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その女アレックス
ピエール・ルメートル 著 文藝春秋・電子書籍版 / 2014.11
おまえが死ぬのを見たいー男はそう言ってアレックスを監禁した。
檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…。
しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、
最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。
イギリス推理作家協会賞受賞作。
ネタバレしてしまうので感想を書くのが難しいです。
誘拐された女が実はとんでもない女で、でも、そのとんでもない行動には理由があり…。
3つの顔を見せる女アレックスでした。
無作為かと思いきや、完璧な計画で、ずっと心の中で蠢いていたのだろうと思うと、重苦しい気持ちになります。
硫酸の意味も衝撃的でした。
「真実より正義…」というのはちょっと乱暴な気もしますが、罰を受けさせるためにはこの結末しかないのかなと思いました。
もう一人、母親にも罰を受けさせたいところです。
映画化されるそうですが、原作を読まずに映画を観た方が衝撃度は大きいですね。