見上げてごらんモンゴルの星を☆

2013年7月~1年9か月のmongolian生活

村の学校回り

2014-11-27 00:48:37 | 学校

 

ドルノド県の村の学校回り、一泊弾丸ツアーに同行した。

 

私の配属先は他の学校より一年早く、新教科書を使って指導をしてきたということで、今年は他の学校に新しい教育カリキュラムを伝えていくことになっている。

その新カリキュラム伝授の巡回に行くことになったのは前日の夜・・・。

明日からかなり寒くなるとの予報もでていたが、以前から行きたいと思っていた村の学校、今いかなければもう二度と行く機会はないだろうと思い、一緒に行かせてもらうことにした。

 

行く村は4つ。最初の2つの村で各3名ずつ先生をおろしていき、私たち泊まり組は、最後の2つの村で授業研究をすることになった。

 

 

この車で行った。ランドクルーザー、モンゴルの道には非常に適した車だが、それでも何度も頭を天井に打った。

 

 

朝8時ごろ出発して、北に向かい約2時間。村らしき集落が見えてきた。

 

セルゲレン村

 

 

 

 

 

 

 

村の学校。ドルノド県には14の村がある。各村に一校学校がある。

 

 

中に入って見学。子どもたちが書いた、モンゴルの昔の文字。(今でも内モンゴル自治区ではこの文字を使っている)

 

各学年、1クラスずつ、クラスの人数は20人くらいで、教室が通常の教室より狭かった。

2年生、給食の時間。子どもたち、緊張してる・・・。

 

 

 

 

 

 

学校内はちょっと寒く感じた。熱々のスーテイツァイを飲む。(後ろにある楽器はマンドリン)

 

 

ドルノド県にはSave the children の援助が入っており、このセルゲレン村でも援助している。(印のついている5つの県で援助を行っているよう)

 

泊まり組の先生達と。

 

 

 

次に行った、ツァガーンオボー村の学校。ここは1学年2クラスずつあり、さっきの学校よりはちょっと大きめ。昼過ぎに着き、授業を少し見学して話して、次の学校へ急ぐ。

 

 

 

 

 

 

そして、最終まで残った組が授業研究する学校についたのは午後5時過ぎ。

これは泊まった、学校の寮。

 

 

 

 

 

 

 

もう夕方で、日も落ちてきているので、授業は明日になるかな・・・と思いきや、

 

 

 

 

授業やった。

 

まずはうちの学校の先生が授業をすることに。モンゴルの授業研究では、担任でも自分の学校でもない先生がいきなり初めてのクラスで授業するのは日常。

 

子どもたちも先生達も私たちの到着を待っていたので、遅くなってもいい、やって欲しいとのことで決行。

 

この時時間はもうすでに夕方6時。

 

2年生のモンゴル語の授業。

 

 

 

その後、5年生の算数、理科の授業をして、終わったのは夜の8時。村なので外はもちろん真っ暗。先生達が手分けして子どもたちを送っていった・・・。

食事をして部屋に戻るも、明日の授業について、先生達と夜12時過ぎまで話し合い、準備。頭が朦朧としてきたので、もう明日にしようと打ち切って就寝。

女の先生達は40代だが、女子高生かってくらいのはしゃぎっぷり。みんなで外に連れしょんしに行って、ベットの数が足りないので一つのベットに二人で寝て、キャッキャッ言って就寝。

 

 

 

翌朝、今度は村の先生の授業。

 

 

バヤンオール村。ブリヤート族の村である。言葉も書き方がモンゴル語とちょっと違う。

 

 

この絵の川は実際にこの村にあるらしく、ハートの所で結婚式をするカップルが多いとか。

 

 

授業後の研修会。村の先生達、必死で聞いていた。やはり入ってくる情報が少ないのだろう。先生たち同士で伝え会うことってすごく大事なんだな。

 

さて、最後の村へ。

 

 

 

チョイバルサンからだいぶ北に来た。ドルノド県は草原だけだと思っていたが、この辺は風景が全然違う。木だ~!!

 

と、興奮し、車から降りて記念撮影大会。校長先生と。

 

 

 

 

 

その辺で用を足している間に、先生達、私のカメラで記念撮影しまくってた。

 

 

 

久しぶりに見た。松ぼっくり。

 

 

 

そしてやっと最後の村。バヤンドン村。山がある。いい景色。

 

最後の学校、がんばるぞー。

 

 

 

 

 

ここの村もブリヤート族の村。

図工の授業を見学。

 

 

そして、昨日夜遅くまで話したうちの学校の先生の授業。

算数

 

理科

 

 

 

 

村の先生たちは、物が少ない中で一生懸命工夫して教材を作ったり、情報が少ない中で授業内容を頑張って考えているが、果たしてこれでいいのかな、と模索中な様子だった。だから市内から来た教師に藁にもすがる思いでいろいろ聞いていたのだろう。

