ナーダム2日目、ウランバートルからバス、タクシーと乗り継ぎ約2時間、遊牧民が生活する草原に行った。
草原に行くと、迎えに来てくれたのは、モンゴルで遊牧民生活をしている、ちかさんという方で、最初にモンゴルに上陸してから約20年近くたっている方。
最初はちかさんとは気付かず・・・モンゴルの民族衣装(デール)を着て、バイクにまたがって登場。
しかもモンゴル語ペラペラ。丸一日、遊牧民生活を体験させてもらい、モンゴルについての話をたくさん聞いた。
まず、ゲルにおじゃますると、スーテイツァイ(塩入りミルクティーのようなもの)をいただいた。
部屋の中にはオオカミの毛皮 テレビもある
テレビのアンテナ
太陽光発電
アーロール(牛乳を絞って干して固めたもの・・・だったっけかな??)ちょっと酸っぱいチーズみたいな感じ
そして、念願の馬乳酒をいただいた。想像してたのを遥かに超えておいしく、ぐびぐび飲んで・・・ゲルで寝てました。
馬にものせてもらった♪
ムギーさんにはおいしい食事も作ってもらい、もう、至れり尽くせり。ちかさんからは、飼っていた羊をよくない羊とすり替えられてた話や、遊牧民の奥さんがでていってしまった話、カップルの相談にのってる話など、最近の遊牧民事情も聞けて、どこもいろいろあるんだなあと思った。
一番テンションが上がったのは、「チョイバルサンの草原なんてここの比じゃないからね」と言われたとき!!
ここ、ゴルドックに来て、夢の中のようだ・・・と感動していたのに、ここよりすごいなんて・・・一気にチョイバルサンにいく期待が高まった。
今回は泊まりたかったけど、3か月ルールというものがあり、赴任して3か月はお泊まりはダメだったので、夜の星はおあずけ・・・。
でも、でも、チョイバルサンの草原での夜空を見るのを楽しみにとっておこう!!
モンゴルはウランバートル(首都)と、田舎の生活が大きく違う。日本もそりゃあ田舎と都会とじゃ違うが、そんなの比じゃないくらい違う。
食べ物に関していうと、ウランバートルでは今や野菜も(種類は少ないが)他の国の調味料も、値段は高いが、スーパーや市場で手に入る。
しかし、地方に行くと手に入る食糧が急激に減るし、水だって水道ひねれば出るウランバートルとは大違いだ。
日本だと、都会よりむしろ地方のほうがおいしくて新鮮なものが食べられたり、水もきれいだったりする。
食糧のほとんどが輸入のモンゴルでは、地方に行けば行くほど種類は減り、値段も上がることが多い。
そんな中、昔から肉と乳製品を主に食べて生きてきたてきた遊牧民の生活と、日々変化し続ける都会のウランバートルの人との差は大きいし、食べ物に限らず、生活全般に関しても差が大きくなっていく一方だろう。
こんなこと、実際に行かなくたってわかることかもしれないけど、テレビで見たり、新聞や本でわかるのとは大いに違う。
今回みたいに実際に遊牧民の生活を少しでも見て工夫を知り、体験したり、一緒に過ごしたりしたことは今後の自分の人生においても少なからずとも影響するんだろうなと思う。それだけでも、モンゴルに来た意味はあったんだなと。
そして、仕事や便利さのあるウランバートルに移り住むモンゴル人はどんどん増え、今や約280万人の全モンゴル人のうち、約140万人が首都ウランバートルに住んでいる。
当初70万人規模の都市を想定して作られたこの都市は、今、交通渋滞、大気汚染、学校不足などなど、様々な問題を抱えている。また、地方は地方で、仕事がないなど様々な問題もある。
こんな話を事務所から聞き、モンゴルの子どもたちにどんなことがしたいか、少しずつ見えてきた気がした。まだ会ってみないとわからないけど、子どもたちが希望をもっていろんなことができる場所を作りたいなと、まぁ大雑把だけどいろいろ考えている。
ウランバートルでの語学訓練も半月を切った。今はモンゴル語でのプレゼン準備に追われているが、今、日々の中で、見て、聞いて、感じることを大事にし、忘れずにいたい。
(本当にあいのりで使われたラブワゴンで家まで送ってもらった☺)