時の観察者 no つぶやき

世の中嘘ばかり。何が真実なのか?

風邪ウイルスの作用が明らかに!!

2008-10-31 20:13:46 | 
「誰もが風邪には特に害はないと考えており、実際そうなのだが、喘息、気管支炎、肺気腫などの下気道疾患がある人の場合には、風邪のウイルスが急性発作の引き金となり、生命にかかわることもある」と・・・・いう風邪について

新知見が、カナダおよびアメリカの研究チームにより報告されたようだ。
アメリカ・バージニア大学やP&G社が参加。

一般的な風邪の30~50%はHRVが原因であるとされているが・・・
今回分かったことは、
このウイルスが直接、鼻水、くしゃみ、咳などの不快な症状を引き起こしているわけではなく、
ウイルスによってヒトの体内の遺伝子活性が変化し、
それによって症状が引き起こされるのだということらしい。

医学誌「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(呼吸器・クリティカルケア医学)」11月号に掲載されたようだ。

研究は、
35人のボランティアに
HRVまたは偽ウイルスのいずれかを注入
感染前および感染後に鼻上皮から擦過検体を採取。

DNAのマイクロアレイ分析の結果、
感染後8時間----遺伝子変化は認められなかった、
2日後----------約6,500の遺伝子に変化がみられた
活性が亢進するものもあれば鈍くなるものもあった。

ウイルスの存在による影響が特に大きかったのは----
○---気道炎症の一因となる抗ウイルス蛋白
○---炎症性化学物質を作る遺伝子

最も活性の高かった抗ウイルス蛋白viperinの値----細胞内で2倍以上となった
HRVの複製がviperinによって妨げられることも分かった。

「これは、人体がウイルスから身を守るメカニズムとしてこれまで知られていなかった部分である」らしい

メカニズムが分かってくれば、予防や治療に役立つことが明らかになるということで。

風邪の治療法として有益と思われる方法は?!
1.---症状を引き起こす炎症性遺伝子を特定し、その活性を阻害する方法、
2.---はウイルスとの戦いを助ける鍵となる分子を特定し、その分子の能力を上げたり、外部から補ったりする方法。

ということらしい。
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今まで、一番多くの人が感染している病気のはずなのだが・・・・
どうしてメカニズムが研究されてこなかったのか???という方が不思議なのかもしれない。

簡単に罹患するが、ほとんどの人は休息により回復していて、命にかかわるようなものではない!!と思っているからか??? しかし、風邪に感染しても、直す薬はまだ開発されていないのも事実である。

風邪の薬---あるじゃないの??という人もいるかもしれない。
しかし、それらはあくまでも症状の緩和というものでしかない。

風邪ウイルスを直接退治する薬が出来れば、ノーベル賞も夢ではないかもしれないが・・・
やはり命に直接関わるような病気の研究が優先されるのは仕方がないことだろう。130/51

赤肉はほどほどに…

2008-10-30 14:18:20 | 
赤肉の間断のない常食は、悪玉腸内細菌からの影響を受けやすくし、
出血性の下痢や、時には死に至るような病気にまで引き起こす可能性があると・・・・

アメリカ合衆国とオーストラリアの研究者が、
ロンドンのネイチャー誌で発表したらしい。

赤肉常食は
大腸菌類の勢力が強い状態を出現させるのだと・・・

肉類は通常、Neu5Gcと呼ばれている糖分子を含有し、
腸と血管の内壁の細胞に吸収される。
これらの分子は大腸菌類が放出する毒素に対して磁石のような働きをし、
血流に毒素が入りやすくなってしまっているのだと・・・

Neu5Gc分子は、
魚、鳥、野菜、果物のような他の食品には実質的に存在しない。

実験とは、
研究室内の容器に、培養された人間の腸と腎の細胞を使用し、
大腸菌の近縁にあたるバクテリアでテスト。
Neu5Gcと毒素の結合部位の存在を示したというもの。
その後、Neu5Gc遺伝子が抑えられた遺伝子組み替えマウスを使って結果を確かめているようだ。

大腸菌は、動物と人間の下部の腸に存在する。その種の多くは無害であるが、一部は重篤な問題を引き起こす。
アメリカでは年間75000例の発生がありそのうち60人も亡くなっているらしい。

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肉を食べるの大好きだ・・・という人は、
多くの悪玉大腸菌を自身の腸内で飼っているようなものかもしれない。