 

こうしてモンゴル人同士で首都から各都市へ、市から村へ伝えあっていくことっていいことだな、と思った。そして、また村の先生達から教わることもある。

また今回、村の学校に指導法やカリキュラムを伝えるために村巡回を行ってみて、なによりうちの学校の先生達がとても勉強になったと思う。

授業が確実によくなった。そして、自信がついてきたように感じた。(上から目線ですが・・・)

 

 

 

でもやっぱ、半日やそこらで伝わることは限られている。できれば村の学校に残って、1週間くらいでもいられたらな・・・と思ったが、

 

 

なんせ、

 

冬の

 

外トイレが・・・

 

 

ちょっと大変です。

 

寒すぎてなかなかでませんでした・・・。

 

まだまだ修行が足りませんな、そんな弾丸ツアーでした。(ちなみにチョイバルサンに帰りついたのは夜中の2時ごろでした。)


Anna home

2014-11-16 22:16:25 | 休日

さて、こちらモンゴル、朝から晩まで氷点下です。外に出たら鼻毛が凍る季節になってきました。

 

日曜の朝、同任地の隊員と同じ学校でボランティアしている、ピースコー(アメリカのボランティア)のトーリーに誘ってもらって、チョイバルサンにある孤児院に行ってきました。

 

 

Anna home という名前の孤児院で、もとはフランス人がつくったところらしいです。

 

 

 

 

 

ここでは3歳から20歳までの子ども、20人が暮らしています。(男の子が15人、女の子が5人)

最初は恥ずかしそうにしていた子達もすぐに慣れてくれ、短い時間だったけどトランプ、ミサンガ作り、折り紙、けん玉、こま、バスケなどをして一緒に遊びました。

とても人懐っこくてかわいい子達で、帰るとき、「また来週来てね~」なんて見送ってくれるもんだから、

またできる限り、休日の空き時間を使って遊びに行きたいなと思います。

 

もっと早くに知っておけばよかったな~・・・。

 

 

 

 

 

その後、同任地の隊員たちとお昼ご飯を一緒に食べながら、木曜のセミナーの教材づくり。

 

休日もやること盛りだくさんだけど、こうやって楽しくやっていきたいもんです。

 

セミナーうまくいきますように・・・。

 

 

 

明日からまた一週間がんばろう~

 

 


新築祝い

2014-11-04 23:08:27 | 遊牧民

チョイバルサンから車で2時間ほどの遊牧民の友達の家に2泊3日で泊まりに行った。

学校の先生の親戚の遊牧民で、年も私たちと近い夫婦。

前回春に行ったとき、「外国人を見るのも、外国人と話すのも、産まれて初めて」と言って喜んでくれ、その後もしょっちゅう「またおいで~」と電話が来て、田舎からチョイバルサンに来た時には一緒に飲んだりカラオケに行ったりした。

「今回新しいゲル(モンゴル式の家)を建ててそのお祝いをするからおいで」と誘ってもらった。

 

金曜日、仕事が終わってから夜10時ごろ出発。チョイバルサンにおじいちゃん、おばあちゃんと住んで学校と幼稚園に通っている2人の子どもを連れて出発。お父さんお母さんと会うのは夏休み以来、2か月ぶりの2人。こうやって両親と離れて暮らす遊牧民の子はわりと多いと思う。

0時ごろ、草原の真ん中にあるゲル(家)に到着。いつも思うが、このまっ暗闇で道もない中、よく自分の家が分かるなあ、、、

車の中で寝てたのと、久しぶりにお母さんお父さんに会えて甘えているのとで、子どもたちはなぜか興奮。きゃあきゃあ騒ぎ、怒られ、1時過ぎに就寝。家族、知り合いのおじさん、知り合いの青年、家族四人、私たち日本人、計8人で一つのゲルの中で寝る。着替えももちろん同じゲル内でする。

寝る前にトイレに外に出たときの星空の美しさ。何度見ても感動する。

 

 

翌朝。起きて外に出ると、

 

ゲルの前に羊ちゃんが・・・。

 

 

 

命を

 

頂く。

 

 

 

牛さんの顔も、寒さで凍っております。

 

 

子どもたちは朝から元気いっぱい

 

おかあさんに靴下履かせてもらってる5歳児が、

 

馬に乗り、巧みに操る。

春は、一人で遠くに行くんじゃない!と言われていた、サイハナー(5歳児)、一人で牛を移動させることができるまで成長。子どもの成長ってすごい。

 

 

そしてこれがウランバートルから買ってきた、新築のゲル

家の中をご紹介~。

 

 

入口と食器棚兼キッチン

 

ベッド

 

 

正面。神棚。

前にあげた、春に私たちが行ったときに撮った写真も飾っていてくれました。

 

さすが、家具もすべて首都で買ってきただけあってゴイ!!(モンゴル語で素敵!いい!的な意味でなんでも使える)

