モンゴルの保護者はとても協力的だ。
この間、いい授業を見せてもらった。
日本でいうと、「総合的な学習の時間」。
モンゴルでは数年前から(何年前か忘れたが・・。)日本の総合の時間をモデルに総合学習(調べ学習、問題解決学習)の時間ができたが、
テーマの選び方がわからないことや、調べる手段の少なさ(図書室やインターネットが使えない)などなどの問題で、
うちの学校ではほとんど行われていなかったよう。
以前、私が日本の学校での総合(調べ学習)の例を紹介し、そこから先生たちがテーマを選んで、今年からやっている。
これは3年生の授業で。自分たちの国、モンゴルの文化や食についての学習。国語や社会の学習とも連携してやることに。
まずは、モンゴルでどの家庭でもよく出る、代表的な3つのサラダについて、最初は子どもたちが各家庭の作り方や材料を予想し、グループでサラダのレシピを作った。
・ポテトサラダ ・キャベツサラダ ・ニンジンサラダ
そのあと、保護者が教室で実際に子どもたちの前で説明しながらサラダの作り方をやってみせる。
(ちゃんと聞いてない子どもには人の子でも容赦なく怒る)
(材料はすべて、自分の家の畑で育てているものから持ってきてくれたらしい)
そして、実際にみた材料や作り方を子どもたちはノートに書く。
保護者は子どもたちに付き添って、「ちゃんとおぼえてるかい??そうだったっけかな??」とあーでもこーでもないと声かける。(先生がいっぱいいるので子どもはハラハラドキドキ・・・)
ちゃんとかけて、発表できたらみんなでいただきまーす。♪
とまあ、簡単に書いたが、こういう、保護者参加型の授業、日本に帰ったら、ぜひまねさせてもらいたいな、と思った。(日本でこれをやるとなると、食中毒の問題やらなんやらで難しいと思うが・・・)
モンゴルの保護者は、先生に「手伝って!」って頼まれると、教室や廊下の掲示でも、授業後の補講でも、発表会前の衣装作りでも
なんでもすぐ来てやる。学校からお便り等を出す習慣がないので、すべて子どもを通しての口頭での連絡で。
赴任当初、びっくりしたのが、ある教室に入ると、授業参観でもないのに保護者や兄・姉・じじ・ばばが教室に入って、子どもたちについて勉強を教えているのだ。
先生達は保護者が来ているからって全然身構えず、普段と同じように怒ったりもするし、親に「これやっといて!」って言う。
日本も昔はこんな感じだったんだろうかな・・・。先生が言うことは絶対、みたいな・・・。
でも、学校の敷居は今より低く、親がいつでも学校に入ってこれる雰囲気だったんだろうな・・・。
モンゴルの就学率は98.8%と、途上国の中でもかなり高い。遊牧民の家庭でも、子どもは寮で暮らして学校教育を受けさせる家庭がほとんどだ。
なので親の教育に対する関心も高い。
そんな親も巻き込み、一緒に教育を盛り上げていけるモンゴルって考えると、この先が頼もしいんじゃないかな、って思う。
先週のクラスごとの歌や踊りの発表会。衣装は親たちのお手製。かなり本格的!
発表会の帰り道。湖が凍って、通学路になっている。みんなシューシューってスケートして通う。夕方。空がきれい。
あ、先週末から、モンゴル舞踊習い始めました。楽しみます。
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