その大切に飼っている菌たちに
自身が侵されているということも知らずに・・・・

近年、大腸がんなどの重篤な病気が多くなってきていることにも関係がありそうな内容であるように思うのだが・・・・
131/54

食品による窒息事故

2008-10-24 10:13:16 | 事件・事故
厚生労働科学特別研究事業が
今年の春に
消防本部及び救命救急センターを対象に調査した報告書によると・・

消防本部 --- 13ヶ所(全人口の約22%)
救命救急センター --- 75ヶ所(全国204ヶ所)が対象

平成18年の1年間で
食べ物による窒息は・・・

消防調査   ---- 724例

1.もち --- 77
2.ご飯 --- 61
3.パン --- 47

菓子類 --- 62 (飴や団子)
 カップ入りゼリー --- 8

---------- 65例(8.9%)が死亡


救命救急調査 ---- 603例

1.もち --- 91
2.パン --- 43
3.ご飯 --- 28

菓子類 --- 44 (飴や団子)
  カップ入りゼリー --- 3

---------- 378例(62.7%)が死亡 

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やはり65歳以上の方と1~4歳の幼児の被害が多いようだ。
全国調査になれば、この数倍の被害になりそうである。

お正月に、餅を喉につまらせて・・・・
というのはよくニュースで見ることがあるが・・・

パンもかなり多いように思う。
先週、小学生がパンの犠牲になってしまったが、
多くの人が気をつけないといけないのかもしれない。

自分だけは大丈夫なんて思っていると・・・
いつ被害に遭うかもしれないのだから・・・。

よく噛み、口に食べ物があるときは話をしない・・・くらいは実践した方がよさそうである。
55/34

アルコールは脳を縮ませる!?

2008-10-14 18:48:32 | 
アルコールを飲めば飲むほど脳が縮小する!!!!
という研究結果が,10/13、
アメリカ・マサチューセッツ州のウェルズリー大学の研究チームにより、神経学の専門誌「Archives of Neurology」で発表されたらしい。

研究チームでは、
適量のアルコールにより
加齢によって進む脳容積の減少を食い止めることが可能かどうかを検証しようとしたのだが・・・実際は期待通りにはいかなかったようだ。

研究によると、脳容積の減少が少なかった順は・・・
1. 生涯にわたって酒を飲まなかった人々
2. 過去に飲酒していたが今は飲まない人々、
3. 現在適度な飲酒をする人々、
4. 現在大量に飲酒する人々

これまで、多くの研究によって適度の飲酒は心臓に良いとされてきたり・・・
血液循環が良くなったり・・・
ストレス解消にも良いと思われてきたが・・・・

アルコール飲料を飲見すぎると、
頭痛がしたり、
翌日、二日酔いなどをするってことは
やはり、人間の体にとって
毒ということだ。

飲まない方が良いというのは分かっていても、
なかなか止められないのが現実である・・・・
111/54

赤ワインで肺がんが…

2008-10-08 18:28:10 | 
適切な量の赤ワインを飲む男性は・・・
たとえ喫煙者でも・・・
肺がんのリスクが減少する・・・
という研究がCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionの10月号に掲載されたようだ。

南カリフォルニア研究評価開発の研究者が
「赤ワインの酸化防止成分は、肺がん予防の助けになるかもしれません」と・・・

ただ、喫煙しても良いというわけではないようだ。

研究は、
カリフォルニアの84,170人の男性を対象に
肺がんの210の症例を見出し・・・
毎月飲む赤ワインの量と関連して、平均して2%危険性が低くなると結論づけたようだ。

最も大きな縮小は、
煙草を吸って、1日につき1~2杯の赤ワインを飲んだ男性達。
これらの男性は、60%もの肺がんリスクが減少しているらしい。

1日につき1~2杯の赤ワインを飲んだ非喫煙者には、はっきりした減少はみられなかったようだ。
白ワイン、ビール、酒類ではリスク低下との関連性はなかったらしい。

この調査結果にもかかわらず、研究者は喫煙を薦めているわけではないようだ。
しかし赤ワインを飲むことは肺がんを予防することができると結論付けている。

「煙草を吸う男性は、まず禁煙しなければなりません」と・・・
「1日当たりの1~2杯の赤ワインを飲む喫煙男性さえ、非喫煙者に比べれば肺がんのリスクは大きく、この研究が、より多くの赤ワインを飲む理由として使われてはならない。節度こそが、常に最高の道筋になります。」とも。

アメリカ癌学会の副主任医官は、「1つの研究で、赤ワインで肺がんの予防を証明できるとは思わない。」と述べているようだ。

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肺がん予防には、まず発がん物質が何かということが分からないと予防はできないのではないだろうか。
いくら体に良いとか、がんに効果あるとしても・・・
次から次へと、発がん物質や発がん促進物質が体にどんどん入ってきたらどうにもならないと思うのだが・・・

がんの予防とか、リスクが減少とか、聞こえはいいが、
けっして完全治癒を意味しているわけではなく、
悪化する速度が減少するとか、
延命効果があるというくらいか、
ドクター側の満足というか、言い分でしかないように感じる。

患った側からすると、治る手段を聞きたいはずである。

がんは治すのが難しいなら、やはり予防しかないように思う。
予防するには、もっと発がんのメカニズムを明らかにしていくしか手はないように感じるのだが・・・・
なかなか難しい問題のようだ。

182/65

気候変動により病気が蔓延?!

