「自閉っ子」こんな風に生きてます

元気溌剌!「自閉症おねえさん」の生活記録

中耳炎①

2009-08-10 10:04:32 | 日記

 夕食の席で「耳が痛い」という。母が鎮痛剤を飲ませ、早く寝るように促した。そのうち静かになったので”寝たのかな”と思っていたら、12時近くになって”ギャーッ”と喚き声。
 行ってみると転寝していたらしい。これでは症状を悪化させるだけ。「布団で寝なきゃ・・・」と敷かせたが、痛みは我慢してもらうしかない。喚いて痛みが消える訳ではないが、喚かずにはいられない?美佳。気持は分かるけど傍迷惑。氷枕を作ってやると、やっと静かになった。

 ところが朝5時過ぎ、またしても喚き声。NHKのニュースを見ながら、「右の耳が痛いの」と訴える。左は「何ともない」と言う。念のため、懐中電灯を取り出して右の耳を調べたが、外耳までは異常なし。
 ここ数日、水泳教室、余暇活動etcでプール通いが続いたので、幼いころから持病になっている中耳炎が再発したらしい。「作業所を休んで耳鼻科に行く」と決めて、引き上げる。
 皮肉なことに、美佳は明るくなってから熟睡。
9時半ごろ起きだして朝食後、再び布団の中へ。父と母も疲れて昼寝ならぬ朝寝。人騒がせな・・・。


暑中見舞い

2009-08-08 11:38:15 | 日記

 美佳の出した暑中見舞いが、あて先不明で戻ってきた。何を書いたんだろう?と覗いてみる。以下原文のまま。
 「暑中お見舞い申し上げます。のりくんお元気ですか。私もNS会の活動であえるのをたのしみます(楽しみにしています?)。健康に気をつけて下さい。」

 2年前はあて先から文面まで、ピンク・青・緑とカラフルだったが、通常の黒いボールペンに戻っていた。どうやら、さまざまな色のボールペンを使うという流行は過ぎ去ったらしい。美佳も結構流行に敏感なんだな!と父は苦笑い。
 また一時期、漢字を使わずにひらがなで済ます傾向があったが、これも漢字混じり文に戻ってきた。
 文面もそこそこ様になってきたし、字体も見た目には揃ってきて、仲間内の手紙としては合格点。しかし、一般で通用するには、もう少しブラッシュアップが必要。
 問題はその方法。いきなり葉書に書くのではなく、下書きをしてそれを訂正しながら文章を練る、というやり方をレクチャーしたいのだが・・・。どうやったら美佳が興味を持ってくれるか?が思案のしどころ。


領収書

2009-08-06 11:13:33 | 日記

 家計用の財布は母の整理テーブルに入っており、必要の都度そこから支払い、領収書とともに返しておくのが我家のルール。
 美佳と中華のお店に食べにいった夜、このお店はレシートをくれないので、父が「7/25 ○○ 
2,500円」とメモ用紙に書いて財布に入れた。

 その数日後、夕食の食卓に現れた美佳が、電話帳の前に積んであるメモ用紙を取ってなにやら書き込んでいた。しばらくして美佳が席を離れたので、そっと覗いてみると「領収証 アリスベーカリー 菓子パン 1,029円 7/30(日) 」。ナンだ、こりゃ!
 どうやらレシートを失くしたらしい。その夜美佳が持ってきたレシートの中に、その「お手製レシート」も入っていた。パンは現物が冷蔵庫に納められていたので、母の審査もセーフ。
 「レシートをなくしてもメモで代用できる」ことがわかれば、美佳のストレスの種も一つ減る。こうやって一つずつ生活の知恵を身につけていくことで、世界が広がっていくのだが・・・。


支援の難しさ

2009-08-04 10:58:48 | 自閉障害のかたち

 広汎性発達障害の主要3症状について、
 かっては①対人関係の障害(接近と回避)、②言葉の遅れ、③同一性の保持(同じものへのこだわり)があげられていた。
 それが最近では①対人関係に関心がない(これが最大の特徴)、②コミュニケーションの障害、③創造的な遊びが乏しい(イメージの世界の障害)の3組症状に変わってきている。
 変わった点は何か?それは「言葉」が外れたこと。スペクトラムという概念を持ち込んだことで、概念が広くなりさまざまな場で混乱が生じているという説明を某セミナーで聞いた。

 現実には、これに加えてADHD・LDetcを包含する「発達障害」なる概念が持ち込まれたことが、更に混乱を拡大している。しかも、現実の障害者は百人いれば百通りの対応が必要になるほど幅が広い。それなのに、特殊な症例から引き出された結果を、一般論として論ずるケースが多すぎるのではないか?
 例えば「言葉によって自らの状況を語れるか否か」は決定的な差異であり、必要となる支援も全く違ったものになる。「症状のカテゴリー・レベル」と「支援の方法論」を組み合わせた実践的な療育ガイドが欲しい、というのは”無いものねだり”なのか?


外食

2009-08-02 15:10:19 | 日記

 母の不在が長引き土曜日になり、毎日食事を作ってくれていた姉も帰宅が遅れるので作れないという。仕方ないので、美佳と近くの中華のお店に食べに行くことにした。
 父「○○で食べようか?」と訊いたら、美佳は素直に「はい」。ところが、店に入って「昼食はどこで食べたの?」と訊くと「○○」。「え~っ!ここで食べたの?」と言ったが、美佳は気にする気配なし。「拙いな」と思ったが、今更店を変えるわけにもいかない。まあ、本人がいいというなら・・・と開き直るしかない。
 案の定店のオバサンが気にして、「奥さまは病気なんですか?お嬢さん、昼もここで食べていましたけど」とわざわざ訊きにきた。「そのようですね」と父も曖昧に答えて深入りせず。父も姉も早く家を出たので、美佳には昼食代を渡しておいたのだが、これじゃ太るのもやむを得ないか?

 食べ終わって、父「お父さんはスーパーで果物を買うんだけど、どうする?」と訊くと、「果物を買いにいく」という。西瓜とブドウetc品物選びは美佳任せ。
 帰り道、綺麗な三日月がでていた。父「三日月ってどう書くか知ってる?」に、美佳「数字のサンに、日曜日のニチに月曜のゲツ」。もう少しハイレベルの会話をしなければ、と父は反省。