べてもらったが、こちらも「直ぐに治療云々・・・」というレベルではない、とのこと。
 あれこれ理由を並べ立てたけど、要は風邪気味だっただけのこと?中耳炎を心配しなくて済むようになったことは嬉しいが、父は釈然としない。


耳鼻科①

2010-02-13 14:02:46 | 日記

 朝から美佳の機嫌が悪い。ギャーギャー喚くのでいって見ると、美佳は布団の中。父「どうしたの?」->美佳「頭が痛いの」->父「じゃあ、作業所はどうするの?」->美佳「お休みします」。母が行っても、美佳「体調が悪いのでお休みします」で取り付くシマもない。諦めて、作業所へは母が連絡。

 10時頃起きだしてきた美佳は、見るからに不機嫌。今度は「耳がジンジンします」という。見ると、右耳の後ろが少し腫れているが、これが原因とは思えない。このところ寒い中をプールへ通ったりしたので、中耳炎が再発したのではないかと母は推測。
 これまで美佳が嫌がるので、病院へはいつも一人で行かせていた。帰っても治療内容を説明できないため、出された薬で判断するしかなかった。
 キチンと症状を訴えることが出来ているのか?断片的な言葉しかなくとも、お医者さんが意を汲んで必要な治療をしてもらえているのか?etc親として気がかりな点は幾つもあった。
 更に、花粉症・副鼻腔炎の状態も知りたいので、父が付き添って話を聞くことにした。


梅見

2010-02-11 11:40:51 | 日記

 テレビでは梅便りがチラホラ。母も趣味の俳句の兼題が「臥龍梅」だとかで、「どこへ行ったら・・・?」と頭を悩ませていた。美佳から「今年の梅はどこ?」と訊かれたので、近郊の公園に付属している梅園がいいのでは・・・と教えた。

 次の日曜日、余暇活動の料理教室が終った後、美佳は早速梅見に行ってきたらしい。月曜日の朝、母の手許に数枚のレシートが。見ると、お茶・文房具などのレシートに混じって立派な領収書が2枚。
 中身は「かりんとう」と「梅饅頭」。次の休みに、母と祖母の見舞いに行くときに持っていくお土産だと言う。数日前、「行かない」と喚いていたのに、いつの間にか宗旨替えしたらしい。
 
350円と520円の領収書を書いてくれたのは公園内の売店。きっと小さなお店でレジも無かったのでしょうね。しかし、美佳としては自腹になるかどうかの瀬戸際でレシートは絶対に必要。
 それは分かるけど、「この金額で、こんな立派な領収書を出していたのではお店は赤字だよ」と領収書2枚を前に、父は苦笑い。


体調不良

2010-02-09 10:50:11 | 日記

 2月のはじめ、この季節になると毎年決まって美佳が荒れる。今年も節分の頃から風邪をひいたとかで機嫌が悪い。
 確かに、1月末の暖かさに比べれば寒波襲来で寒暖の変化は激しい。しかし、部屋は暖かくしているし、寒がり屋の美佳は外出時の防寒対策も万全。先週に比べれば、鼻風邪も治まってきているし何が気に入らないのか不明。

 今朝もブスッとした顔で「おはよう」と言っただけで、あとは無言で食事。母が、次の休日に祖母の見舞いに行こうと持ちかけても、「行きません」とツレナイ返事。いつもなら二つ返事でOKなのに・・・。
 昨日の朝も、玄関でレシートを渡された母が「なによ、これ?」といった途端、「ワーッ!ギャー!」と喚いて飛び出していった。
 鬱積した気分の基に何があるのか、見当がつかない。落ち着いた時に訊いてみても、美佳「ほら、あの、体調が悪かったの。頭が痛かったから・・・etcと言うが、それは表面的な現象に聞える。
 もっと根源的な何か、それを説明できるようになれば美佳のパニックも減るのだが・・・。