ゲルの柱や天井など細部にも綺麗な模様が描かれていました。

 

そして、日曜日のお祝いのため、土曜日は一日、準備を手伝いました。

 

 

モンゴルのお菓子、ボールツォグ。小麦粉、牛乳、バター、砂糖、イーストを混ぜて少しおいて、形を作って揚げる。

 

子どもたちと遊びながら、いろんな形作った。ドーナツ型などなど。

 

普段、スーパーで売っているボールツォグは油っこくて、好んで食べないけど、手作り揚げたてのボールツォグは絶品でした。

 

搾りたての牛乳から作る乳製品、ツツギー(日本でいう、クロテッドクリーム)をつけて食べるとこれまた最高。

 

ここの家庭は、ブリヤート族。ブリヤート人は家でパンも焼く。

そしてこれをブリヤートパンと言います。どっしりしていて中身はけっこうもちもちで美味しい。

 

 

そしてこれはウルムと言って、これまた美味しいクリームになる。

搾りたての牛乳に少し小麦粉を入れて、高い位置から何度も落とす。あわあわになる。

翌朝膜が張って、中身はとろとろ、美味しいクリームに。パンにつけて食べる。

 

この日の夜は、豚を買いに行くついでに、村の公民館みたいなところでコンサートをきいた。7時から始まると聞いて会場に入るも、待てど暮らせど始まらず、結局9時ごろ始まるが、子どもたちは始まって早々に寝ちゃって、あんなに興奮していたムヌー(母)も、寒いよね~。帰る~?とか言って、3,4曲聞いたところで会場を後にする・・・。何ともシュールなじかんでした。

 

 

そんでもって、この日の夜はこの冬(モンゴル人はまだ秋だと言い張るが)一番の冷え込みで。

コンサートで芯まで冷えた体。

ゲルの中も寒くて、

 

 

寒くて、

 

 

 

 

 

 

寒くて・・・・。

 

 

 

ろくに眠れなかった・・・。

 

 

モンゴル人はみんな構わず寝てたけど・・・。

 

 

朝方、温度計を見たら、5℃になってた。部屋の中が5℃って・・・。

 

遊牧民の生活って、大変です。

 

 

みんなは何食わぬ顔して起き、飼っている馬を探しに行ったり、牛の乳を搾ったり、家畜の糞を集めたり、水を汲んだり、家畜にエサをやったり、そのたもろもろ、朝からそれぞれの仕事にせっせと取りかかります。ブリヤート人は、働き者な部族だとよく言われているが、ホントにその通りだ。

 

 

何やら仔牛を捕まえてなんかしているぞと思ったら、

 

雄牛の去勢をしてました。

 

雄牛は去勢をしないと、肉が雄臭く(男臭く?)なってしまうのと、あとあと気が荒くなって扱いにくくなってしまうので、繁殖予定のない牛はみんな去勢しないと、だそうです。

 

 

 

切り取った精巣は、あとで茹でて、男たちが食べてました。

 

 

昨晩買ってきて、皮を焼いた豚さん。(つるつる滑る豚さんを立たせて楽しむ夫婦)

 

解体して、茹でます。

 

いいスープが出ますな。帰る際、この一匹まるごと豚骨スープをもらってかえりました。

 

 

 

さて、いよいよ今回のお祝いの目玉、馬に焼印を押すイベントが始まった。

 

村の男たちが数人集まってきて、みんなで焼印を押す新入りの馬を捕まえる。

首に縄を投げてひっかけ、嫌がって逃げようとする馬をうまく捕まえる。相当な力と技術が必要。

 

押さえつけて焼印を押す。仕事というよりかは、週末の男たちの遊びという方が近い。楽しんでやっているが、迫力もある。

村の男たちの遊び。なんて健全な遊びだろう。

 

男たちが外で焼印している間、家の中ではごちそうができてきた。ムヌーと一緒に、いろんなサラダも作った。

 

 

遊牧民奥さんのムヌー。今どきの遊牧民はこんなにも可愛い。

 

隣のお家(って言っても見えないけど・・・)の奥さんと。

 

今回、2泊3日で家族、親戚、ご近所さん、村の人たちとも会わせてもらって、ほっこり、暖かな気持ちにさせてもらった。

この家族がますます好きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

物の豊かさと心の豊かさは比例しないということ、

 

 

 

 

 

 

 

小さなゲルの中で、家族も知り合いも客人も寝食を共にできることがモンゴル人の人と人の近さに繋がっているのかもしれないということ、

 

 

 

 

 

生き物を大事に育て、自ら解体して食すところを見て、肉を食べるということは、命をいただいているのだということを感じた。

 

日本に帰っても、今感じてるこの感覚、忘れたくないな。(スーパーで細かくパックに分けられ、ラップされてる肉を買うとき、思い出します・・)

 

 

 

 

そして可愛いこの子達に会いに、

 

 

 

 

また来たい!!!