ペットはあなたのスピリチュアル・パートナー
江原 啓之 著 中央公論新社 / 2007.9
あなたが心惹かれ、縁を持った動物たちはみな、たましいを磨きあう仲間です。
人と動物が永遠の絆を育てるための、初めてのスピリチュアル・ブック。
巻末にインスピレーション訓練カード付。
第1章 ペットとの出会い(ペットとして生きる意味/ペットとの運命的な出会い ほか)
第2章 ペットとのコミュニケーション(動物のオーラ/動物は人の言葉がわかるのか? ほか)
第3章 ペットのトラブルSOS(愛情を伝えてトラブルを防ぐ/ペットが行方不明になったとき ほか)
第4章 動物たちのスピリチュアリティ(動物たちの優れた霊能力/動物の前世とグループソウル ほか)
第5章 幸せな別れ方(ペットの死と旅立ち/安楽死は誰のためか? ほか)
江原さんの著書を初めて読みました。
テレビではよく拝見していますが、ちょっと言葉足らずな面があったり(もしかしたら、視えている世界を現実の世界に置き換えるのが大変なのかな~?とか)、特に、世間を気にし過ぎる面がいつも気になっていました。
でも、スピリチュアルな世界や考えなどには感動を頂いています。
さて、初めての著書でしたが、とても読みやすく解りやすかったです。
書かれていることも、ご自身も犬を飼っていらっしゃるのに、私のように(!!)知ったかぶりをせず、「~だそうです」と、言葉に“だそう”をつけていて、とても謙虚さを感じました。
動物の霊は人霊に進化することを目指していて、私たち人間はその動物たちが人霊に進化できるように手助けをしているんだそうです。
そう思うと、うちの毛むくじゃらのハナちゃんにも、今まで以上に思いやりを込めた愛情を示していきたいと思いました。
そして動物は、人間が与えた分だけの愛をそのまま返してくれるんだそうです。
ハナの寝顔を見ているだけで癒されるけれど、ハナからも愛情をもらっているんだと思うと嬉しいですね。
動物は人をオーラで見ているそうです。
ハナはワリと遠くからでも人を認識します。初めは匂いで識別しているのかと思っていたのですが、ハナの鼻は特に動いていないし、きっと、シルエットで判るんだな~と思っていました。
江原さんの本を読んで、もしかしたら、私がシルエットだと思っていたのはオーラだったのかな~?とちょっと驚きました。
他にも、去勢・避妊の問題や、もしもの時の延命措置、服を着せる必要性からきちんとリードをする意味(当たり前のことなのにリードをしない飼い主が多過ぎ!)など、『大我(相手のため)の愛』と『小我(自分のため)の愛』の違いを通して解りやすく書かれていました。
江原さんがカウンセリングを行っていた時のとても感動的なお話も書かれています。
それまで比較的自分とハナとの関係に置き換えて、勉強をしている気持ちで読んでいたので、そのカウンセリングのお話の時には、あっという間に号泣してしまいました。
人と犬との不思議なお話はたくさんありますが、犬の気持ち(江原さんが亡くなった犬の霊視をして)を代弁されると心が支えられないくらい無防備になってしまいますね。
とても勉強になる良い本だと思いました。
でも、ちょっと高い・・・(笑)。