時の観察者 no つぶやき

世の中嘘ばかり。何が真実なのか?

炎症物質の放出促すたんぱく発見

2007-12-04 09:41:55 | 
新アレルギー薬が開発される!!・・・か!?

花粉症やぜんそくなどのアレルギー反応が起きる過程で、
のどや鼻、腸管などの粘膜にある細胞から
炎症を引き起こす化学物質の放出を促すたんぱく質の一つを見つけたようだ。

理化学研究所から、米科学誌ネイチャー・イムノロジーの電子版に発表したらしい。

たんぱく質は「STIM1」
細胞内で情報伝達物質として働くカルシウムイオンをためておく「小胞体」の膜上にあり、
小胞体内のカルシウムイオン濃度の低下を感知すると、
細胞の外部にあるカルシウムイオンを内部に流入させ、炎症物質の放出を促すというものらしい。

アレルギーの症状は、体に入った異物(抗原)に刺激された特定の細胞から
「ヒスタミン」という物質が分泌されて起きるとされている。
ヒスタミンは、細胞内のカルシウムが多くなると分泌されることが知られていたのだが・・・
このメカニズムについてはまだ解明されていなかった・・・

ディレクターは
「急性の炎症が起きた際、部分的にSTIM1の働きを抑える薬を開発できれば、新しいアレルギー治療薬になる」
と話しているようだ。

しかし、なぜ炎症を人間は起こすのであろう。という疑問には答えてもらえていないように思う。
そもそも人間には自然に治癒する力がある。
何か身体に問題が起きた場合、即座に対応しなければ、命を失ってしまうかもしれない。
炎症とは、身体を守るために起きるのではないだろうか。
それを無闇にただ抑えてしまっていいのだろうか??

身体にとっての異物(抗原)が侵入してきたとき、いかにあまり症状として表面に出ずに相手をやっつけるか・・・
という主旨の薬が開発されることを期待しているのだが・・・

敵が侵入してきたのに、最初からお手上げ状態にするのは、問題先送りにしかならないはずである。
後回しにした分、その後もっと手強い相手に変化しているかもしれない。
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