「自閉っ子」こんな風に生きてます

元気溌剌!「自閉症おねえさん」の生活記録

支援の難しさ

2009-08-04 10:58:48 | 自閉障害のかたち

 広汎性発達障害の主要3症状について、
 かっては①対人関係の障害(接近と回避)、②言葉の遅れ、③同一性の保持(同じものへのこだわり)があげられていた。
 それが最近では①対人関係に関心がない(これが最大の特徴)、②コミュニケーションの障害、③創造的な遊びが乏しい(イメージの世界の障害)の3組症状に変わってきている。
 変わった点は何か?それは「言葉」が外れたこと。スペクトラムという概念を持ち込んだことで、概念が広くなりさまざまな場で混乱が生じているという説明を某セミナーで聞いた。

 現実には、これに加えてADHD・LDetcを包含する「発達障害」なる概念が持ち込まれたことが、更に混乱を拡大している。しかも、現実の障害者は百人いれば百通りの対応が必要になるほど幅が広い。それなのに、特殊な症例から引き出された結果を、一般論として論ずるケースが多すぎるのではないか?
 例えば「言葉によって自らの状況を語れるか否か」は決定的な差異であり、必要となる支援も全く違ったものになる。「症状のカテゴリー・レベル」と「支援の方法論」を組み合わせた実践的な療育ガイドが欲しい、というのは”無いものねだり”なのか?