見上げてごらんモンゴルの星を☆

2013年7月~1年9か月のmongolian生活

ついに、満天の星空を・・・☆

2013-08-25 21:58:40 | 遊牧民

夏休み最後の週末、「田舎に行きたいでしょ?」と、同僚に誘われ、親戚の遊牧民の暮らすゲルに2日間、泊まった。

 

チョイバルサンから一歩出ると、果てしなく草原が続く。もう草が黄色く色づいていて、夕日に照らされると黄金色に輝いてきれいだった。羊、うま、牛ヤギの群れ、また、野生のガゼルの群れまで間近で見ることができた。

     

   

夜に着いたのにもかかわらず、あったかいスーテイツァイと、パンにウルム(牛乳を沸かしたものの上澄み)そして、塩ゆでした大量の羊肉でもてなしてくれた。

 

トイレはもちろん草原。

夜、寝る前にトイレに外に出た時の星といったら・・・

ついに!!!念願の満天の星空を何にもない草原のど真ん中で見ることができた。

360度、しかも、地平線のところまで星がちりばめられていて、どれがカシオペア座かがよくわからないほどの星の数。

そんな信じられないような光景を見上げながら、用を足す・・・。

 

気持ちよすぎ。

 

 

4人家族(父、母、子ども2人)でベットは2つ。来客4人に「ベットを使ってね」と言い、自分たちは床で寝る。なんとも申し訳ないなぁ・・・と思いながらも、好意に甘えて、ベットで寝させてもらうことに。1つの家、1つの部屋に8人で寝る。なんだかほわんと、幸せな気分になれた。

起きたらお母さんが朝ごはんを作ってくれていた。スーテイツァイの中にお米とウルムとアーロールが入っている。朝から心も体もあったまる。

 

   

 

   

 

草原から少し離れた村の親戚にあいさつ回り。

どこからともなく草原にラクダが現れる・・・。

    

写真が縦にならん・・・。

   

 

 

そして、山羊の「ボードグ」という料理を見せてくれることに。

大事な大事な山羊の中から選ばれた1匹の山羊。

まずはどうやって絞めるのかと思いきや、金づちで2回頭を叩いて気絶させた。

さあ、どうやって料理しようか、男たちが会議中。近所(と言っても家は見えないほど遠いがそれでも近所)の人も集まってきた。

   

血はあまり出ない。そして、無駄になるところはひとつもない。内臓もすべてきれいに洗って使う。

 

そして、山羊の皮と毛だけになったもの(袋)の中にあらかじめ焼いておいた石、切り分けた肉、ジャガイモ玉ねぎなどをぼんぼん入れていく。

入れたらお尻の部分をひもで縛る。

山羊からもくもく煙が出てくる。男の中の男の料理。

ここからが地道な作業。ガスバーナーで山羊の毛を焼き、焦げた部分を削ってはがす。これを何度も何度も繰り返す。30回以上はやってたな・・。

毛がほとんどなくなったら水で洗い、また焼くと、皮がてかてかしてくる。皮も食べるんだ~!と、ここでわかる。

 

出来上がったころにはどこからともなく近所の人がもっとぞろぞろあつまってきて、みんなで山羊の肉を囲む。

お腹を開いたら、大人も子供も勢いよく肉をとり、みんなで食べる。

私も恐る恐る山羊を食べてみたら、なんとも美味しかった。

さっきまで生きてた山羊を、そして、自分たちが大事に育ててきた山羊を、手間をかけて料理して、親戚近所みんなで囲んで食べる。

 

二日目には、恥ずかしがり屋の子どもたちとも仲良くなり、よく一緒に遊んだ。

 

 

物が溢れているところから来た人間からすると、家族4人が暮らす家にしては物がすごく少ないように見えるが、この遊牧民の人たちはそうは思っていないだろう。生活に必要なものはある。そして、不必要なものがない。

逆に、物が溢れているところに無い物がここにはある。家族や親戚、近所との距離がとても近くて深い気がした。

 

 

朝4時半。日の出が美しすぎた。日が昇る前に毎日お母さんは牛の乳を搾る。

 

 

夜明けとともに地平線から虹が天に伸びていく。

 

モンゴルの大自然を満喫し、家族のあたたかさ、遊牧民のたくましさを感じることができた3日間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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