見上げてごらんモンゴルの星を☆

2013年7月~1年9か月のmongolian生活

泣いてるか笑ってるかどっちか

2014-01-09 23:36:50 | 学校

今日、学校で泣いてしまった。

 

 

日本でも、子どもに何かを伝えるときや怒って感情が入り過ぎたとき、涙腺が弱くなってしまうときがよくあった。

 

去年担任してた子供たちは「先生、よく話してる時涙目になってるよね」などと言ってた。隠しててもばれてたらしい・・・。

 

とにかく昔から、泣き虫だ。

 

何かあると、帰って家でわ~わ~泣く。次の日にはわりとすっきりしてるのだが。

 

 

今日は、2年生の体育の授業。終始落ち着きなく、至る所で殴り合い、蹴り合い。「ここは」と思い、最後に話をした。

 

こんなこと、モンゴルに来て普通にあることだが、なぜか今日はそこで感情のスイッチが入ってしまった。

 

でも涙がこぼれるのをこらえてなんとかその場をしのいだ。(ふぅ~・・・。モンゴルでまで子どもの前で泣かんぞ~。なんて思いながら・・・。)

 

 

職員室に戻って、気持ちが落ち着かせようとした。

 

誰にもばれないように。

 

普段、そんなに人のこと観察してないでしょ~って思うのに、入ってくる先生達みんな、私のいつもと違う様子に気づく。

「いづみ、どうしたの?」

 

パンパンの水風船がパンって割れた。

 

しかも一度涙がでたら止まらない。

 

 

 

・・・もう、原因がなんだかもわからなくなってきた。

 

きっかけはなんともないことだったんだけど、一度泣くと、それまでのいろんな感情が至る所から溢れだして、とまらんくなった。

 

 

今学期はうまくいかないこと、悩んだこと、いっぱいあった。

 

 

今日は午前中、急きょ授業がなくなった代わりに、今学期一緒にやってきた4年生の先生達に伝わりきらなかったと思うことを手紙に書いた。

 

その思いや、明日からそんなちょいとしんどかった2学期が終わって休みに入るっていう、ちょっとほっとした感もあってか、

 

なんだかよくわからんほど涙がでてしまったんだと思う。

 

 

しかも、職員室に出入りする先生、みんな、「いづみどうした?なにがあったの?」といって心配する。

先生「モンゴルの子どもは日本の子どもみたいに言ってちゃんときく子じゃないよ~」

私「ちがうよ~そうじゃなくって・・・」

上手く自分の感情が言えない・・・。

 

 

少しおちついたところで、さっきの2年生のクラスの先生が子ども3人を連れて、私のとこにきて、

先生「ほら!!いづみ先生にあやまりなさい!!」

 

・・・・ちがうよ~そうじゃないよ~・・・。

 

3人の子たちが悪いんじゃなくて、クラスみんなに伝えたいと思い、

 

そのクラスの子たちみんなに、私の思いを伝えた。もう、泣いたってなんだって構わなくなってた。

 

 

へんなモンゴル語で必死に泣きながら話してる私が怖かったのか、私の思いを受け止めてくれたのか、2年生の子たち、数人が一緒に泣いてた。わかってくれたと思う。

 

 

言葉がどうとか、まだ年齢が幼いからどうとか、日本人・モンゴル人だからどうとかじゃなくて、

 

 

気持ちがあれば伝えられるのかなと、子どもたちの反応を見て思った。

 

 

子どもたちがかわいくてしかたない。

 

 

 

 

職員室にもどったら、そこにいた先生が、

 

「いづみはいつも笑ってるけど、今日は泣いたから、泣いてるか笑ってるかのどっちかだね。」

 

といった。

ああ、それいいね、どっちかでいこう。ほとんど笑ってたいけど。

でも泣き虫な自分らしくていいじゃんか。

 

これから1年3か月、いっぱい泣いていっぱい笑ってやろうじゃんか。

 

 

めちゃめちゃやんちゃだけど、気持ちを受けとってくれるこどもたちと

 

なにかあったとき、すぐさま心配してくれる、先生達がいる。

 

今日はいっぱい泣いて、目がパンパンで、泣きすぎて疲れたけど、悪い日じゃなかった。

 

そして、あらためて、

 

「モンゴル人が好きだなぁ。」と思えた日だった。

 

 

 


お正月紹介授業

2014-01-02 22:33:00 | 学校

あけましておめでとうございます。

 

モンゴルでは、年末年始のことをひっくるめて「シンジル」という。とはいっても、今日、1月2日から学校や仕事は始まり、日本のようなお正月気分はもう終わり。

それも、モンゴルのホントの正月のお祝いは1か月後(今年は2月1日)、旧正月(モンゴル語ではツァガーンサル)に盛大に行われるわけで、そっちが正月の本番になる。

 

 

そんなこんなで、どうせ、1月2日に学校行くんならなんかしたいなと思い、日本の正月紹介の授業をさせてもらった。

だが、5年生の先生たちに、「1月2日、各クラス、1時間ちょうだい~」と言ったものの、シンジル1日の夜までずーっと先生達のお家に呼ばれており、準備がぜんぜんできてない・・・。

1日も夜9時くらいまで先生の家で38度のアリヒ(ウォッカ)を何度も何度も飲まされ、それから、酔いと戦いながらの深夜の準備が続いたのであ~る・・・。(自業自得だけど・・・)

 

 

今日の授業は、最初に世界地図でモンゴルと日本はどこでしょう?クイズをして、日本はどんな国かについて、簡単に紹介した。

それから、PPTで作った日本の正月紹介の写真を見せながら年末年始にかけていろんなことするよ~こんなもの食べてこんな飾りして、こんな遊びするよ~と紹介。

どのクラスもみんな興味津々でたくさん質問してくれた。

 

最後に、その中から「福笑い」と「書初め」を実際にやってみよう!ってことで体験。

      

 

 

先生も何気に楽しんでた。

 

あれ?ぼくに似てる!?