2008-10-08 10:32:41 | 自然/環境
スペイン,バルセロナ,ロイター発

野生生物保護協会(Wildlife Conservation Society)が10/7、
気候変動により致死的な病気が蔓延するのではないかと・・・
発表したらしい。

アメリカのブロンクス動物園を中心として世界60の国で、
野生生物の健康をモニターすることで
地球温暖化により、どれほどの病原体が広まっているのか・・・
早期警戒のために活動しているようだ。

そして、「致命的な12」をあげている。
鳥インフルエンザ --- avian flu
ダニ媒介のバベシア症 --- tick-borne babesia
コレラ --- cholera
エボラ --- Ebola
寄生虫 --- parasites
伝染病 --- plague
ライム病 --- Lyme disease
藻類の赤潮 --- red tides of algal blooms
リフトバレー熱 --- Rift Valley fever
眠り病 --- sleeping sickness
結核 --- tuberculosis
黄熱 --- yellow fever

「マイナーな障害にさえ、気候変動によって野生動物を病気にしたり伝染させているかもしれない。」
「通常『気候変動』といえば、温暖化することで極や高山の氷が溶け、海面が上昇し、沿岸の都市と国を脅かすというイメージがある・・・
しかし降水量の変動などにより、危険な病原体の分布を変えていることにもなっている。」
「野生生物のモニタリングは、どこでそれが起こっているのか・・・、それらについて早めに予測し対策計画を準備したりするのを助けるだろう。」と・・・・と関係者は述べているようだ。

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気候変動の影響を受けているのは人間だけでなく、様々な生物に及んでいる。
そのほとんどの生物には、まったく責任はないだずだ。
悪いのは人間種だけである。
先進諸国が特に・・・・責任があるように思う。

自然としっかりと共存している野生動物でさえ、
様々な病気に遭遇し、
その命を落として、
人間に対して警告を発しているというのに・・・
人間は、何をしているのだろうか。

CO2削減と言っているが・・・
削減というよりも、増加する速度をほんの少し下げようというくらいのもの・・・・
しかも、それでさえも実効できずにいる。

エコエコと騒いでいはいるが、
実際には、エコになっていない。

生物が健康を保つには、
水、空気、食物がしっかりとしていなくてはならない。

現在、そのどれをとっても
汚染だらけである。

病原体は、どんどん進化し、手ごわくなってきているのに対し、
人間の免疫力は、どんどん低下してきている。

戦う前から、負けが見えているように感じるのだが・・・・

コンピュータで乳がんを見つける?!

2008-10-03 13:27:59 | 
欧米ではコンピュータの画像解析により、初期がんを見つけ出す技術が確立してきたようだ。

通常女性の乳がんは乳房X線写真が使われている。しかし、テストは完璧というわけではないらしい。
というのもアメリカでは、X線はひとりの放射線科医によって診断されているからだそうだ。人間の行うことには100%ということはなく、がんは時々見逃されているかもしれないというのだ。

コンピュータを利用した診断は、放射線科医の診断と共に行われるということで、10年前から認可され、現在アメリカの乳房X線写真のおよそ3分の1に使われているらしい。しかし、その有効性と技術的な正確さという面では、まだ議論の対象になっているようである。

現在、イギリスの研究者は、
31,000人の女性の研究から、次のような結果を報告したらしい。
イギリスでは、乳房X線写真を2人の放射線科医または技術者によって通常チェックされているようだ。
研究者は、コンピュータの解析が2人目の目になるかどうかということで・・・
コンピュータ解析を同時に行い、
2人の診断した199と比較したところ
ほとんど(227中198)で同じ数のがんを見つけられたようだ。

アメリカ政府は・・・
女性は40歳になったら、
1、2年おきに乳房X線写真を撮ってがんの診断を受けることを推薦しているようだ。
しかし専門家によれば、乳房X線写真を2人放射線科医に見てもらうためには人数が足りないということらしい。
また、保険業者は2人目の診断については料金を払わないのが実情。
さらにコンピュータによる診断には15ドル多く必要となるらしい。

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日本の現状がどうなっているのかは、分からないが・・・
どの国でも、検査体制と費用やその有効性については悩みの種らしい。

乳房X線撮影装置:マンモグラフィー(mammography)を撮ったらすぐにコンピューター診断と共に画像データとして出てくるようなものを開発できないものだろうか。

しかし、コンピュータによる画像診断というはけっこう難しいらしい。かなり多くの基本となるデータが必要となるし、白黒の判定の境界線なども微妙なため誤診も多くなるかもしれない。人間の目で見過ごされるようなものの補助として使うにはかなり有効性がありそうな気がするが・・・・
なんだかんだで、人間の目に敵うものは当分でてきそうにない。

日本の技術力でさらに凄いものを開発してもらいたいものであるが・・・
見つけることよりも、原因を探り、予防できるようにする方に重点が置かれることを祈りたい。
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