 

みんなケラケラ笑って、楽しそう。新年早々こういう遊びしてみんなで笑うっていいな。

 

その後は書初め。あらかじめ私が書いた、いくつかの例(モンゴル語訳をつけて)の中から好きな言葉を選んで、見本を見ながら書いた。

 

 

 

 

約30人クラスが4クラス。合計約120人、日本から持ってきた1本の筆で一人ずつ、全員書いた。

 

 

 

 

大変だったけど、子どもたちの満足した顔、「先生、どう??良く書けてる??」と嬉しそうな姿が見られて、やってみてよかった~と思った。

 

 

満足そうな子どもたち。「撮って撮って!」とかわいかったのでいっぱい載せちゃいます。

 

    

 

 

 

    

 

    

 

 

 

 

あ~楽しかった。昨夜の準備と今日の授業のごほうびに、今日はワインだなっ。

 

 

 

 

 

 

 

 


年末年始のご近所回り in Mongol

2014-01-01 23:26:02 | 行事

 

うちは両親ともに九州出身なので、近所に親戚がいるわけでもなく、

ここ十数年、年越しは友達とワイワイ過ごし、年が明けたら正月のうち一日は実家でご飯を食べるといった感じで、親戚一同集まってお祝いすることも、お正月のあいさつ回りをすることもない。

 

だが、ここモンゴルに来て、年末年始、いろんな先生にお家に呼んでもらってごちそうをいただいた。日本にいるより正月らしい正月だったのかもしれないなぁ。

 

全部で5件のお宅におじゃました。

まずは年末30日、高校の体育の先生のお家に昼間呼ばれた。

 

昼からボーズ(モンゴルの料理の定番・蒸し餃子。中の肉は羊だったり馬だったり牛だったり。肉の油もいれるから、かなりのボリューム感・・)をたくさん食べ・・・

 

 

 

 

 

夜はカウンターパート(小学校の教頭先生)家に。なんと途中でサンタさん登場。モンゴルのサンタさんはこの水色が主流で、これはロシアのサンタさん(正確には冬のおじいさん)らしい。

トナカイじゃなくて馬に乗ってくるとか・・・。

 

子どもにプレゼントをあげているところ。いいねぇ。 

 ここでもボーズを食べ、一日で10個以上食べたな。胃が慣れてきた。

 

 

31日の年越しは、チョイバルサンの隊員4人でうちですき焼きパーティー。がんばって、チョイバルにある食材をかき集めて作った。えのきや春菊があれば最高だったんだけどな~まあ、上出来、上出来。

年越し前にちゃんと年越しそばも食べ、年越しの瞬間はなぜか外に出て、ポンポン上がる花火を見た。

 

そのあと、4人で「東京ラブストーリー」を鑑賞。これが、はまるはまる。見てるとむず痒いんだけど、気付いたら「かんち~!」の世界に引き込まれてる・・・。

 

 

 

 

ここまではほんの序の口・・・。1日の昼は最大の難関(?)校長先生のお家へ。なにが難関って、毎回だけど、すごい量の料理が出てきて、

「全部たべろ~」と言われる。いや、ありがたいです。

 

 

 ボーズと牛タン。牛タンの周りに厚~い油が・・・。

   

 

校長先生の作ったサラダは花束。フルーツもカワイイ♪上手。

       

 

 

 

 ベランダには冬の間に食べる2頭分の牛が・・・。干してあるのは春まで干して、そのまま食べたりスープに入れたりする。ベランダ全体が肉。

「どうだ。いいだろう。」と誇らしげな校長先生の旦那さん。

 

 

 

モンゴルのクリスマスツリーにはお金を置くのが一般的。来た客はツリーにお金を置く。ちなみに1月5日くらいまでツリーは出しておくらしい。

 

 

いつもありがとう。校長先生と旦那さん。

 

 

いや~、いまだかつてないくらい食べて、若干食べ過ぎで気持ち悪くなって帰り、家で一息ついたところ、

電話「いづみ~、今からうちおいで~」

と、同じアパートに住んでる先生達から。もう食べられないけど、、、せっかくのお正月!

その後、結局また2件行って、食べられない代わりにアリヒ(ウォッカ)を何杯も飲まされた、幸せいっぱい、お腹いっぱいのお正月でした。

 

 

ちなみにモンゴルのお正月の本番は、1か月後、2月1日の旧正月(ツァガーンサル)。話によると、何日も前から各家庭、食事の準備をして迎えるとのこと。

「シンジルなんかよりもっともっと太るわよ~~~。」と今から脅されている・・・。

「知り合いの家何軒も回り、いくたびボーズを食べるから30個くらいボーズを食べることになるわよ。」だって。

 

シンジルどころじゃないらしい。モンゴル来て、ホント、胃が大きくなった。こりゃ、ツァガーンサル終わったころには完全にモンゴル体型(モンゴル人に失礼・・・)だな。

 

下の写真はツァガーンサルで使われる嗅ぎタバコらしい。粉を鼻から吸う。けっこういい匂い。